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ブラッシュアップライフ

【ブラッシュアップライフ】

   ▶︎連続ドラマ



バカリズムさん脚本
安藤サクラさん主演
そして脇を固める俳優さんたちが
実力派勢揃いすぎて始まる前から期待値高めのドラマだった。


最高に面白くて
とてつもなく現実離れした作り話なのに、なぜだかめちゃくちゃリアルで。

少ししか出てこない俳優さんがなぜかみんな主役級(笑)
最高すぎる。



1度は想像したことのある繰り返しの人生。
が舞台。
想像したことあるの私だけですか??

この有り得ない、けど
有り得るかもしれない
そんな摩訶不思議な世界をバカリズムさんに
書かせたら素晴らしいに決まってる。


あーちん(安藤サクラ)
みーぽん(木南晴夏)
なっち(夏帆)
この3人の女友達間の会話が聞き心地良すぎてなんて最高なんだろうとすぐき心掴まれた。
なんで女同士のあの独特な内容とテンポの会話をバカリズムさんが書けるのだろう。


この3人のテンポ感にハマりすぎて
話が展開していかなくてもあの会話だけで
間が持つのではないか?と思うくらい
3人の会話シーンがお気に入りだった。

あーちんが人生をやり直すごとに
少しずつ違うキャラになっていて
その微妙な演じ分けがすごかった。
ずっとあーちんの長く続く人生だから根本的な人格・性格はあーちんのままだけど、過ごした学生時代の環境や就いた職種で少しずつ違う考え方、話し方、服装になっていくのが面白かった。



人生4回目くらいから
どこまでこの展開続くのだろうかと
飽き始めたところでまりりん(水川あさみ)から「人生何回目?」という衝撃の一言が出てきて一気に流れが変わる。
その瞬間まで良い意味で波がなく穏やかに見れるドラマだったとは思えないほどの急展開。
私的にマンネリ気味だったところと急展開のタイミングが良すぎて更にハマった。


本当はまりりん含む仲良し4人組だったことが明かされてからの回想シーンで1話からの穴が全部埋まるような仕掛けになっていてこれまた最高。
1話から3人でのやりとりを見ていたときに違和感があったわけではないのに、4人でのやりとりを見たらこれが正解なんだ、って思う感じ。不思議。


4回目にまりりん達が亡くなって、お葬式のあと朝帰りするあーちんが泣くところがさすが安藤サクラ!と思ったし、今作には全く関係ないが、なんだかサクラさん主演の暗くて重い新作映画が見たいな〜なんてことをふと思った。
どなたか脚本の先生、あてがきで書いてください(笑)

最終回に向かう9話では
ほとんどあーちんとまりりん2人での会話だったが、これまた最高。
2人の演技が自然すぎてさすがだなの一言。


今までの人生で失われた命を救う!
という大きな重い目標があるという設定ではあるけど、そこをコミカルにかつスムーズに平和的な解決をしたのがよかった。
重い終わりはこのドラマでは見たくないと思うので。


最終回の4人組での会話シーンは最高。
最高しか言ってないが最高。
もっと4人芝居が見たかったという思いが生まれるほどにテンポ感がよくて面白くて気持ちがいい。


脚本も最高だったし
演技も最高だったし
真剣さとコミカルさのバランスも最高だったし
最後の鳩の伏線回収まで最高だった。


私的、大ヒット作。
(たぶん世間的にもそうでしょう。)

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