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『RIZIN.25』の見所を解説! 「実は堀口恭司の対極にいるのは朝倉海ではなかった!?」

 来る11月21日、大阪城ホールで『RIZIN.25』が開催されることが発表された。注目は“路上の伝説”朝倉未来が修斗のフェザー級王者である斎藤裕とRIZINフェザー級王座決定戦を行なうこと。それ以外にもRIZINを巡る事情にはテーマとなる話題が満載。これらを“バカサバイバー”はどう論じていくのか。今回も公になった活字や業界にある空気感を伝えながら、その意味を考えていきます!(聞き手◉“Show”大谷泰顕)

朝倉未来×斎藤裕は現代社会の極み

――“バカサバイバー”、お疲れ様です。
青木 どうです、RIZIN大阪大会?
――あのー、RIZINの自転車操業感がすごく出ていると思います。
青木 やっぱそうなんだ。
――それしかないですよねー。
青木 この時期(11月)にやるってないからね。
――例年であれば、大晦日大会に向けて、最終的な準備をしないといけない時期ですもんね。
青木 やっぱそうですよね。
――ひとつのポイントは1大会につき、5000人しか観客を入れられないってことですよね。
青木 ああー。
――だから回数を増やすしかない。
青木 あー、裏を返すと、選手にはチャンスがあるってことですよね。
――まあ、そうなりますよね。
青木 僕が思ったのは、カードがよくないですよね。
――この後、皇治選手絡みのカードも出てくると思うんですよね。相手はそれこそ、そこまで精神的に重くない相手で、たぶん。
青木 そうですよね。
――要は、朝倉未来選手と皇治選手を並べたから、まあ、久々の大阪で5000人ならこれでいけるだろうっていうことですよね。
青木 そうですよね。
――朝倉未来選手が口説けたから、大阪大会に最終GOサインが出せたっていうことかなと。
青木 となると朝倉(未来)選手は、大晦日と連戦するってことですか?
――そうなるんじゃないですかね。
青木 へー。
――普通に考えれば、今回じゃなく、露出度の高い大晦日に出たいわけじゃないですか。
青木 そうですよね。
――だけど、RIZIN的には、もしここで未来選手が怪我なりしないと思うけど、したとしても、未来選手なしでも大晦日はやれると。そういう姿勢を示した感じですよね。
青木 まあ、いろいろ難しい面もあると思うけど、朝倉選手的には、ここはイージーだと踏んだんでしょうね。
――まあ、RIZIN的にも未来選手に対しては、「ここでやらないと、大晦日だけなんて都合のいい話はないよ」っていう雰囲気で話をまとめた気がしますけどね。
青木 そういうことか。
――ぶっちゃけ、斎藤裕選手が、修斗のチャンピオンっていうこと以外はあまりよくわかってないけど、どうなんですか?(苦笑)
青木 格闘技の格的には、そんなに大したことないですよ、正直。
――かと思うと、一方の朝倉未来選手の実力って、よくわからないじゃないですか。
青木 そうなんですよね。これ、コラムでも書いたんですけど、「世界」とか言える話ではないですよね、まだ。
――ご存知の通り、ここ半年くらい、“バカサバイバー”には悪いと思ったけど、青木真也×朝倉未来をやったら面白いとかって言ってきたわけですよ(苦笑)。
青木 あー、そうですかって感じでしたけどね(笑)。
――お互いの実績が違いすぎるのにネタといえばネタみたいに言ったりしてね。なぜならそこには、ある一定のニーズがあったから。
青木 まあ、お互いの世界観が違うから一概には言えないとは思うんですけどね。ぶっちゃけ、日本というローカル圏というか鎖国というガラパゴスの中で熱狂を生むっていうのは正しいことではあると思うんですよ。
――なるほど。
青木 だから要約すると、(未来×斎藤は)今ある現代社会の極みみたいなカードかなー?

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