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RIZIN28 観戦記と与太話 朝倉未来敗戦とRIZINの色々剥がれるの巻

やってきました。RIZIN28。元気に観戦記です。

2021年は延期に慣れた年でありました。記憶から薄れた方が多いとは思いますが、「MEGA」の延期にRIZIN東京ドームも延期だし、大阪大会も延期となっていて、目の前にある大会がいつ始まりの大会かわからなくなっています。

2020年の大晦日との間に名古屋大会はあったものの大会としての動きがないのは否めません。RIZINが動いてくれないと日本格闘技が動かない要素はあるので、RIZINが活動していないのはONEでマイペースにやっている僕からしても困りものなのですよね。ここらへんは勘違いされている方が多いと思うのですが、日本においてはRIZINがあってこそ我々がいくらかの輝きを得られるのであって、RIZINがなければ対比のものがないのだから、何もしようがなくなってしまうのです。

最後まで本当にやるのかと思ってしまう現状の中で

この御時世の中で大会を行うハードルはドンドン上がっています。PCR検査や感染対策の手間とリスクに加えて、緊急事態宣言と各都道府県との調整も仲間入りした上に世論とのバランスを取らなければいけないのだから、PPVや放送で成り立つのであれば、無観客での放送マッチに舵を切るのは理解できます。

観客を入れることでその中で感染者が出たらなどの手間が加わるし、観客制限もある上にこの御時世で客足が伸びると楽観視もできません。新しい生活様式にも慣れてしまったし、世間の目があって、地方のお客さんからしたら「あの人東京に行ったみたい」となって面倒なことこの上ないからやめておこうとなりますものね。

前回の東京ドーム大会が緊急事態宣言で延期しての今大会なので、余計に不安と言いますか、今回も一応は緊急事態宣言中なので、どうなるかわからないと僕は見ていました。実際に練習であった出場選手ともどうなるかわからないと話していたので、そう思った選手もファンも多かったのではないかと思いますし、その分だけチケットの伸びも鈍いのかもしれません。本当に嫌な時代だ。

地上波放送の安心感 これがあればやる。

僕も地上波放送が発表されなければ再度延期もありうると思ってみていました。
開催発表していてもどうなるかわからないのは国内外問わずだし、東京と言えば小池百合子が何を言い出すかわからないしでこれはまた延期かな!?と思っていたのです。

そこで『地上波放送』の発表。これで開催が確定的になりました。
テレビ放送であれば放映権があるだろうから、無観客試合でも開催するだろうし、そこにPPVで補填できたら十分に成り立つ。そもそも開催をやめたらテレビの枠がぽっかり開くわけですから何が何でも開催すると確信しました。

地上波放送の放映権とPPVの売り上げがどうなっているかはわからないですが、成り立つ勝算があっての開催だろうし、ここで開催するのは日本の格闘技を繋ぎ止めるためにも大きな意味を持ちます。ここでの地上波放送放送は大きい。フジテレビに潰されてフジテレビに生かされている。日本におけるメジャー格闘技は地上波放送が生命線なのだ。前時代的と言われようと旧式と言われようとこれが事実なのだから仕方がない。

格闘技は新しい形を見つけられていない。絶望も希望もなくただただ現実として受け入れている。変わっていかなければいけないんだろうけど知ったこっちゃなく、そう思った結果が個人の時代なような気もしています。

外国人入国に見る決意と気合い

ムサエフとケリモフの試合発表にRIZINの決意を見ました。
現状は入国から14日間の隔離期間があるので、両選手とも14日間前には日本に入国している状態が必要になります。いくら日本の入国がザルとは言っても表に出る仕事なのだからルールを守らねばならず、14日間は隔離生活をしていかねばです。これは選手にとっては相当なストレスだと思うし、ましてや試合前なわけですからコンディションには影響しないわけがありません。

これを漢気的なもので済ませてしまうのは違うとも思うし、何よりも試合前の条件が選手によって大幅に違うわけですから、フェアじゃないと冷静に思うのです。完全なフェアなど存在しないし、世の中は不平等なものだとは思うけれども、これは平等といえる範囲内に収まるのかと思ってしまいます。それでもリング上が一定の平等の範囲内であればいいとの考えもあるし、僕リング上が全てだとは思ってはいます。

それでも条件が違いすぎるとは思うし、コロナ渦においては練習環境が国によって大きく異なることでコンディションの差が生まれて、それは平等なのかと思うことはあります。日本人選手は日本の「要請」の緩さを味方につけて有利な条件で試合ができていると僕は思っています。だって僕はコロナ渦で練習をやめたことはないですからね。一定の批判への耐性があれば大丈夫です。

それでも外国人選手を招聘して大会を成立させるRIZIN、榊原さんは肝が座っているというか、興業師だと思います。ここまでの興業師はアントニオ猪木、石井和義、榊原信之だと僕は思っています。


女子のカードがない。おれたちのRENAは何処に。

今大会にRENAこと久保田さんの出場がない。RIZIN躍進の柱の一つに女子格闘技があったはずなのですが、今回は女子を使っていない。これは大きなことだと思っています。RENAさんが一筋縄では行かない大物だとしてもこれは大きなことであります。

ただ大会としてはRENAさんを入れたかったようであります。カード作りに必死になっていたのはわかるのですが、ここで組まれない寂しさは確実にあります。華があるので彩りとしてほしいと思うのですよね。

僕の聞こえる範囲にもRENAさんの対戦相手としてのオファーは来ていたようですが、RENAさんに見合うカードでないと御本人と周りが判断されたのでしょう。それも理解できますし尊重はしますが、それでもRENAさんを見たいと思っております。このまま引退なんて寂しいよなあってのがファン感情ではないでしょうか。

まあ浜崎浅倉でタイトルが回ってるのも飽きてきたのもあるし、表現としてRENA以外の選手を見たいとも思わないし、競技レベルで言えば男子の試合を見ればいいので、男子の現状はこれはこれでいいのですけどね。

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