I’m chemically happy

今月生まれて初めて精神科に行った。こんなに長い間調子が出ないのは初めてだし、会社の人たちに常に冷たい目で見られている気がしてなんだか被害妄想が膨らんでしまう症状がでていたから。それに、何も言われていないのに頭の中で「あの人にこう言われたらこう言い返そう」とかシュミレーションが勝手に始まっていつのまにか顔が赤くなるくらい興奮してる、みたいなことが頻繁に起きてちょっと困っていた。

調べてみると、こういう類の症状には認知療法とやらがあるらしい。話だけでも聞いてみたいと思って家の近くの精神科を予約した。8割好奇心みたいなところでしょうか。

30分くらいドクターと話をしたら、セロトニン(幸せホルモン)が吸収されてしまうのを阻害するという薬を処方してくれた。よは抗うつ剤だ。

わたしがもらったものは依存度が低くて対処療法的な薬だからリスクはないと言われたけれども、抗うつ剤がこんなにも簡単に手に入るなんてちょっとびっくりした。

最近、佐久間さんが「真面目にマリファナの話をしよう」という本を出版したのだけれど、その背景には「大麻はダメ絶対!というわりに、なぜ抗うつ剤の副作用やリスクは考えないのか」という主張がある。鬱病ではない私(23歳)さえも簡単に抗うつ剤が手に入ったのだから、たぶん薬に頼って精神を安定させている人は世の中にかなりの数いるのだと思う。それって結構な社会問題だ。

わたしはそんな日本の抱える社会問題の片鱗を垣間見たところで、薬の摂取はやめとこうと思う。

いや、本当のことを言うとちょっと飲んだ。効果は感じた。ピーターに「抗うつ剤を飲んだらすこぶる調子が良いんだ」とよく考えもせずに話したら「Yes, you are CHEMICALLY happy. But is that what you really want???(君は化学的に幸せなのかもしれないけど、それが本当に欲しかった幸せなのか?」と、なかば説教気味に言われたのと、抗うつ剤というワードが強すぎて友達にも心配されるのでやめよとこうという結論に至った。

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