大阪医科薬科大学の精神神経科にrTMS治療のために44日入院した記録(入院生活と持ち物編)

【持ってきてはいけないもの】


・マッチ、ライター
・薬品(処方薬等、必要性が認められたものは除く)
・針
・パソコン等の電化製品(スマホ・ラジオ・モバイルバッテリーはナースステーションに預ければOK)
・コード類(充電コードや有線イヤホンはナースステーションに預ければOK)
・休まらないもの(Switchとヨガマットと腹筋ローラーは断られました)
・刃物(カミソリ、ナイフ、爪切り、ハサミ)
・鏡、陶器やガラスでできたもの
・ひも類(靴紐もスウェットの紐もダメ)、ベルト
・カイロ、めぐリズム等の低温やけどの危険性があるもの(湯たんぽはなぜか許された)
・金属製の歯間ブラシ(とがっていて危険だそう)

爪切りは看護師さんに言えば貸してもらえます。
ハサミは必要に応じて、看護師さんに代わりに切ってもらえます。
人によってはナースステーション前で自分で使える場合もあります。

【持ち物】

◆貴重品系

・健康保険証
・現金(万札より千円札が数枚あった方が便利)
・入院費を自分で払う場合は、クレジットカードがあると便利
※印鑑が持ち物に書いてあったが使わなかった

◆洗面・入浴道具


・洗面器、シャンプー・コンディショナー、ボディーソープ、洗顔
 ※着替えを入れる袋、シャンプー等を持ち運びするカゴがあると便利
(私は洗面器は使わないので持っていきませんでした)
・化粧水、乳液等
・歯ブラシ、歯磨き粉
・ヘアブラシ(ドライヤーは貸してもらえます)
・気になる人のみ:ドライシャンプー、おしりふきなどのウェットシート
(水・土日にお風呂に入れないので潔癖気味な私は欲しくなった)
・電気カミソリ(男性がひげをそる)
※T字かみそり等は刃物になるため持ち込み不可。私は入院中はムダ毛は放置していました。気になりすぎたらナースステーションに預けていた毛抜きを出してもらってたまに抜いていました。

◆衣類・タオル


・靴紐がなく、かかとがある靴(サンダルやクロックスは不可)
・ゆったりした普段着、パジャマ、ジャージ(パジャマやジャージの人が多い)
※紐類がNGなのでウエストなどの紐は取り外す、もしくは縫い付けてあって外せないものならOK
空調が中央管理のため、季節の変わり目は暑さ寒さの調整ができる服が必要。個室の室温が11月8日朝で18度、11月9日朝から空調が入り28度となっていました。
・下着や洗濯物を入れる袋や洗濯ネット、洗濯洗剤(コインランドリーで洗う人)
・バスタオルやフェイスタオル各数枚(干すところがないので、バスタオルサイズはおすすめしない。私は普段から手拭いを風呂上りに使っているので手拭いを持っていきました。すぐ乾いて便利)
※個室の場合は、室内に洗面台があるので、手拭き用のタオルがあると便利です。共有のトイレと洗面所にはペーパータオルがあるので、相部屋の人は不要です。
・洗濯用洗剤(コインランドリーで洗濯する人)

◆食事関係


・お箸・スプーン・フォーク
・コップ(蓋つき)※私はふたなしを持って行ったが大丈夫だった
・あったら便利:ふりかけ(ごはんがすすまないおかずが多いから)、
インスタント味噌汁(冬はあたたかい汁ものが飲みたくなる)、
・おやつ(昼間暇だから)、小分けで冷蔵の必要がないマヨネーズやケチャップ(なんの味もないブロッコリーなどの野菜がでる)
※食事に関して制限がある場合は、持ち込めない場合があります。
※差し入れは生ものは禁止(みかん等)

◆日用品


・箱ティッシュ(私は44日で1箱ではちょっと足りませんでした)
・ウェットティッシュ(あったら何かと便利)
・生理用品
・小さめのノートとボールペン(これは一応あった方がいい)
・クリアファイル数枚(何かと書類を渡されるのであったら便利)
・なくてもいいがあったら便利な文房具
 油性ペン、マスキングテープ、ふせん、ノリ、定規等(持ち物に名前を書いたり、入院中の暇な時間にいろんなことを書きたくなる)
・部屋に時計がないので、腕時計や置時計があると便利
 日付や曜日がわからなくなるので、日付なども表示されるものなど便利。 スマートウォッチは持ち込み不可だった。
・リップクリーム、ハンドクリーム、ボディクリーム(加湿器がなくて乾燥しているので)
・部屋から出て持ち歩くように小さい鞄・袋があるとなにかと便利
・個室の整頓に便利だったもの: 突っ張り棒、マグネットフック、マグネット、ジップロック
・相部屋の場合、ビニール袋はガサガサ音が気になる(早朝や夜間)ので、布の方がおすすめ
・耳がいい人、神経質な人は耳栓があった方がいいかもしれない。夜中や早朝に目覚める人も多い。

◆薬


・服用中の処方薬や常備薬(サプリは持ち込み禁止といわれました)
・お薬手帳
入院期間中の薬は大阪医科薬科大学で処方してもらえるが、一部取り扱いのない薬もあるので、念のためすべて持っていく
(私の場合はヤーズフレックスの扱いがなかったので、ヤーズフレックスを取り寄せるまでに時間がかかりました。)

◆ひまつぶし
本や漫画、参考書などは持ち込み可能です。
病院内にも小説や漫画、折り紙、オセロ、将棋等があります。
小説は東野圭吾等、比較的新しいものもあったようです。
漫画は美味しんぼなど古いものが多かったイメージです。
漫画は持ちかえってしまう人が多いのか、途中の巻がないことも多かったです。
簿記の参考書を持ち込みましたが、あまり集中できなかったので、使いませんでした。
入院している他の患者さんと仲良くなって、みんなで折り紙をしたり、オセロをしたりもしましたが、大半はおしゃべりしていました。
共有スペースにテレビがありますが、小さいのと、1つしかないのでチャンネルは譲り合いです。


★携帯と充電について


携帯電話は主治医の許可が出た人にのみ、20時から21時まで病室や共有スペースとは別の場所で触ることができます。
充電はコンセントは使わせてもらえないので、モバイルバッテリーが必要です。
私は手回し式+ソーラーの巨大モバイルバッテリーを持ち込み、昼間太陽光で充電してもらっていましたが、それでは間に合わずに3回ほど協力者に持ち帰って充電してもらいました。
2台のモバイルバッテリーを交互に預けて充電してもらっている人や、電池式の充電器と大量の単三電池を持ち込んで充電している人もいました。


【入院中の生活について】

◆家族との荷物の受け渡し


 受け取りのときに、危険なものがないか、荷物を看護師さんがチェックします。洗濯物などの受け渡しもする用に紙袋などがあると便利です。
 生もの(みかん等の果物もだめ)は差し入れNGなので気を付けてください。
・ネットショップでの注文を病院で受け取りするのはNGです。
 ただ、近くに家族も友人もいない患者さんで遠方の友人から郵送で送ってもらっている人はいました。

◆個室


精神神経科の61病棟は約30床、rTMSを受ける人のための個室は3部屋のみです。
rTMSを受ける場合、必ず一泊3,300円の個室にしないといけません。
病院側が指定する場合は無料にならないのか?と思ったのですが、自分の希望での入院なので、個室を了承しないと入院できないようです。
※個室代と食事代は保険適用ではないため高額療養費制度の対象外です

◆給茶機


2台あり、水・お湯・ほうじ茶(温・冷)・緑茶(温・冷)があります。
24時間飲み放題です。2台あるうち、ナースステーションから遠い方が熱い温度のお湯やお茶が出ます。
給茶機には持参したコップを差し込んで、お茶を注ぎます。
高さ10センチくらいまでのコップを推奨します。最初高さが20センチ以上の水筒を持ち込んだのですが斜めにして入れなければならず、こぼしたりと大変だったので、途中でコップを買ってきてもらいました。

◆生活用品やおやつの入手

・基本的には外出できません。rTMS入院の場合は15:00~20:00のどこかで30分だけ外出でき、病院内のコンビニと売店のみ行くことができます。
・医療売店のものの一部をナースステーションで注文可能です。
 火曜日に注文書に記入し看護師さんに渡して、水曜日の朝お金を渡して、水曜日中に受け取りになります。

◆お金


貴重品や多額の現金は持ってこないようにしましょう。
TVカードやテレホンカードを買うために千円札を数枚でよいです。

テレホンカードの代理購入は平日のみ看護師さんに頼めます。30分の外出許可が出ている人は2号館のファミマ前の自販機や62病棟の2階で買えます。
デイルームの公衆電話は小銭も利用可能ですが、両替機はありません。

テレビカードの代理購入は、火曜日の15時までに看護師さんに相談してください。水曜日にお金を預けると受け取ることができます。
テレビカードは個室用のテレビを見るときとコインランドリーで使います。
テレビカードは1枚110分利用できます。
残時間のあるテレビカードは精算機で払い戻しできます。(残時間は10円単位で、10円未満は切り捨て)
テレビカードの精算機は62病棟のエレベーター前と病院正面玄関ファミリーマート前のイートインにあります。



◆お金の管理

1人1台ベッド横にある床頭台の引き出しの中にセーフティボックスがあります。自己管理となるので、不安な方はナースステーションや事務室に預けることができます。
貴重品はセーフティボックスに入れて、部屋を離れるときには必ずカギを持っていきましょう。鍵には伸びるバンドがついているので、手首につけておくことができます。
高額な所持金や貴重品、免許証などは紛失盗難の恐れがあるので持ってこないほうがいいと思います。
事務所での現金保管は可能ですが、出し入れは下記時間のみです。
月~金:09:00~16:30(祝日は除く)
第1,3土曜日:09:00~12:00(祝日は除く)

◆電話


テレホンカードは、共有スペースの公衆電話で使います。携帯電話は主治医の許可が出た人にのみ、20時から21時までしか触れないので、それ以外の時間に外部と連絡が取りたい場合は公衆電話が唯一の手段です。
共有スペースの公衆電話は、硬貨も使えますが、不便なのでテレホンカードをおすすめします。両替機はありません。
テレビカードは退院後に残額を払い戻せますが、テレホンカードは払い戻せないので要注意です。
外部から入院患者に連絡を取りたい場合は、0120-683-1221に電話すると61病棟につながります。本人に折り返し電話をするように伝えてください、と看護師に伝えたら、本人が公衆電話から折り返し電話ができます。

◆スマホ

ナースステーションに預けなければなりません。
医師から許可の下りた人は、20~21時の一時間のみ、別の隔離さればスペースでのみ使用可能です。
この時間以外は、共有スペースの公衆電話でのみ、病院の外の世界と連絡することができます。
スマホを預けるときは、フルネームを書いたジップロック(袋に直接油性ペンで書くと消えるので、テープの上から書くと消えにくい)に入れて渡します。モバイルバッテリーと充電コードも一緒に入れましょう。

◆食事


食事は看護師さんが部屋まで配膳してくれます。食事が終わったら、お皿などはナースステーション前の下膳車まで自分で持って行って返します。
お箸やスプーンなどは自分で持ってきたものを使うので、自分で洗います。
食事は患者さんの年齢や持病や事情によって一人ひとり調整してもらえます。
朝は何も言わなかったらパンになりますが、白米にしてもらうこともできます。また、お昼は何も言わなかったら白米になりますが、希望すると素うどんにすることもできます。入院期間中に途中からでも変更はできますが、ややこしいので、しょっちゅう変えるのはおすすめしません。
看護師さんは忙しいので、食事の希望は1回では伝わらないことが多いのと、希望を伝えてから実際に変更してもらえるまでは少し時間がかかります。少し様子を見ても変わらないようなら何回か伝えましょう。
私は過食症状があって、痩せたかったのでその希望を伝えたら特別食となりましたが、おいしくなさすぎて、希望を伝えて、お米だけ減らした通常食にしてもらいました。
朝はトースターが共有スペースに出るので、パンをセルフでトーストすることができます。
電子レンジはナースステーション内にあるので、朝ごはんの牛乳をホットミルクにしてもらうために、看護師さんに声をかけて温めてもらっていました。

◆洗濯


洗濯室の利用時間は、8:00~16:00
16時までに利用が終わるようにするためには、洗濯と乾燥で合計約2時間かかるので、14時までにスタートしなければならないです。
洗濯機200円・乾燥機100円/50分で利用できます。
現金は使えないので、テレビカードを購入する必要があります。
下着だけ手洗いで、ベッドの柵にかけて干しているおばあさんもいましたが、基本的に干すスペースはないです。

◆シャワー


コロナ禍から湯船に浸かれなくなったそうです。
月・木が男性からはじまり、次が女性です。
火・金は女性からはじまり、次が男性です。
どちらかというと自力で入れる人の方が順番が早く、介助が必要な人ほど後になります。
rTMS治療が午後にあるので、rTMS治療を受ける人は基本的に午前中に入ります。
朝検温時に、シャワーを浴びるか聞かれます。入ると答えた場合は、看護師さんが部屋まで来て、順番に案内をしてくれます。
呼びに来たらすぐに入れるようにお風呂グッズは準備しておくと楽です。

◆薬


薬は患者さんの状態によって管理方法が異なります。
毎回看護師さんから手渡しでその場で飲んだか確認される人、1日分を朝渡されてその日の薬のゴミ(空袋)を捨てずに取っておいて看護師さんに渡す人、1週間分渡されて完全に自己管理の人、と様々ですので、看護師さんの指示に従ってください。
私は1週間分完全に自己管理で薬のごみの提出もありませんでした。回復してきて、入院期間中に途中で薬の管理方法が変わる人もいました。
夜中寝れないor寝れなくなってしまったときはAM2時までなら、頓服で睡眠薬をもらえるので、看護師さんに聞いてみてください。

◆室温


空調はすべて中央管理で、季節ごとに業者の方が来て設定します。看護師さんなどに希望して調整してもらうことができません。
個室や病室はOff,Low,Middle,Highの4段階に設定できましたが、細かい温度調整はできません。共有スペースはそれもないです。
窓は数センチだけあけることができるので、それで微調整していました。
また、病室内で空調の直撃するところ、空調がききにくいところがどうしてもできるので、同室の患者さん同士で希望が合わなくて少し険悪になっている部屋もありました。
また、時間帯・場所によっても室温が大きく変わっていたので、温度調整できる服は必須です。

◆その他


・共有スペースには30インチほどのテレビがありますが、朝6時~夜22時のみ使用可能です。個人で持ち込んだラジオも同じ時間のみ使用できます。

・トイレには手洗い場があり、ハンドペーパーがあるので、手拭きやハンカチは不要です。個室の洗面台にはハンドペーパーはないので、手拭きが必要です。
・毛布は枚数が少ないらしく、寒くて貸してほしいといってもなかなか貸してもらえないが、何回も言えば貸してもらえます。

・プラスチックでできた湯たんぽを持ち込んだが、リラックスできてよかった。貼るカイロやチンするあずきのチカラは低温やけどの危険性があるとのことで持ち込みが禁止されていました。

・光トポグラフィー、血液検査、心理検査等、検査結果を知りたいといえば紙に出力したものをもらえるし、説明も受けられる。何も言わないと説明もない場合があるので、積極的に聞いたほうが不安が減る気がします。

・個室の場合は、洗面台にお湯を張って、前に椅子を置いて足湯ができました。体が硬い人は難しいかもしれないです。コロナの影響で湯船に浸かれなかったので、足湯でリラックスタイムをつくっていました。

・毎朝、看護師さんが体温と血圧を測り、体調などをヒアリングする際に、前日のトイレの回数とお通じがあったかを聞かれるので、忘れそうな人はメモしてもいいと思います。













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