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DREAM4 永田克彦戦のフットチョーク(アオキプラッタ)を自分で細かく技術解説してみました。

2008年 6月15日 DREAM4 横浜アリーナ 永田克彦戦

昨日、映像関係社から電話がありまして。DREAM頃の話を20分くらいして、DREAMって実は面白かったよね的などこにでもありつつ、僕と映像関係者が話すと特別な話をしていました。終始前向きな話でコロナショックの中でも皆たくましいです。

自分の過去の試合からフィニッシュ技を技術解説していけたら、面白いし、また新しい発見があって、技術的な向上もはかれるのではないかと思いまして、技術解説をしていきます。

DREAM4の永田克彦戦でのフットチョークを解説していきます。

この試合以前にゴゴプラッタでのフィニッシュ(2006年大晦日ヨアキムハンセン)はありました。2006年の2月にはニックディアスが五味選手にまったく同じ技でフィニッシュしたりと、ゴゴプラッタはフィニッシュ技として認知されていました。

マウントからゴゴプラッタを極めるのは、MMAではこの試合以前も以降も見ることはなく、相当に珍しいフィニッシュ技になると思っています。海外では青木プラッタと命名されていたり、今もこのフィニッシュに関して触れていただくこともあってありがたい限りです。

2005年の12月にエディブラボーから直接習った。

2005年の12月に日本スポーツ出版体制のゴング格闘技の企画でエディブラボーに技術を習います。その当時のエディブラボーはホイラーグレイシーを極めたことで一躍有名になっていました。

当時はインターネットはあったもののyoutubeは今ほどの立ち位置になかったし、技術を知るには写真かDVDしかなく、ラバーガードもツイスターもこの対談企画で正確に習ったのです。

2005年の12月に習ったラバーガードが2006年は僕の軸になるし、青木真也下攻め時代を支えてくれた技術の柱になっています。その後もエディブラボーには技術を教えて貰ったりと助けてもらっています。

マウントからのフットチョークはMMAによくあるポジションと教わった。

エディブラボーは当時はUFCの解説をしていて、MMAの技術をよく研究していた人でした。だからこそレスリングの重要性を知っていたし、MMAは上攻めが効率的だと説いていました。

ただアメリカのトップレスラー相手にテイクダウンするのは至難の技だし、レスリングの重要性を理解しているからこそ、弱者が勝者になるために下からコントロールして、ひっくり返して、極めるんだと説いていたことを強く覚えています。

とにかくMMAをオープンマインドで考えているからこそ、マウントをとったらディフェンスとして、相手は抱きついてくるから、そこでゴゴプラッタが有効だと教わりました。よく考えているし、技術に対する壁がない人です。今は足関節を教えているのも彼の思考が凝り固まっていないことの証明だと思うのです。

マウントで抱きつかれたときに有効な技。映像の4分50秒くらい。

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