「好きなことを仕事に遊ぶように働く」も楽じゃない話と日々を積み上げていく話

2022年7月15日 13:06

最近は試合や仕事がひと段落して仕込み期間を過ごしています。

仕込み期間といえば聞こえはいいのですが、やらなければいけないことがあるわけでもなく、日々を好きに過ごして遊んでいます。生き方が仕事になるとか、ライフイズコンテンツとか、もっともらしいことを言っては見るものの「遊んでいる」のは自分がよくわかっていて、遊蕩三昧に日々を過ごしている道楽者の後ろめたさを持っています。

決められた時間に出社するわけでもなく、納期のある文章があるわけでもなく、教えることはあれど詰めて入れているわけでもなく、ただただ練習を積み上げる日々は自分が遊んで暮らしてここまできてしまった申し訳なさと怖さを感じます。

「好きなことを仕事に遊ぶように働く」とはよく言われることで美しく良いことのように言われるけれど、「好きなことを仕事に遊ぶように働く」を実践してしまった側にはそれはそれで悩みがあるものです。必ずしも良いことばかりではないです。

経済的に成り立っていれば良しとすることもできて、成り立っているからこの生き方でいいとすることもできるのですが、経済的に成り立っていたとしても自分の成果物が世に出ていない状況は社会の役に立っていないどころか、何も影響を与えていないように感じて堪え難いものがあります。

青木真也の周りにいる方々は青木真也を安定させて安心させてくれる存在ではあるのですが、ここ最近は僕自身が安定安心の心地よさにあぐらをかいているところがあって、このままではいかんなと思っています。日々仕事をしている姿を見たり、成果物を見せつけられると「おれは何をしているんだ」と思うことは当然のようにあって、このままではいけないと日々感じています。

僕の周りの「取り巻き」の方々や近くにいる方は青木真也を「安心安定」させるのも大事な仕事だけれども、「焦らせる」のも大事な仕事であって、そんな取り巻きの仕事を見て刺激をもらって焦って日々を過ごしています。その逆も然りで僕が創るもので刺激を与えることもあるだろうし、切磋琢磨の関係であって、頑張っていないと創っていないと一緒にいられないのだと思っています。自分が必死に生きて胸を張れなければ、必死に生きている人間と伍して付き合うことはできないです。

焦る、生き急ぐのも大事なことで、ときに競い合う意識も大事だと思っています。心地良さだけでは強さができないから日々を闘っていきたいです。闘いがあるか否かがすべてのことで大事です。引き続き日々を懸命に過ごしていきますのでよろしくお願いします。