日常に隠れたマウントと、小さき精進家に学ぶもの
4月には、
幼稚園に通い出す3歳児クラス。
横一列にちんまりと座って、
45分間講師の言葉に耳を傾け、
集中して思考する姿は、
小さい大人みたいで、
ちょっと面白くてかわいらしい。
ただ、やはり発展中の成長中。
一人が「僕がいっちばん!」と言うと、
瞬く間に「いっちばん」ブームが沸き起こる。
「私がいちばん!」
「違うよ。僕がいっちばん!」
ときに主張しあい、
「私がいっちばん!」
「僕にばん~!」
「私さんばん!」
ときに受け取りあいながら。
万が一にもヒートアップしそうなときは、
「それぞれのペースで大丈夫だよ。それぞれのペースで考えるのが大切です」
なんて言ってみたりして、
意識を切り替えてもらうのだが、
そんな私自身が子どもたちから学ぶことは多い。
大人になってから、世の中には、
「一番」以外にマウントがたくさんあることに気が付く。
本人にまったくそのつもりがなくても、
その質問が、
その朗報が、
誰かを傷つける刃になることがある。
別に言わなくてもいい一言が、
ぽろっと出てしまった一言が、
自分がなににアイデンティティや見栄を
見出しているかを露わにする。
幼馴染のYに久々に会えて嬉しかった。
転職して間もない数年前、
前の会社の名前を出す必要はないのに、
「〇〇ではね」
つい言ってしまった。
どこかで、「以前は〇〇に勤めていた私」
という強気な気持ちと現状に対する不安があったのだろう。
Yは、自身の会社の場所や形態といった当たり障りのないことしか口にしていないのに。
見栄は、無意識のうちにマウントを働かせてしまい、こわい。
子どもたちが、
目の前のことに一生懸命なように、
「にばん!」「さんばん!」とそれぞれの置かれた場所を純粋に楽しんでいるように。
私も今の自分に全力で向き合いながら、
周りの人達とより良い関係性を築いていきたい。
今でも仲良くしてくれている友人Yと、
学びと気づきを与えてくれる子どもたちへの感謝を込めて。
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