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Manager’s notes

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マネージャーの役割・スキルなどについて考えをまとめるためのノート
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2024年3月の記事一覧

内省の技術:思考のくせ

前回は、問いの質を上げるために有用な方法として、フレームワークやコーチングを紹介した。 内省を実践していくと内容がマンネリ化し、良い気づきを得ることができなくなってくる。これは自身の持つ思考のくせによって無意識的に同じようなことばかりを考えてしまい、新しい観点で考えなくなってしまう。 継続的に内省していくためには、この思考のくせを意識下に置くことが重要となる。つまり、自身の思考のくせがどういったものなのか理解することで、日頃の内省において思考の偏りに素早く気付いたり、あえ

内省の技術:ジャーナリング

前回は、より内省を深めるために意識しておくべき思考のくせについて紹介した。 今回は、内省で用いることが多いジャーナリングについて説明する。ジャーナリングとは、さまざまな目的で行われる個人的な記録の習慣であり、日記よりも幅広く特定のテーマや目的に焦点を当てたり、感情や思考を言及したりする。 ジャーナリングの利点 ジャーナリングの利点としては下記のようなものがある。 自己理解の向上 - 自分の考え、感情、反応を書き留めることで自己認識が高まる ストレスの軽減 - 悩みや

内省の技術:コミュニケーション

前回は、内省を実践するためのツールとしてジャーナリングを紹介した。 ジャーナリングでは自分の内面に向き合い曖昧な思いを明確にしていくことができる。 内省を実践していくことでコミュニケーションスキルの向上に繋がる。具体的には下記のような効果がある。 自己認識の向上:自身のコミュケーションスタイル、言語の選択、ボディランゲージ、そしてこれらが相手にどのように受け取られるか理解する。自己認識が高まると意識的にコミュニケーションのアプローチを調整し、相手により良い影響を与える方法

ピープルマネジメント : 信頼関係

マネージャーが組織内のメンバーをピープルマネジメントしていくためには、まずメンバーとの信頼関係を築くことが重要となる。 信頼関係の重要性 組織内での信頼関係は、チームの構築性やメンバーの満足度に直結する。信頼がある環境では、メンバーが自己表現やアイデア提案を行いやすくなり、チーム全体がより創造的で効果的な解決策を見つけることができる。 また、信頼関係があると、メンバーは失敗やミスを恐れずに挑戦し、成長する機会を得ることができる。さらに、信頼関係はコミュニケーションを円滑に