【Revit】プロジェクトファイルをアップグレードしよう!:番外編 / 監査、エラーの対応
Revitアップグレードのアップグレードはいたって簡単。
出来た!と思っていざファイルを開いたら、データが一部壊れていたりするかも…そんな事態は未然に防ぎたいですよね。
1.アップグレードに関する推奨事項
前回アップグレードは新しいバージョンで開くだけといいましたが、実はアップグレードをする際の推奨ワークフローが存在します。
以下にAUTODESKが推奨しているアップグレードに関する推奨事項があります。
1-1.最新の更新プログラムまでインストール
Revitに限らずARCHICADでもそうですが、ソフトにはバグと言われる不具合がつきものです。それは製品化してユーザーが使用している時に発見されることもあります。
Revit2020からRevit2021にバージョンアップするのとはまた違うのですが、更新プログラムはバージョンのような大幅な変化ではなく細かな変化と思っていただけたらいいです。
ここでは、その更新プログラムを最新のものにまでインストールしていることが大事です。
1-2.監査を使用する
「そんなのあった?」くらい聞き覚えのない機能ですよね。
Revitのソフト内で[プロジェクトファイル>開く]を実行すると、ファイルの選択画面になります。その時の画面が下図になります。
図の下の方に小さく[監査]というチェックボックスが存在します。
このチェックボックスをONにして、ファイルを開くだけで監査は実行されます。
また、監査をONにすると時間がかかることを警告されます。
この文章を見るからにAUTODESKがアップグレードに監査を勧めていることが分かりますね……
1-3.バージョンはスキップしない
「ずっとRevit2019で作業していたけど、やっぱりこのファイルをRevit2021にアップグレードして作業しよう!」
こういう場合にRevit2019→2021にアップグレードしてはいけません。
もしアップグレードを行うのなら、2019→2020→2021のように順に進めていくことが重要です。そしてその度に「名前を付けて保存」を行い、「上書き保存」はなるべく避けましょう。
1-4.アップグレードが失敗した原因を探る
アップグレードは失敗することもあります。
その場合は警告画面が表示されて、どの部分がおかしいか示してくれます。
根気よく解決していきましょう。
1-5.リンクファイル、ワークシェアリング、BIM360
プロジェクトファイル単体の問題以外にも付属のファイルが原因の場合もあります。リンクファイルのロードはあらかじめ解除しておきましょう。
また、プロジェクトに多くの人が関わっている場合もあります。バージョンアップは自身だけでなく他の人にも影響を及ぼします。
バージョンアップする前に、プロジェクトに関わるすべての人に対して新しいバージョンが使える環境か確認をとって、ワークシェアリングファイルの同期を済ませローカルファイルも閉じた状態にすると良いでしょう。
BIM360内にあるクラウドモデルは一度アップグレードすると、古いバージョンでは開けなくなるので、これに関しても確認が必要ですね。
2.それでも上手くいかない…
推奨事項に則って行っても、アップグレードができない時があります。
これに関しては難しいですよね…。
アップグレードをするとフリーズしてしまう事象は何件かあるみたいです。
そこから自身の状況と同じようなものを見つけて解決していくしかないですよね。
2-1.アップグレード失敗事例
そこでアップグレードを失敗してしまった事象をいくつか紹介します。
もし自力での解決が難しい場合は自身でコミュニティで聞くのもいいかもしれませんね。