関節鏡下関節鼠摘出手術をしてきた話 直ぐに練習に戻れる
2月19日、ここ数年伸びず曲がらずで悩まされていた「左肘関節内遊離体」を「関節鏡下関節鼠摘出手術」にて除去してきました。難しい言葉を並べましたが、要はクリーニング手術によって関節ネズミを除去してきました。
相手を傷つけることが勝敗に直結する格闘技の性質上、日々の練習や試合で目に見えたケガをしなかったとしても、日頃のダメージの蓄積が障害となって身体のあちこちに残っていきます。どんなに頑丈でケアをしたとしても、柔道を入れて30年競技生活をしてきた40歳の身体には当然のように蓄積がありました。僕の場合は首や腰や膝の致命傷になりやすい箇所ではなく、肘に関節ネズミができた程度で済んでいるのは幸運以外の何者でもありませんが、長年競技生活を続けている代償から免れることはできません。
僕の肘の状況は近年、「伸びない曲がらない」状態になっていたのですが、可動域に制限があるだけで痛みがあるわけではなかったので、誤魔化しつつ数年やり過ごしてきました。30代半ばには自覚症状があったのですが、痛みもなく直近までは「こういうものだから」でやってきてしまいました。
それがいよいよ手術で治療しないといけないとしたのは「伸びない曲がらない」だけであれば、「こういうものだから」で済むのですが、「出来ない技」が出てきたのが大きな原因です。その出来ない技は僕の得意技である「バックチョーク」なのです。左手が曲がらないので首の後ろに腕が回らない状態になっていて、技の完成度が落ちてきたのを実感していました。秋山戦でバックチョークが肘の都合で回ってないし、今回のリネカー戦も左肘が曲がらないので回り切っていないのです。他にも出来ない技や出来ない状況があるのですが、これでは試合に支障があるにも程があるとして、手術をすることにしました。
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