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RIZIN31 試合見所と緩やかな与太話 修斗対DEEP 勝ってサイパンにいきたい!の巻

緊急事態宣言が明けた10月。待ってました。

緊急事態宣言明けと言っても緊急事態宣言慣れしてしまっていた側面は多分にあって、コロナ渦前の生活に戻れることもなく、とりあえず大きく変わらないけれど緊急事態宣言が解除された10月です。

格闘技業界は9月の半ばから興業が多くなっています。コロナの影響よりも東京オリンピックの影響(会場など)だと思っています。コロナに関してはどうしようもない部分があり、その時々に合わせてやっていくしかないのですが、オリンピックは開催でゴタゴタはするけれども期間が決まっているのでオリンピックを読み込んだ予定が立てやすいのがあります。

それもあって9月半ばから大会が増えて年末にまでにRIZINは毎月大会開催です。外国人の入国が緩和される話が聞こえてきたりのですが、まだまだ外国人入国の障壁は高いと思うので、人材不足は常に抱える問題となっていくはずです。外国人選手を呼ばなければ経費が掛からずコスト削減できる考えもあるとは思うのですが、コロナ渦で国内選手で回してきた内向きな感じと規模縮小感が目立ってきたように感じていて、人材不足は深刻な問題になりつつあるように感じました。

RIZIN31のカード発表があったのですが、人材不足もあってカードが弱いです。テレビ放送がなかったり、年末大会に向けて選手を温存しておきたかったりと様々な事情はあるにせよカードの弱さが目立ちます。

RIZIN 31 カード発表 全体的に弱い

僕は9月半ばの時点でカード発表ができていなかったところを見るともしかすると延期もありうると見ていましたし、メインで考えていたであろう斎藤クレベルが崩れる話は聞いていたのでと延期が濃厚なのではないかと思っていました。

それでも何とかカードをまとめてきました。
このカードでやろうとするのは度胸がいるとは思うし、このカードで満員となればRIZINのファンがついていることだと思うので、それはそれで脅威に感じます。団体としての信頼やブランド力があるのが一番強いですからね。格闘技の場合は選手の個の力が強いのでどこまでいっても出場選手頼みにはなるのですが、だからこそ団体のブランド力があるのは強みだと思います。選手が大事だからこそ団体としてのブランド力を大事にするというか、新日本プロレスもK-1もそこを大事にしていますよね。

レギュラー選手は浅倉選手(斉藤選手もいる)だけ。その他の選手は参戦経験はあれどそこまでの役者ではなかったり、初参戦の選手でこの選手とこのカードで開催するのは思い切ったなと思います。大会数を開催しなければいけない事情があったりはするとは思うのですが、力が込められない大会をするとイベントの信用が落ちていく面があってそれが心配です。大きなお世話ですが。

斉藤クレベル消滅 伝統芸能と化した榊原劇場

斉藤選手のタイトル戦の挑戦者としてクレベルコイケ選手が既定路線のだったと思うのですが、まさかのクレベル選手が回避。最初はやるって話で進んでいたのですが、実際にやるとなると年末大会のほうが露出があって注目されるとか、もっとお金をもらっていいとか入れ知恵する人間がいて、そこにきて選手も欲をかくし、考えるのが得意でなかったりするものだから悪いほうに進んでいくの伝統的な格闘技界の光景だと思いました。

それ自体は選手の権利を主張する意味でやればいいと思うし(通るかはわからない)、クレベル選手が勝手にすればいいのですが、我らが榊原さんの榊原節が面白いことになっていたので触っていこうと思います。

「いまクレベルとは契約が無い。僕らから歩み寄る気持ちは無いし、年内に出ることはない」

このコメントの味わい深さ。じわじわときます。誰か突っ込めよ。
2021年。令和のコメントとは思えない昭和感を醸し出しています。芳醇。朝倉選手と対戦する前に契約をしておくのが普通だとは思うし、複数契約がない状態で朝倉選手と試合をさせて勝ってしまったらタイトル戦線に浮上するのは確実だし、お互いに揉めないためにも契約をしておくのがスムーズだと思うのですよね。ここは主催側の落ち度であって、クレベル選手の落ち度ではなく、クレベル選手は主張できる状態にあるのですよね。

マネルケイプが抜かれたときや、ハムソヒやサワーが抜かれたときの学びがないのが凄いというか、変わらない光景に美しさを感じます。まあ文化財でもないし伝統芸能でもないから、残さなくてもいいし改善した方がいいと思うんですけどね。

榊原さんの信頼関係とか覚悟とか曖昧なところが多いというか、人によって解釈が分かれるところが多いので、もう少し理屈で攻めてくれるといいのですが、これも榊原さんっぽさというか、榊原劇場です。でも読む人が読めば笑っちゃうと思うんですけどね。

この状態での榊原さんのコメントは選手に対して主催側が上と考えている面が露呈してしまったように思います。主催者が上であるのは多くのケースであったとしてもそれをこのような形で出すのは怖いなと感じる部分がありました。これはビビアーノに対するONEのチャトリCEOのコメントでも感じたのですが、主催者の方が強いからこそ滑らかにやってほしいと感じます。

今後コツコツと追記しては行きます。まずは先出しで速報的にどうぞ。

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