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今こそ「誹謗中傷」を斬る!

今回のテーマは、昨今話題の「誹謗中傷」。今や女子高生でもインフルエンサーとして世界に発信できる可能性を持ったSNS社会のリスクやメリット・デメリットを“バカサバイバー”流に考察する。さらに今回は力道山や木村政彦、箕輪厚介に三浦崇宏、宮台真司に三島由紀夫まで飛び出した! いったい何が起こったんだー!?(聞き手◉“Show”大谷泰顕)

覚悟のない「プロ」

――“バカサバイバー”、今回は、昨今話題の「誹謗中傷」を巡る問題を話してみたいんですよ。
青木 面白いですね。
――タイムリーでしょ(笑)。
青木 僕の場合はプロレスであり格闘技の世界にいるわけですけど、よくも悪くも人前に立って何かをするっていうのって覚悟を決めないとできない業種の一つだと思うんですよ。
――ええ。
青木 だけど最近は、いろんな場所でたまたまバズってしまって、学生でも何万人のフォロワーを持つことがあり得る時代になったじゃないですか。
――誰でも、いわゆるインフルエンサーになれる可能性がある時代になった。
青木 そうです。SNSがこれだけ発達すると、プロとアマチュアの境目が今まで以上に曖昧になった。多くの業種で。例えば、入門しなくてもプロレスラーになれるし、店舗がなくてもいろんな人がネット上で店を持てる。
――ですね。
青木 そうなると、いろんな部分で分け目がなくなってきて、シームレスになってくる。
――大きなメリットはそこですね。
青木 だけど、もちろんデメリットもある。
――例えば?
青木 覚悟が決まっていないにもかかわらず、叩かれること。そしてそれによって必要以上に落ち込んだり、疲弊する。そんな場面が散見されますよね。
――いろんな業種でプロとアマの境が曖昧になった功罪ですよね、ホント。
青木 例えば大相撲のような部屋制度だったり、日本に古くからあった徒弟制度が存在していれば、どのジャンルであれ、自然とプロとして生きていく習慣や、それこそ覚悟が身についたんですよね。
――自然と。
青木 そう。だからある程度の「誹謗中傷」にも耐えられる人間として育っていくけど、それが崩壊してしまった今では、腹が決まっていない「プロ」がかなりの数で存在していると思うんですよ。
――言ってしまえば「自称・プロ」みたいな。
青木 そうです。
――医者だったり弁護士みたいな資格がないと就(つ)けない業種を除けば、プロとアマの厳密な違いを明文化するのって難しいですけどね。
青木 その時に、今はよく「法整備」とかって叫ばれるじゃないですか。
――「誹謗中傷」した側を、素早く特定して罰しやすくしろと。
青木 そうです。だけど、たとえ法整備をしたとしても、糞のぶっかけ合いは続いて行きますよね。だから、それよりも先にやることがあると思うんですよね。
――というと?
青木 これは俺が言うとあれなんだけど。
――え?
青木 例えば「死ね」って言ったり、相手の容姿を責めるとか。そんなのは絶対によくないことじゃないですか。

簡単にできる3つの対策

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