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目の前のことにパニックにならずに未来のことを考えている話と北岡青木の異常性。

緊急事態宣言が発動するようです。
コロナが話題に上がってから、1ヶ月以上経ちます。立ち位置で意見も違うし、人によって考え方や感じ方が変わってくるのは、どんな話題でも同じですが、今回はなんだか世間様と自分がずれている感じがします。

選手によってはこの期間の練習を家族に止められている選手がいると聞いたり、ジムを緊急事態宣言前から休業したり、うっかり開催したK-1が袋叩きにされたり、自粛で店が閉まったり、買い占めが起こったりとなんだか大ごとになっています。

個人的には日常を変わらずに送っています。

不謹慎なのかもしれないが、個人的にはさほど気にしていませんし、生活が大きく変わっていません。そもそも身体は頑丈だし、移動は自転車だし、はなっから命賭けてやっているしでそこまで気にもしていません。別に気にするもしないも個々の自由だとは思うので、気にする人がいてもいいし、気にしない人がいてもまあそれはそれでいいのではないかと思ってました。

スポーツ選手の生活は食事も睡眠も運動も大切にして過ごすし、感染症には最大限の注意を払って、コンディション作りをするから、日常を大きく変えることはないのもあります。会食やミーティングがなくなったりリモートになっただけです。

あとは運だと思うのです。何かあったら運がなかったなと思うしかない。
運だと思えるために日々目の前にあることを懸命にやっていこうと格闘技で学美ました。努力したって叶わないことがあって、最後は運だけれど、努力しなければ運に委ねることすらできないと身を以て学んできました。

だから観念して今を必死に生きています。その意味ではいつ死んでもいいし、いつ辞めてもいいと思ってはいます。覚悟の部分であって、すぐ死ぬとか、すぐ辞めるとはまた別の話だけども。

自分で考えて納得して行動していきます。どうやら僕は異常なようだ。

17日の試合も何があろうとやる覚悟でいるし、練習だって止めないです。
緊急事態宣言といっても要請であって強制ではないから、自分で判断して決めてやっていきます。周りが自粛しているから自粛する右へ倣えだけは絶対にしたくないです。青木真也で生きて、青木真也で商売してるから、それをやったらおしまいだと思ってます。

今も練習は変わらずにやっているし(練習しないと死んじゃう)、仕事もリモートになったりはするものの変わらずにやっています。これも目の前にあることは必ずやるし、断りたくないから、きた仕事は全て受けてやっています。生活も極力変えないようにしていて、サウナも行くし、いつも通り引き篭もったり、カフェ(空いているし、間隔を強制的にとってある)で仕事したりしています。

練習のメンバーは減ったりするし、サウナは空いているし、練習場所で話すメンバーともテンションが違ったりもするし、選手のインタビューを読んでいてもなんだかテンション違うなーとは思っていました。自分がズレてることに危機感を覚えないわけでもないのです。

ただ同じように変わらないテンションで活動してる選手がいます。
もう15年以上の付き合いになる北岡悟さんです。類は友を呼ぶ的な話でずっと練習とプロ格闘技を一緒にしてきているので、価値観が似ているんだろうとは思うのですが、改めて異常な二人なんだろうなーと自覚した次第であります。

そういえば東北震災が起こったときも変わらずに練習していたし、地震が起きたときもスパーリングをやめなかったのは青木北岡だったと思い出しました。

地震の揺れがすごいときにバックをとって有利なポジションだからと離さなかった僕だし、物流が止まって水が手に入らなくなったときは麦茶でプロテインを溶かしていたのは北岡さんだ。震災があったともずっと練習していたし、すぐに試合もしたし、日和らなかった。あのときに放射能だなんだと日和った人の姿をオレは忘れないんですよね。

まあ落ち着きましょうよ。落ち着けって。

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