内省の技術：テーマを絞り込む

内省は、記録することが重要だが、ただ記録するだけでは効果的なふりかえりができない。内省のために重要なポイントとしては下記の3点がある。

• テーマを絞り込む

• 感情を記録する

• 定期的に記録を見返す

まずは、「テーマを絞り込む」について説明する。

テーマを絞り込まず漫然と記録することは、何を書けばよいか分からず記録しにくい。結果として、自分の書きやすいことを記録するようになってしまう。書きやすいことが振り返りたいことであれば問題ないが、振り返りたいことでなければ内省の効果が見込めない。

テーマが決まっていると書きやすくなる効果もあるが、日頃の活動においても後で思い出せるよう、こまめに記録を残すようになったり、テーマを意識して活動するようになり、内省の機会が自然と増える効果もある。

自分の手帳に1日の予定やタスクを記録している人も多いのではないだろうか。他の人との予定に加えて、自身の作業予定なども記録することで、社会人にとって重要な時間管理スキルを向上させるためにも活用できる。

自分の手帳に何気なくメモしていることも、「テーマ」を意識して少しの時間をかけることで内省のための重要な作業に変えることができる。