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いやいやがくえん #99 溶けていく日々

不登校の娘とのホームスクーリングの記録。
毎日のオンライン学習と、何か自分が学びたいことをひとつ以上、が目標。ここでは主に、「自分が学びたいこと」について取り組んだことを記録していきたいと思う。

最近やったこと。

・何もしないこと

小学校が夏休みの間は、オンライン学習もお休み。一応学校からもらってきた「夏の生活」も、1ページもやっていない。先日の投稿で書いたアカデミーキャンプが9日間、私のリハや仕事に同行する日が15日くらい?その他の日は何やってたっけ、と思い返してみたけど、わりと何もしていない。

何もしていないといっても、1日3食食べたり、ねこと遊んだり、スーパーへの買い出しに付き合ったり、ねこと遊んだり、スマホのゲームをやったり、ねこと遊んだり、お風呂入ったり、ねこと遊んだり、動画を見たり、ねこと遊んだり。結構忙しい。

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娘にとっては叔父にあたる私の2つ年上の兄は、予備校で生物の先生とかやりながら一人暮らしを謳歌している。本当は研究者になりたかったんだけど、まあいろいろあったんだろう。学生の頃にはアリの研究をしていて、自宅でアリを飼っていた。

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よく言われている働きアリの法則というのがあるけれど、兄も「アリを見ていると人間のことがよくわかる」と言っていた。2割は猛烈に働き、6割は普通に働き、残りの2割は働かない。生物学的な理由によると、2割の働かないアリたちは、働いているアリたちに何かが起こったりしたとき(例えば人間に殺虫剤を撒かれるとか)に、全滅しないで生き残るために存在しているらしい。

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働かないアリたちにも立派な存在意義があるらしい。人間もまた然り。そんなこと言って、毎日勤勉に生きている人たちからは非難されそうではあるけれど、腰を据えて「何もしない」というのも(特に勤勉な人が多い日本では)それなりに覚悟が必要。

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テレビも見ないし、note以外はSNSもやっていないというと、「仙人みたいな生活ですね」と言われることもある。そんな我が家でも、国外に逃れようと飛行機にしがみついて振り落とされて死んでしまう人がいる国の話とか、35万人もコロナで亡くなっているのに国民の大半はワクチンを打つ気がない国の話とかはちらほら入ってくる。それはさすがに極端な例だけれども、ちょっと場所が変われば常識やら価値観なんてものはあっさり変わってしまうのだ。

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それはさておき、子どもの頃に「何もしない」時間をたっぷり取れると言うことは、結構いいことだと思う。私自身は忙しい小学生生活で、常に時間に追われ、常に何か見えないものに追われている感じがしていた。大学生の時に一人暮らしをして初めて、生活を自分で決めていくという経験をして、その中で「何もしない」ということの大切さも知った。デザインの中でも、「余白」はとても重要な役割を果たすのだ。

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エアコンつけっぱなしだけど、猫にとってはまだまだ暑いのか、夏の間はだいたい床にでろーんと溶けている猫のすみれちゃん。夏休みはまだ何日か残っているけど、一緒に溶けながら、何もしないのもいいね。


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