見出し画像

海外練習に今思うこと 若くて行くか悩むなら「いいからいけよ」の巻

海外で練習する選手の動向がTwitterで流れてきて、練習内容に対する興味とは別に海外での長期キャンプは若いうちにしかできないものだと自分が年齢を重ねた揺るぎない事実を噛み締めるように感じました。

僕が今、10時間前後の長期移動をして慣れない環境で練習をするのには、いくら海外の練習環境が恵まれているとは言っても、年齢を重ねた今は移動や環境の変化で起こるリスクの方が気になって、海外での練習を選択することはできなくなっています。そもそも海外キャンプが必要なほどの練習量を担保できないだろうし、時間が余って無駄な時間になってしまうだろうと思います。

僕が試合前にシンガポールで2ヶ月の長期練習をしていたのは2016年33歳でのエドアルドフォラヤンとの初戦が最後になっています。EVOLVEの練習環境が変化したこともあるけれど、それ以降は海外での練習の必要性を感じなくなった以上に海外での練習を欲しなくなりました。最新の技術や流れを学ぶ意味ではそれこそATTやKill Cliff FCのような世界最先端のトップチームで練習をするのが正解なのだろうけれど、そこに耐えて適応するのに不安を抱える僕の状況的には最適ではないだろうなとの判断です。短期滞在数日の練習で味わった気になるのもそれはそれで意味があるとは思うけれど、何かを伝えられて盗むにはチームに参加する以外にないと思う上に、何よりも冷やかしは練習場所のチームに失礼に感じます。

若いうちにしかできないことは確実にあります。格闘技に限った話ではなく、バックパッカー的な旅行も世界一周も何か挑戦するようなことも若いうちにしかできないことです。年齢を重ねると体力も気持ちもなくなる上に環境が許さないようにもなります。仕事や家庭や世間体がなかなかなハードルになるのです。

だからこそ、若いうちにやっておけと思うのです。
これは僕自身への言葉でもあって、今しかできないことを懸命にやっておけと思うのです。10年後は今のように練習も試合もできていないからこそ今のうちに悔いがないようにやっておこうと気持ちを固めています。結果が出る出ないは横に置いておいて、悔いがないようにやれることは全てやっておけと思うのです。そのくらいに今は尊いです。

もう一度言う。若いうちにやっておけ。カネを気にするな。なければ借りてでも行け。返せるのであれば返すに越したことはないが、結構な過去の偉人は借金を踏み倒しているもので、返せたら常人で踏み倒せたら偉人の一丁目一番地に立ったのかもしれない(もちろん冗談でトラブルになるので借りない方がいいし、借りるなら返したほうがいいです)。何よりも経済的にも若いうちの方が安価です。若ければ無茶な格安航空券もドミトリーも耐えられるだろうが、年齢を重ねるとそれなりの環境を欲するから若いときが圧倒的に安価になります。若ければいくらでもやり直しがきくから、挑戦するコストが圧倒的に安いので何か失敗したのならば、またやればいいし、何よりも失敗が財産になります。いいから若いうちにやっておけ!と僕は言います。

海外練習の是非については選手間でもインターネットの中でも話題にされてはいますが、個々の選手の状況や目標目的で海外練習の是非や必要性は変わってくるだろうから、海外練習の是非などは賃貸持ち家論争ほどに無駄で意味のない話だと思っていて、そんなことよりも若いうちにしか経験できないのだから、まずは行ってみて自分の解を作っていけばいいと思うのです。年齢がいくつになろうといいからいけよ!だと思うし、「もう全てが何もかも手遅れかもしれなくとも、やり直すなら今が一番早い」のだから、自分がそう思ったらそうすればいいです。正解もなければ、誰に何を言われることでもなく、自分が悔いがなければそれでいいです。いいから行けよ。

ここから先は

463字

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

サポートありがとうございます。選手活動、表現活動の活動費用に当てさせていただきます。更なる良いもの、面白いものを創作する原資に大事に大事に感謝を込めて使わせて頂きます。