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RIZIN31 谷間の大会ほど神興業 好事魔多しで最後はバットエンド

なんともメジャー感のない大会になってしまった横浜大会です。
そもそも谷間の大会だと覚悟していた上に斉藤クレベルのフェザー級チャンピオンシップが崩れてしまったこともあって、谷間の大会に誤魔化しが効かなくなった感が出てしまった大会です。

今回はピアアリーナですが、横浜と言えば横浜アリーナか文化体育館だったわけですが、横浜は集客に苦戦する土地です。DREAMの青木ハンセンで青木戴冠のときは平日開催だったのですが、地上波放送もあってそれなりに集客はできていたように思います。ジョーウォーレンとビビアーノがあってよかったですよね。懐かしいし、来ている外国人が豪華です。

懐古するわけではありませんが、国内メジャーイベントの質の低下が止まらずです。ここまできた感を感じる事さえなくなっている現状です。みんな慣れてしまいました。慣れるまでが大変だったのかもしれませんな。

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カードが薄いにもほどがある。後楽園で見れる試合。

メインの斉藤牛久にしても浅倉大島にしてもメインセミとしては弱さは否めません。DEEPで見れたカードではあるし、バリューと力量的にもこの規模の大会を支えるには時期尚早なカードだと思うのですよね。これが休憩前後であればまた違ったとは思うのですが、大会の中心を担えるカードではありません。

他の出場選手にしてもDEEP、修斗、パンクラスの3団体以外のローカル団体に出ていた選手までいるし、お世辞にもトップ選手とは言えない布陣で色々あるのはお察するにしても、もう少ししっかりしてほしいのが本音です。

普通に考えたらDEEP、修斗、パンクラスやその他の団体にも運営と中での物語があるわけですから、全員が上に抜けられたら困ってしまうし、現状としては中堅規模の団体のカードが薄まっているのはあると思います。RIZIN出場をエサにぶら下げて選手を集める利益を取るのか、団体内での物語が崩れるデメリットを考えるのか。悩みどころだと思うんですよね。おかげでどの団体も暫定王者だらけじゃないですか。物語も何もあったもんじゃないです。そもそもはRIZIN出場を撒き餌にしての王国形成は佐伯繁さんの伝統的な手法であったはずでして、近年は奥方である佐伯輝美さんのサイパンに照りつける沈まぬ太陽のようなアクの強さが混ざってリクルートに成功していたのですが、最近では足並み揃えて皆がやり始めてしまいました。

DEEPがRIZINに出れる場所としての位置づけを確立していたのですが、コロナ渦の選手不足でどこでも誰でも出れるようになってしまった今では、実は一番ご利益を得ているのはファイティングネクサスやグラチャンなどの今まで視界に入ってこなかったインディーだとも思うんですよね。僕は昔の人だからどうしてもインディーもインディーでど!インディーじゃないかと思うのですが、今の世代はまったく気にせず合理的ではあるなって思います。


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