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エイブラハムをかじっただけの男と弟子 その86 苦手な人との関係

ソ ラ :せ~んせ~~~い!!

エス太 :どうしたんだい?モブ太君。またジョイアンにいじめられたのか?
もう、しょうがないな~。
テレテテン!斬鉄剣~~!!
この「斬鉄剣」はつまらぬ物を切る道具だよ。

ソ ラ :うぉい!!だれが、モブ太ですかっ!しかもなんつ~秘密道具出してるんですか!別につまらぬ物を切りたいワケじゃないですって。
そもそも誰だよジョイアンって。

エス太 :何だよ、うるせ~な~。どうした?

ソ ラ :職場の上司とうまくいかないんですよ。
僕、いつも怒られてばかりで、その人がいると、萎縮(いしゅく)してしまって、ミスばかりしてしまうんです。
そうして、ミスすると、また怒られてしまっての繰り返しで、悪循環なんです。
何とかなりませんか?

エス太 :なるほどな。使うか?斬鉄剣。

ソ ラ :使わんわっ!一回その物騒なものしまってもらっていいですか?どこから出してきたんですか、そんなの。

エス太 :つまり、お前は、その上司のネガティブな部分、嫌な部分にフォーカスしているワケだな?

ソ ラ :まぁ、そう言われると、そうなりますけど・・・。

エス太 :だから、その上司のネガティブな部分、嫌な部分がちゃんと現実になっているワケだ。
ちゃんと引き寄せの法則が作用しているって証拠だな。

ソ ラ :でも、その人から、ネガティブな振るまいをされたら、ネガティブになって、嫌な部分にフォーカスしてしまうのは当たり前じゃないですか。
それに、僕は被害者ですよ。

エス太 :いいか、引き寄せの法則は、加害者と加害者、被害者と被害者を引き寄せるというワケじゃないんだ。
被害者意識でいると、被害者になるような経験を引き寄せる。
だから、同じ低い波動である、加害者を自分に引き寄せるってことなんだよ。
加害者と被害者は一見違うようで、同じ波動のチャンネルにいるんだ。

ソ ラ :そうなんですね。知らなかった。

エス太 :お前が、上司のネガティブな部分にフォーカスして、低い波動でいる限り、その上司のネガティブな部分がより引き出されてしまうんだ。

ソ ラ :なら、僕はどうしたらいいんですか?職場を変えるとかして、その上司から離れるしかないのでしょうか?

エス太 :いいか、ソラの波動が変わらなければ、いくら職場を変えようが、次の職場でまた、同じような引き寄せが続いてしまう。
ソラがどこに行こうと、波動はソラについて回るんだ。
だからな、この場合はだが、職場を変えるよりも、まずは波動を変えることをおすすめする。

ソ ラ :波動を変える?

エス太 :そう。ソラの波動が高く変化すると、人間関係において、だいたい2つのことが起こり始める。
1つ目は、ソラの高い波動の影響を受けて、相手が理想の状態に変わっていくこと。
2つ目が、相手が低い波動のままだと、ソラの高い波動とチャンネルが合わず、一緒にいられなくなるようなシンクロが起こる。
※高い波動とは気分がいい状態のことだよ。

ソ ラ :そんなことが起こるんですか?

エス太 :そのためにソラがするべきことは、まず、朝一の瞑想。
一日の最初に抵抗の思考を手放し、波動の高い状態で一日をスタートさせる。
そして、出勤前に職場のポジティブな部分にフォーカスする。
できることなら、職場のポジティブなリストをノートに書くと更にフォーカスが強まっていいぞ。

ソ ラ :その上司のポジティブな部分が見れない場合はどうしましょう?

エス太 :とりあえずは、無理して、その人のいい側面を見ようとしなくてもいい。
それよりは、より抵抗の少ない職場のいい部分にフォーカスを向けてみろ。
例えば、「給料がもらえる」「エアコンが完備されていて快適な環境で働ける」「トイレが綺麗」とか、そんなとこからでいい。
この時、ウソを書いたら意味がないからな。

ソ ラ :わかりました。

エス太 :そして、その上司についても、抵抗が少なく、ウソがない範囲で、徐々にいい側面を見ていけたらベストだ。
例えば、「この上司も何らかの形で社会に貢献している」
これくらいなら抵抗はないし、ウソもないだろ?

ソ ラ :まぁ、そのくらいなら。

エス太 :とりあえず、入口はそんなとこからで大丈夫だ。
そして、職場に入る前に、これから、どんな感情を感じたいかと自分に問いかけてみる。
楽しく働きたいと思ったら、それがどんな気分かを少し感じてみる。
それから、職場に入るといい。
これを「場面ごとの意図確認」と言う。
どうだ?できそうか?

ソ ラ :場面ごとの意図確認ですか。わかりました。やってみます。

エス太 :とりあえず、やってみて、どう環境が変化するか観察してみろ。

ソ ラ :はい。

つづく

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