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「組織デザイン」への想いと、今後のチャレンジについて

こんにちは。
「共創」の力で組織や社会のアップデート目指すHackCampの菊地です。

元々HackCampはアイデアソン・ハッカソンから始まった会社ですが、「再現性が高い共創ワークショップメソッド」を特徴・強みに、時代のニーズに合わせながら、企業・NPO・行政とあらゆる組織に対して「共創」による課題解決や、組織活性化を手掛けています。
昨今は、「共創力」の強化を目的とした組織開発プログラムをベースにした人材育成や組織づくりに携わる機会が増えてきています。 

私のこれまでのキャリアはというと、一般的な経営資源に「ヒト・モノ・カネ・情報」がある中で、「ヒト・組織」に焦点を当てたものでした。
そして、「共創の民主化」を目指している今の会社で、様々な顧客とプロジェクトをご一緒していくうちに改めて「ヒト・組織」の領域で経験値を積み上げていきたいなと思っているのが今日この頃です。
そこで、どんな組織づくりに寄与していきたいか、現在の想いや抱負について綴っておきたいと思います。

どんな組織を増やしていきたい?

前提、組織には存在する「目的」があります。理念やビジョンですね。
共通の目的に向かって「チーム」として協働することで1人では成し得えないことができるのが組織の意味や価値だと思っている中で、その共通の目的に向かって、パフォーマンスを向上させていくことが組織運営のあるべき姿だと考えています。

ただ、組織を営むのは「ヒト」です。

そして、現代社会はVUCA(不確実性、不安定性、複雑性、曖昧性)に満ちており、急速なデジタル/AI化なども進行しています。組織はこれらの変化に適応し、個人の成長と組織の成功を両立させるための新しい方法を模索する必要があると考えています。

そこで、個人の感情(共感や納得)に焦点を当てた組織づくりをもっと科学していけないか、というのが私の最近のテーマです。

企業のために個人を犠牲にするのではなく、真の意味で「個が組織を、組織
が個を、互いに高め合う社会の実現」
が目指せないものかな、と。

普段、理想的な共創/組織のデザインできると、しばしばとても素敵な場面を目撃するのですが、こうした瞬間にたくさん立ち会っていきたいという思いが原動力にあります。

  •  「今までやったことないし、うちの社員からアイデアや意見が出るかなー」と不安に感じていた経営者が、社員がポジティブにたくさんのアイデアを出しているのを目の当たりにして「自分たちが任せてきていなかっただけなんだ。もっと頼っていいんだ」と肩の荷が降りていく様子がわかる時

  • 参加者全員が自分の価値を感じながら、「想いは同じだ!」とか「そんなアイデアや意見があったか」とチームの価値も感じてワクワクしている様子がわかる時

強調したいのは、ビジネスというフィールドにおいてふわっとしている印象を受ける人もいるかもしれませんが、私が寄与したいのは、相手が企業である以上、事業の成長 / 持続可能性の向上です。
変化スピードが激しいこの時代において、組織基盤を強化していくことは、長期的な視点で見た時にとても重要度が高く、さらには競合優位性の源になると考えています。
ただ、経営や事業戦略によって構築すべきカルチャーは異なるので、どんな組織をどうつくっていくのか、の具体的なところは1社1社違うと思っています。

【なぜ?】原体験1: この領域への興味関心が高まった学生時代

学生団体の立ち上げに関わった大学時代の「共創」の原体験が大きく影響しています。
具体的にはゼロからスタートして、数千人規模の学生による学生のためのイベントを、企業協賛も募りながら、100名弱の仲間と共に企画・実現させる経験です。
この活動を通じて、一見不可能に思えることも、同じ方向を向く多様なメンバーが集まれば実現可能(しかも想像以上のものを作り上げることができる)なことを学びました。
そして、就職活動の中で「個人の可能性が最大化する組織を増やしたい」「そうすれば、活気溢れて輝く個人も日本の会社も増えるのではないか」という志が芽生え、2014年に新卒ではインテリジェンス(現:パーソルキャリア)に入社しました。

【なぜ?】原体験2: HackCamp(現職)の組織文化の影響

「ノルマはないよ。お客さんの期待を超える仕事を一緒にしよう」

2016年、今の会社に入社するときに、経営陣から言われた言葉です。
HackCampは、個人の成長を最も重要視する「発達指向型組織」を目指す組織であり、初めての重役設置は「カルチャーリード」でした。

数字云々といった合理的な成果(もちろん大事ではあるのですが)よりも、
個人の意思や”ワクワク”はあるか、ということが大事にされる日々で
THE 営業組織に所属していた私からすると、カルチャーショックを受けることも。

ただ、個人の成長や意志を最優先に考え、文化を大切にする組織に触れる中で、ちょうど自社でのパーパス策定プロジェクトをリードした経験も重なり、組織づくりの可能性に改めて目覚める経験にもなっています。


【なぜ?】「共創の民主化」を目指していて感じること

まず、皆さんは「共創」と聞いてどんなことを思い浮かべますか?

大きな言葉なので、いろんなイメージがある言葉だと思います。
これまでの調査で、オープンイノベーションなどの文脈で、“組織外”との取り組みをイメージしたり、一部の人のためのもの、という印象があることがわかっています。

我々が力を入れているのは、「組織内」での共創力の強化です。

昨今、「人的資本経営」など「ヒト」への注目が高まる中で、1on1(対話)や、ワークショップを実施する企業が増えてきているように思いますが、
それらと比較した時に私が思う共創の価値や醍醐味は、「集合知による価値創造」だと思っています。
従来の会議やコミュニケーションスタイルでは出なかった視点やアイデアが出て、企業にとって「多様性」が価値になる。
全員が関わることになるので、エンゲージメント向上にもつながる。
これは主体的に関わり、能力を開花させる個人が増えることを意味し、結果的に、組織にとっても、変化に強く、差別化要因にもなる、強い基盤構築につながると考えています。

次第に、良い共創の場をつくるだけでなく、それを再現性のある型にして、あらゆる人があらゆる場面で実践できるようにしていくことが我々の使命(= 共創の民主化)だと感じるようになりました。

一方で、「共創」という文化を組織に組み込んでいくような支援をする前に、やるべきことが色々ありそうだなーと、様々な組織と対峙すればするほど思うようになりました。
それってなに?じゃあどうするといい?ということで、真因や適当なアプローチ方法について、解像度を高めるべく「組織とは?企業文化とは?組織開発とは?人材育成とは?」とそもそもの勉強に励んでいるところです。

今のところ、一言で表すと「組織デザイン」になるのかなーと思っています(どう思います??)。


今取り組んでいることとチャレンジについて

実は2023年9月現在、産休中です(笑)

このある意味での締切効果を活かして、私なりに探究して、試行錯誤してみたい!ということで置いているのが以下テーマです。

  1. 私はどんな組織を増やしていきたくて、実際に増やしていくためには、どこからどうアプローチをしていくといいのか解像度を高める

  2. 特に「創業期から成長期にある経営者」に対して何ができるか?

②の理由は、これまで様々な企業とプロジェクトをご一緒する機会があった中で「人やお金のリソースに制約があるけれども、とても大事な時期」という課題矛盾の大きさを感じることが多く、私自身が10名弱の会社に複数所属していることもあり、遠回りしたこと含めた経験も活かしながら、どうにかサポートできないか、という課題意識があるためです。

このテーマを少しでも進めるべく、Fukusen Farmという、スモールグットビジネス創出支援をしている起業コミュニティに参加し始めたのが、今の地点です。

0→1フェーズの大まかな進め方は見たり聞いたりするものですが
いざやってみようとするとブラックボックス化して止まっちゃうことがあるあるな中で、Fukusenは、「このサービスを駆使しながらこうやって進める・・・」という超絶具体的な方法が想像以上に体系化されていて、参加してまだ間もないですが、すでにめちゃくちゃ感動しています。

そして、無料モニター用のLPを作るフェーズまできました!(じゃんっ!)

ここまでくるのに、頭ではNGとわかっていたつもりでしたが、「共創を広めるには?」や「今までの経験を活かして何を提供したいか」が先行しがち(だけども、経験以上考えられず行き詰まる)だったことを痛感しています。

Fukusenのコンテンツのおかげで【どんな人のどんな課題を解決したいか、それはなぜか】に重きをおいた仮説づくりが進み、0→1ってこういうことなのか!と事業化を目指す過程にある学びや気づきがすごいです(まだ始まったばかりだけど・・・)

そして、細野さんの知見と、コミュニティに所属する素晴らしいメンバーの集合知によって、ここまでできるんだなーと。

産休に入るまでは、組織デザインへの想いに対して、HackCampの中で試行錯誤することも考えましたが、色々な人との出会いとアドバイスのおかげで今ならではのワクワクやチャレンジに立ち会えている気がします。
そして行動すればするほど、新たな機会や出逢いに繋がるから面白い!!


「Leader's Bridge」企業モニター募集について


Leader's Bridgeとは、経営者とマネージャーの信頼関係を強化するサービスです。 社外人材による1on1にて、それぞれに傾聴・対話を行うことで、コミュニケーション頻度や質の低下によって起きる課題の解消をしながら、組織全体の業務効率化や離職率の低下につなげていきます。

これまで幅広い組織課題に向き合う中で得た知見をヒントにしています。

打ち合わせ後のキャンセルも可能ですので、ご興味がある方はぜひウェイティングにご登録ください。

ビビッときた方、共感する部分があった方ともぜひお話ししてみたいです。
気軽にDM頂けたら嬉しいです。
@akikuchi919


次回(時期は未定ですが)は、なぜ「経営者とマネージャーの関係の質」にフォーカスしてみようと思ったか、を書いてみようと思います。

ここまでの長文を読んでくださりありがとうございました!


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