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3月21日RIZIN名古屋大会 2021年も見所と与太話。

格闘技界は1月2月は大きなニュースがないです。

年末大会に1年の全てを持ってくる構造でして、年末大会で帳尻合わせをする側面は競技的にも興業的にもあります。それに合わせて世間は年末年始に出費が重むので、1月2月は財布の紐を締めがちなところもあって、メジャー興業は3月スタートなことが多いです。

2000人以下の興業は1月2月は選手のスケジュールが空くことが多いので1月から興業があることもあります。昔からPRIDE系の団体と関係性が深いDEEPは2月にビックマッチを持ってくることが多くありまして、2月22日のDEEPはTDCホールで北岡悟を起用して、100回記念大会を開催します。ここにDEEPと言えば「長南亮」だと思うのですが、そこらへんは溝があるのが現実なんですよね。

1月に自分の試合があったこともあって、今年は格闘技選手モードが強いというか、noteで文章書いている暇はないと思われるかもしれませんが、何よりも書くのが好きですし、地方遠征に行くとnoteを読んでくださっている方から、「佐伯繁さんと関係が悪いのですか?」と聞かれることもあって、響いているし、楽しみにしてくださる方がいらっしゃると感じているので今年も元気にやっていきます。

3月21日RIZIN名古屋大会開催。

3月21日にRIZIN名古屋大会開催です。

2021年のキックオフが地方なのも会場が取れなかったとか、観客数の上限など色々と理由はあると思うのですが、まずはあってよかったというか、開催してくれることがありがたいことです。今のご時世でイベントを開催する苦労は計り知れないし、そもそも先が読めないし、約束されていないから、まずはやれることをやるしかありません。すごく頑張ってくれていると思うし、RIZINがあるからこそ、日本においては我々もやりたいことができるというか、映える部分はあると思っています。予定変更とか中止とか延期のハードルがだだ下がりどころか、むしろ誠意があるとさえ思えてくるから不思議です。東京ドーム大会は延期です。そういえばMEGAはどうなったんだよ。そろそろだよね!?

PRIDEが名古屋発で榊原代表が名古屋出身なこともあって、名古屋は地元で営業もかけやすいだろうし、今の5000人上限の形態だと切符の値段をあげてもRIZINブランドと地元選手の手売りで形になると踏んでの開催なのではないかと思います。地元の選手もRIZIN開催だといえばご祝儀的に切符を売れるだろうし、いいとこをついてきたなとは思っています。

そういえばHEROSも2007年に3月名古屋大会で開幕したこともあって、名古屋開催は特段変わったことでもない気がするし、さいたまでキックオフを期待してしまうのはオールドなファンなのかもしれないです。RIZINってHEROS的な味付けだとも思いますしね。これでいいのだ。

コロナを味方につけたRIZINの強さ。

コロナの影響を味方につけたのは実はRIZINだと思っています。
国際間の移動が難しくなったので、国際戦を組めないのはデメリットかと思う方もいたかと思うのですが、RIZINを見るとK-1化が進んだというか、結果的に鎖国ができて、箱庭が仕上がったというか、世界観が築けたと思うのですよね。コロナが勝手に整理してくれた側面は多分にあるんではないかと思います。

コロナに乗じてチケットの単価もあげれたので、コロナ収束後もしれっとそのままでもいいだろうし、1万円を1万人に売るのではなく、3万円を4000人に売るような業態に変換できたと考えるとなんだか成功に思えてきます。僕はライブ観戦は特別なものにしていくのがいいとコロナ前から言っていたのですが、PPVが機能することでライブの特別性が増して、僕が考える理想型に近づいているようには見えます。でも切符高いけどね。このカードに切符もPPVもこの値段かよ!みたいな。

あとは「観戦できないからPPVで見てね!」も機能していると思っているし、それもコロナに乗じて5000円と強気の値段をつけているのだけど、なんだかそれも当たり前のようになっているので、これまた成功なのではないかと思っているので、RIZINはコロナを味方につけていたのではないかと思うのですよね。

クラファンに首を傾げたり、癌患者を名乗る方のお騒がせな話があったりと脇の甘さやツッコミどころは健在で愛嬌の良さとして存在していますが、生き残っていることは素直に認めています。

年間の冠がつく強さ。yogiboすごいよな。

昨年の秋くらいから冠になっていたyogiboが年間の冠スポンサーに。
金額は想像もつかないのですが、これは朗報というか、厳しい時に助けてくださる企業様がいるのは強いですよね。新日本プロレスのレックさん的な愛のある企業がいるのは今までの作ってきたものがよかった証拠だし、愛されている証拠です。

素直にいいなーって思いました。そして格闘具捨てたもんじゃないなーと思うし、いいもの作って信用貯金を貯めてこうと思います。

滲み出る、迸る、隠せないDEEP感。そういうものなのもわかった上で。

地方大会は毎回、ご当地というか、券売を見越して起用される選手がいますし、それは世界各国どこにでもある話ではあるし、他の競技でも業種でも券売やグッズやメディアを呼ぶからの起用はよくある話です。別に悪いことではないし、プロスポーツだから当たり前です。三浦知良だって、50歳過ぎても現役ですからね。

昨年の大阪大会はその要素は強かったし、セコンドについた住村さんがたくさんのお客さんを呼んだ上に、それで大会側から気を遣って頂いたのか、試合順をセミ前にされ、その上で目も当てられない塩試合をやり遂げた姿には心が動かされました。上手く行ってるんだけど、上手く行ってないみたいな。

ただそれなりにメジャーとしての矜持を持ってほしいというか、ハードルというか、門は厳しいものにしてほしいと思うのですが、メンツを見ると戦績も実力も「あれ」というか、DEEPや修斗ですら中堅かそれ以下の選手を出したらあかんと思うし、試合の見所には丁寧に書きますが、流石にそれはないんじゃないっすかねって思うことはあります。押し込んだ佐伯輝美さんや繁さん(順不同)を評価する見方もできなくもないのですが、それにしてもどうなんだろうって思うし、脱力にも程があるとは思いますが、ならば見なくていいよってことだろうし、そう思うところは客ではないのだと思います。それはそれで正しいですよね。

ある程度、手順を踏んでそれなりに上がってきた選手を使うようにしないと格闘技として崩れていくような気がしてならないです。先がないな!と思うことが多いですね。おっと老害感が出てきてしまった。でも本当のことですからね。

見所と与太話を元気に書いていきます。
2021年もお付き合いいただけたら幸いです。

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