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ピープルマネジメント:しなやかマインドセット
前回は、ポジティブ・フィードバックの重要性について説明した。今回は信頼関係を築くための前提となるしなやかマインドセットについて説明する。
しなかやマインドセットは、柔軟で適応性があり、変化や調整に対して前向きな姿勢を持つことである。マネージャーやメンバーがしなやかマインドセットを持つことは、お互いに信頼関係を築くための基盤となる。
しなやかマインドセット
しなやかマインドセットを持つ人は下記のような特徴がある。
柔軟性と適応性
新しい状況や環境に対して柔軟に対応し、適応性を発揮できる。変化を恐れず、変化に適応する能力を持っている。ポジティブな姿勢
挑戦や失敗を前向きに受け止め、成長の機会と捉えることができる。困難な状況でも前向きな姿勢を維持し、解決策を見出す努力をする。オープンマインド
新しいアイデアや視点に対してオープンであり、柔軟な思考を持っている。他者の意見やフィードバックを受け入れ、積極的に学ぼうとする。
硬直マインドセット
硬直マインドセットとはしなやかマインドセットの対となるマインドセットである。硬直的なマインドセットを持つ人は下記のような特徴がある。
固定された思考パターン
固定された思考や行動パターンに固執し、新しいアイデアや視点を受け入れることが難しい傾向がある。変化や挑戦を拒否し、安定性や予測可能性を重視する。ネガティブな姿勢
失敗や困難を否定的に捉え、責任転嫁や不満を抱くことがある。変化に対する恐れや不安を感じ、新しいアイデアやチェレンジを避ける傾向がある。閉鎖的な思考
他者の意見や視点を受け入れることが難しく、自分の意見や信念を絶対的なものとして捉えがちである。自分の考え方を変えることを拒否し、新しいアイデアに対して閉鎖壁な態度を示すことがある。
硬直マインドセットを持つ人は能力は成長するものではなく、生まれながらの才能で決まると考える傾向がある。そのため、最初からうまくできることに執着し、新しいことを学び成長するための失敗をすることを恐れる。
マネージャーが、メンバーが硬直的なマインドセットを持っていると考えてしまっている場合、メンバーの成長を信じることができず、信頼関係を損なうことになる。
マネージャーはしなやかマインドセットを自分自身だけではなく、メンバーに対しても持ち、メンバーの成長を信じることが重要である。そういった考えを前提として持つことがマネージャーとメンバーの信頼関係を築く上での基盤となる。
参考文献
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