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ピープルマネジメント:1 on 1

前回は、マネージャーが持つべきマインドセットについて解説した。しなやかマインドセットはすべての人が持つべきマインドセットだが、マネージャーは特に理解しておく必要がある。
なぜならば、マネージャーはメンバーがしなやかマインドセットを持っていることを信じること、メンバーにしなやかマインドセットを持つように導くこと、を実践することが求められるためである。

今回はマネージャーとメンバーの間に築いた信頼関係を利用してメンバーの成長をサポートする「1 on 1」について説明する。

「1 on 1」は、多くの場合マネージャーとメンバーが定期的に実施する1対1の個別面談である。通常は1週間から数ヶ月に1度実施される。
この面談では、マネージャーとメンバーがお互いにフィードバックを交換し、業務やプロジェクトの進捗、目標の達成状況、キャリアや成長の計画などについて話し合う。また、メンバーが直面している課題や懸念についても話し合い、解決策を見つけるための支援を受けることができる。

「1 on 1」において、マネージャーはメンバーに内省を促す役割を果たすことが重要である。課題に直接向き合っているメンバーは具体に集中してしまい、考えが凝り固まってしまう。そこで、マネージャーはメンバーに問いかけ、メンバー自身が課題を抽象化して新しい視点から考え直すことを支援する。このようにマネージャーがメンバーの内省を支援することで、メンバーは考えを深めることができ、メンバー自身の成長に繋げることができる。

もしメンバーが内省する習慣がない場合は、マネージャーは「1 on 1」の場を通じてメンバーに定期的に内省させることができる。また、メンバーに内省スキルを身につけることを支援することができる。

以上が、「1 on 1」を内省の場として利用してメンバーの成長をサポートする方法についての説明である。

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