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RIZIN24の見方と予想を。1万字超えの大作!!

RIZIN24が9月27日にさいたまスーパーアリーナで開催。

9月10日の自分の試合後に「さいたまで試合がしたい」と余計なことを言ったあまりに「青木さん!RIZIN参戦ですよね!」割と近いところからも連絡が来たわけですが、人それぞれの解釈があっていいですし、「さいたまで試合がしたい!」としかオレは言ってないんですよね。想像を働かせるように仕向けるのがマイクの基本ですよねって思うところです。グッジョブ。

さてさて。今回のRIZINですが「お察します」としか言えないところが正直なところでありまして、そもそも自分が所属するONEもタイでは試合を開いてはいるものの今後どうなるかわからないし、現状ではコンスタントに試合を開催しているのはUFCだけなのであって、UFC以外は(UFCも)どこも厳しいよねえといった印象です。景気いいとこってあるんですかね。

那須川天心対皇治で完了した感。

今回の大会開催と同時に発表したのが「那須川天心対皇治」です。

皇治さん(田中)の券売力はK-1の大阪大会で3000枚売った伝説もあるほどです。それほどに券売(手売り)が強い選手だし、さいたまアリーナの上限が制限がついて5000人だとしたら、皇治(田中)だけで大会が成り立ってしまうほどです。

1000枚売ったとしても20%を皇治応援団で埋めるわけですから、あとは予算を絞ってカードを組んで体力を温存しようとなるのが人情だと思います。それを思うと朝倉海選手やRENAさんを更に投入している榊原さんは地上波放送に向けてはあるにせよ、誠意ある対応のように思えてしまうんですよね。本当によく頑張っていると思ってしまいます。徳俵いっぱいからが真骨頂の日本格闘技の悪しき伝統でもあります。みんなギブアップしないんですよねえ。

券売の割り合いや収益構造はわからないのですが、もう無理しないでいいし、今はまず我慢のタイミングだよってところであります。

DEEP感満載のカードと後楽園で見たいカード達

RIZINの人材供給団体として大活躍のDEEPです。
今回も片手以上両手までいかないほどの数の選手が佐伯繁枠で登板です。
PRIDE時代から伝統的に続く佐伯繁枠であり、奥方である佐伯輝美さんがDEEPJEWELSを率いてからは女子選手もDEEP枠が広まっております。きっと優秀なマネジメントであり、人望が厚いのでしょう。僕の周囲にもファンは多いです。

まあ人材難でとりあえず人がほしいだけであって、佐伯繁さんのマネジメント力がどうかは分かりませんが、結果的に佐伯繁さんの腕が光ります。やっぱり酒井リョウさんや古瀬美月さんをRIZINに押し上げた力は認めざるを得ません。僕の持つ良心では酒井リョウさんをあげちゃダメってなるのですが、佐伯繁さんの人情では少しでもチャンスをとなるわけでして、むつかしい問題だなあと感じます。

まあ古瀬美月さんはRIZINで反抗期の中高生みたいな気怠い試合をして、対戦相手の浅倉カンナ選手に酷評された挙句、古瀬美月さん自身がSNSを非公開にする荒業を敢行されておりました。いいぞ!もっとやれ!古瀬美月さんが浅倉カンナさんの感情を引き出したととれば大したものだけれども、浅倉カンナさんの怒りって古瀬美月さんだけじゃない気もするんですよね。

彼女をRIZINに押しあげた佐伯繁さんがTwitterをプチ炎上で閉鎖したように、マネなくてもいいとこだけは真似るあたりは素人の矜持を感じずにはいられません。まずは商品である選手が強さを持たないとプロモーションに耐えれないわけですから、素人同然のヨカタにスポットライトを当てるのは考えものです。格闘代理戦争の自分自身のおこないも含めて反省です。書いていて胸が痛い。しかし表に出る覚悟ってものを持たずにいい思いだけしたい都合のいい輩が増えたなあ。

まあそれはそれとして。

ただ今回の佐伯チルドレン大集合も後楽園で見たら良いカードなんですよ。
パンクラスの松本上迫が興味をそそるように中規模の大会で考えたら、見たいカードで魅力的なカードなので、大会場で埋もれてしまうのってもったいないと思うんですよね。

後楽園規模の大会でプロモーションして、仕上げる方が格闘技業界にとっても選手にとっても良い気がするのは僕だけの感覚なんですかね。国内メジャーが吸い上げることで中堅規模が骨抜きになって、結果的に客離れを起こすのはしんどいなあと思います。

ONEが選手を大量契約して、RIZINが更に抜いていくから、今の国内興業って抜けてますよね。日本格闘技を盛り上げるって皆が口に出しますが、それってなんですかね。僕には建前のような気がしてしまって、だったら言わなければいいのにって思ってしまうのが本音です。まあそれはそれとして。

ライト級の試合も興味はあるけど、RIZINで見たいかって言われると微妙です。もっと違う場所、タイミングで見たいです。

コロナ渦の限界と下克上のチャンス。

僕の前回の試合もそうだったのですが、コロナ渦で思ったように試合が組めないからこそ、上位選手と下位選手との試合が組まれることがあります。受ける側の立場からすれば、なんでやねん!感満載ですし、挑戦する側からは棚からぼた餅でラッキーなのですよね。

そこらへんの納得のいかなさは未だにあるし、なんで挑戦側が守ってんだよって感情は今もあります。なんですかね。僕の前回の試合は。

コロナ渦の中でマッチメイクしていく限界はあります。
前向きにとらえるのだとすると格闘技の醍醐味であるアップセットを観れるかもしれないし、挑戦は人が感情移入するいくつかの装置だからこそ、そこに焦点を当てて見せるのはいいとは思います。それにしても勝負論を作り出せないと難しさはありますが。

カード自体はいいカードが揃っていて、興味を引き出せると思っています。
そんなわけで見所をどうぞ!自分の思ったことを好き勝手に書いていきますよ。

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RIZIN MMAルール:5分 3R(71.0kg)
※肘あり
久米鷹介 vs. 北岡悟

唐突に組まれた感があるカードです。

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