だいこん

コンビニにおでんが並びはじめました。竹輪や卵やシラタキや目に映える具材はたくさんあるのですが、最近食べたくなるのは、大根です。若い時には目をくれなかったのですが、年を重ねるにつれて、よく味の通った熱い大根を食べたくなります。日本人は年間5本程度の大根を食べるようですが、一年を通して様々な用途に合わせて食しているようです。さんまの大根おろし、そばや納豆に付け合わせなど、冬だけの食べ物ではないようです。栄養価も高く、様々な料理の引き立て役としても私たちの食生活になくてはならない野菜の一つであるようです。

栽培の歴史も古く、地中海から中国、大陸をわたって日本にやってきました。私が中東や中央アジアで暮らしていたときも、きれいにピラミッドのように並べていた大根に店主は水をうち、みずみずしさをアピールしていたのを思い出します。

各地で品種改良も進み、伝統野菜としていまだに栽培されている昔からの大根もあります。すらっとした練馬大根、圧倒的な重厚感の聖護院大根等、大根の常識を疑う守口大根など昔からの特性を受けついでいまもなお脈々と栽培されております。

私たちも4種類ほどの大根を育てています。中には紫いろの京むらさき大根、外が緑で中が赤い、中国からきた赤芯大根と・・外も中も赤い紅くるりなど。古代より脈々と地域で担ってきた農夫の姿を馳せながら大根一つで日本のみならず世界を旅することができます。

私たちの7年前から大根栽培をはじめました。まだまだ思うような大根を育てることができませんが、その年その年の大根に寄り添いながら、手を加え、今年も何とか取り入れまでこぎつけようとしております。

ずらーと目の前に大根が並んでおります。だいこん、だいこんざつとぶつぶついいながら、今日も収穫しております。

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