Akira Kuratani

某ベンチャー企業で働くエンジニアリングマネージャー

Akira Kuratani

某ベンチャー企業で働くエンジニアリングマネージャー

マガジン

  • migration.fm monthly news

    "migration talks"はSalesforceのOEMパートナー企業に10年以上働いている倉谷が、Salesforceに関連する話題をシェアします。

  • Manager’s notes

    マネージャーの役割・スキルなどについて考えをまとめるためのノート

最近の記事

migration talks Monthly News / July, 2024

2024年6月8日〜2024年7月12日までの気になった Salesforce 開発関連のブログ記事をまとめました。 I picked up blog articles related to Salesforce Development that I was interested from June 8, 2024 until July 12, 2024. Featured articles 2024-06-09 2024-06-11 2024-06-13 2024

    • ピープルマネジメント:目標設定には柔軟性が求められる

      現代の不確実性が高い時代において、厳密な目標設定はリスクを伴う。状況の変化や新たな知見に対応するため、目標は常に修正されるべきである。特に、長期目標の設定には多大なコストがかかるため、ある程度の見通しが立つ短期目標を設定する方が効果的である。 短期目標の利点 長期目標は合意を得るための調整や計画に多くの時間とコストがかかる。一方、短期目標は比較的見通しが立ちやすく、迅速な対応が可能である。短期目標にすることで、組織全体が柔軟に動きやすくなり、変化に適応しやすくなる。 実

      • ピープルマネジメント:目標達成状況を追跡する重要性

        目標を設定するだけでなく、その達成状況を追跡することも非常に重要である。目標達成状況を定期的に確認することで、メンバー自身の成長を促し、マネージャーのサポート体制を強化し、組織全体のパフォーマンスを向上させることができる。以下に、目標達成状況を追跡することの具体的な利点について詳しく解説する。 メンバー自身の省察を促す まず、一定のリズムで目標達成状況を確認することは、メンバー自身の接撮を促す効果がある。定期的に進捗状況を振り返ることで、自分がどの程度目標に近づいている

        • ピープルマネジメント:目標を公開する重要性

          目標設定は組織運営の基本的な要素であり、その効果を最大限に引き出すためには、目標を公開することが重要である。目標の公開にはいくつかの重要な利点がある。以下に、その理由を詳しく解説する。 組織のスピードを上げる まず、目標を公開することで、組織全体のスピードが向上する。全員が同じ目標を共有し、その進捗状況をリアルタイムで把握できるため、迅速な意思決定が可能となる。これにより、問題が発生した際にも迅速に対応でき、プロジェクトの遅延を防ぐことができる。情報の透明性が高まることで、

        migration talks Monthly News / July, 2024

        マガジン

        • migration.fm monthly news
          2本
        • Manager’s notes
          25本

        記事

          ピープルマネジメント:目標管理には主体性が求められる

          目標管理を実践するためにはメンバーの主体性が不可欠である。これは、組織全体の大きな目標に向けて、各メンバーが自分自身の役割を理解し、自らの強みを最大限に活かして、どのように貢献できるかを自ら考え、具体的な目標を設定することで、個人と組織の双方が成長することができる。 このような主体性を持った目標設定が重要な理由は、メンバー自身が自発的に目標を立てることで、その達成に向けての意欲やモチベーションが高まり、責任感が強化されるためである。 この考え方は、ピーター・ドラッカー氏が

          ピープルマネジメント:目標管理には主体性が求められる

          ピープルマネジメント:目標管理の目的

          前回は、目標管理制度の変遷について説明しました。ピーター・ドラッカーの提唱から始まり、企業で活用されるようになった。 今回は、目標管理制度の目的についてまとめる。 目標管理の目的は多岐にわたる。主に以下の3つの要素に焦点を当てることが重要である。これらの要素は、組織の方針と個人のキャリアを結びつけ、両者が協力して成長するための基盤を提供する。 組織の方針にアラインすること 目標管理は、組織全体の方針を統一し、全員が同じ方向に向かって努力するための手段である。組織のビジ

          ピープルマネジメント:目標管理の目的

          migration talks Monthly News / June, 2024

          2024年5月11日〜2024年6月7日までの気になった Salesforce 開発関連のブログ記事をまとめました。 I picked up blog articles related to Salesforce Development that I was interested from May 11, 2024 until June 7, 2024. Featured articles2024–05–13 2024–05–14 2024–05–15 2024–05

          migration talks Monthly News / June, 2024

          ピープルマネジメント:目標管理制度の変遷

          ビジョンに基づいて高い基準を設定し、マネージャーがフィードバックすることでチームの方向性を醸成していくことに貢献することを説明しました。 今回は、よりチームの方向性を明確に示すための方法である「目標管理」にの変遷を振り返る。 期限と概念の誕生 目標管理制度の起源は、1950年代に経営学者ピーター・ドラッカーが著作の中で、目標設定とその達成を重視するマネジメント手法を提唱した。ドラッカーは、従業員が自身の目標を設定し、それに向けて努力することで、個々のパフォーマンスが組織

          ピープルマネジメント:目標管理制度の変遷

          ピープルマネジメント:ビジョンを高い基準で明確にする

          前回は、高い基準に基づいてフィードバックすることの重要性について説明した。では、「高い基準」とは一体なんだろうか?今回は、この「高い基準」について解説する。 マネージャーが持つ「高い基準」の正体は、マネージャーが持つ理想とするビジョンに根差した要求である。マネージャーは理想とするビジョンを言語化し、メンバーに伝えることである程度の基準を示す。しかし、マネージャーが持つビジョンを言葉だけでメンバーに共感してもらうことは非常に難しい。 そのため、ビジョンと現実のギャップを具体

          ピープルマネジメント:ビジョンを高い基準で明確にする

          ピープルマネジメント:コーチングスキルはなぜ必要か?

          前回は、マネージャーは高い基準を設定し、メンバーにフィードバックすることの重要性を説明した。 今回は、ピープルマネジメントにおいてコーチングスキルがなぜ必要なのか考察する。 ピープルマネジメントにおいてコーチングスキルが求められる理由は、現在の組織運営の変化に対応するためである。従来のピラミッド組織では、生産性を追求するために、マネージャーには優秀なメンバーが昇進し、自分の知識やスキルをメンバーに教える職人的なマネジメントスタイルが主流だった。 しかし、現在の組織運営に

          ピープルマネジメント:コーチングスキルはなぜ必要か?

          ピープルマネジメント: 1 on 1 で高い基準に基づいてフィードバックすること

          前回は、1 on 1 を内省を習慣づける場として活用することを紹介した。 定期的に 1 on 1 を実施するなかでマネージャーはメンバーに内省を促す問いを発することで、メンバーは内省する力を身につけ、自立していく。 もう一つの 1 on 1 で実施することとして、マネージャーが持つ基準を伝えることがある。マネージャーが持つ高い基準に基づいてフィードバックすることは、チームやメンバーのレベルを引き上げるために非常に重要である。 目標のクリアリティ メンバーは自分の業務や目標

          ピープルマネジメント: 1 on 1 で高い基準に基づいてフィードバックすること

          ピープルマネジメント:1 on 1

          前回は、マネージャーが持つべきマインドセットについて解説した。しなやかマインドセットはすべての人が持つべきマインドセットだが、マネージャーは特に理解しておく必要がある。 なぜならば、マネージャーはメンバーがしなやかマインドセットを持っていることを信じること、メンバーにしなやかマインドセットを持つように導くこと、を実践することが求められるためである。 今回はマネージャーとメンバーの間に築いた信頼関係を利用してメンバーの成長をサポートする「1 on 1」について説明する。 「

          ピープルマネジメント:1 on 1

          ピープルマネジメント:しなやかマインドセット

          前回は、ポジティブ・フィードバックの重要性について説明した。今回は信頼関係を築くための前提となるしなやかマインドセットについて説明する。 しなかやマインドセットは、柔軟で適応性があり、変化や調整に対して前向きな姿勢を持つことである。マネージャーやメンバーがしなやかマインドセットを持つことは、お互いに信頼関係を築くための基盤となる。 しなやかマインドセット しなやかマインドセットを持つ人は下記のような特徴がある。 柔軟性と適応性 新しい状況や環境に対して柔軟に対応し、適

          ピープルマネジメント:しなやかマインドセット

          ピープルマネジメント:ポジティブ・フィードバック

          前回は、信頼関係を構築するために傾聴(アクティブ・リスニング)のスキルが重要であることを説明した。 今回は、ポジティブ・フィードバックについて取り上げる。 ポジティブ・フィードバックは、組織内での個人の成長やパフォーマンス向上を促進するための重要なコミュニケーション手段である。ポジティブ・フィードバックは、個人が成功や優れた行動を示した際に、その成果や強みを認識し、称賛することである。これによリ、個人は自信を深め、継続的な成長とパフォーマンス向上に向けた意欲を高めることが

          ピープルマネジメント:ポジティブ・フィードバック

          ピープルマネジメント:傾聴(アクティブリスニング)

          前回は、自己開示によってマネージャーとメンバーの相互理解を深めることが信頼関係の構築に有効であることを説明した。 マネージャーは他者とコミュニケーションを取る機会が多くなる。そのため、コミュニケーションを円滑にするための重要な手段として「傾聴(アクティブ・リスニング)」が非常に重要なスキルとなる。 傾聴とは、単に相手の言葉を聞くだけではなく、その内容や意図を理解し、相手の感情やニーズに共感することである。傾聴では、相手の発言に真剣に耳を傾け、相手の立場や視点を尊重し、適切

          ピープルマネジメント:傾聴(アクティブリスニング)

          ピープルマネジメント:自己開示による信頼構築

          前回は、ザイオンス効果、接触を継続することで相手に対する好意や信頼が高まるという基本的な心理原理、を応用して、マネージャーとメンバーの信頼構築のために 1 on1 などの接触を増やすことが有効であることを説明した。 マネージャーとメンバーの信頼関係を築くために、自己開示は非常に重要である。自己開示とは、自分自身に関する情報や感情を他者と共有することである。以下では、自己開示が信頼関係構築にどのように役立つか解説する。 まず、マネージャーが自己開示することによって、メンバー

          ピープルマネジメント:自己開示による信頼構築