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第3章 働いて自立する~未来に繋ぐ

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「A Little Dough」はこれから社会人になる人、あるいはこれからのライフデザインを考えている人達の参考になるような「パーソナル・ファイナンスの考え方」について記載してい…
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#経済的自立

🅂1 働いて自立する

「A little dough」 第3章 働いて自立する 🅂1  第2章では、ライフ・デザインやファイナンシャル・プランについて検討ししてきましたが、第3章では「働いて自立する」というテーマを考えていきます。第2章で検討した私たちのライフデザインにおいて、とても重要な部分です。なぜなら「働く」という部分に、「私たちの人生の大半の時間を使う」という現実があるからです。 ➤成年となり、社会人となり、一人前の大人になる  未成年が成年になると、契約の締結などの民法上の権利を本

🅂6 ストックで強化する

「A little dough」 第3章 働いて自立する 🅂6 経済的な自立(3)  🅂4~🅂5を通して経済的な自立について考えてきました。前回は、働くことによる経済的自立について記載しましたが、特に🅂2~🅂3で記載した自己管理能力がある程度身についていないと、継続することが難しいということになります。 ➤生活防衛資金をつくる  さて🅂4では経済的自立のもう一つの形として「ストックによる経済的自立」についてふれました。私たちの実際の収入は、働くこととストックによるものの両

🅂5 経済的な自立とは(2)

「A little dough」 第3章 働いて自立する 🅂5 経済的な自立(2)  前回は経済的自立の二つのパターン、「労働による経済的自立」と「ストックによる経済的自立」について記載しましたが、いずれも自己管理能力がこれを支えるという点では共通しています。今回は「労働による経済的自立」の中身について検討し、自己管理能力とこれによってコントロールされるリスクについて考えたいと思います。 ➤労働による経済的自立  働いて収入を得ることは、それ自体で大きな満足感が得ることが

🅂4 経済的な自立とは(1)

「A little dough」 第3章 働いて自立する 🅂4 経済的な自立(1)  🅂2🅂3では、社会人(=大人)に求められる能力として「自己管理能力」について考えてきました。働くために必要な自己管理能力とはいえ、最初から十分に備わっている人はいません。小さな失敗を重ねることで成長できればいい、と今でも私は思っています。ただ大きなダメージを受けるリスクは慎重に回避しなければなりません。そのためには、何時も「事の本質から目を背けない」という姿勢は一貫すべきです。 さて、今回

🅂2 自己管理能力(1)

「A little dough」 第3章 働いて自立する 🅂2 (自己管理能力1)  さて、前回は働くことには、①衣食住を満たし社会の一員としての「生活基盤を支える労働」と、②それ以上の「+αの労働」がある、という考え方を記載しました。しかしどちらにしても、まずは仕事にありついて、生計を立てなければそんな区分は何の意味もない、といわれてしまいそうです。尤もな話なので、まずは働くために必要な「自己管理能力」について考えるところから始めてみたいと思います。 ➤社会人としての基