一般ヴァロランターが6年ぶりにsplatoonを触って思ったヤバいことn選

大前提として、splatoonは競技性を求めるゲームではない。

これは同社任天堂のスマブラに似ている。基本的にはパーティーゲームとして作成または調整されているが、一方で競技性の高い対戦ゲームの性質も兼ね備えている。しかしその競技性を楽しめるようなルールやマッチングシステムが整備されていない。
(ちなみにスマブラにおいては、プレイヤー間同士で協力して作られたコミュニティーであるスマメイトによって、高度な対戦や競技性が作られている。)

splatoonの大きなターゲット層はやはりお子である。だから競技性を求めること自体が間違っており、「まあそう熱くなるなよ…」というのが最も正しい姿勢だろう。プロ野球12球団とコラボしてガチのリーグとかやってたけど…。


「ラグ」が酷い

ラグと一括りにしたが、細かく書くと色々な通信関連の劣悪さがある。
第一にtickレートの低さがある。tickレートとは、弾が当たった、倒されたなどの様々な判定を一秒間にお互いどれだけ通信交換するかの頻度のことをいう。例えばvalorantはこの頻度がかなり高い上に、弾速がsplatoonと違って速い(即着)なので「相打ち」というものは全く発生しない。

そう、splatoonは相打ちが酷い。
「あ、相手もギリギリインクが出ていたな…」みたいな相打ちならまだいいが、場合によっては死体からインクが出ている。これは納得いかない。

更に些細な点を挙げると、マッチ参加者の回線品質が表示できない。
これは一見高望みのように思えるが、実は今日日最近の対戦ゲームはほとんど回線品質が表示できる。
VALORANTは言うまでもなくpingそのものが表示されるし、ギルティギアなどの格ゲーも現在の遅延情報が出たりする。もっとコンシューマー寄りの例であれば、PS4のガンダムMBONは"青黄赤"で回線品質が表示され、ルームマッチでは「赤×」などの募集文言が付いたりする。
splatoonではこのあたりの機能が一切ないので、理不尽を感じた時に誰が悪いのか全く分からない。相手のpingが200とか表示されていれば、海外勢が無理矢理東京鯖でやっているなとかが分かるのだが。


ぶっ壊れ武器やスキルが多い

ここで言うぶっ壊れというのは、カウンタープレイ不可ということである。
個人的にVALORANTにおける本当に最強のultはレイズのショーストッパーだと思っている。これほど簡単にキルやエリアが取れるスキルは他にない。ただショーストッパーは上手くやれば撃ち落とすことが出来る可能性があるし、そもそもラウンド開始前に相手のultポイントを把握しておくなどの対策をある程度取ることができる。

しかしsplatoonの攻撃デザインはカウンタープレイが不可能なものが多い。
ガチヤグラ上のグレートバリア、52ガロンとスプラッシュシールドの組み合わせ、4Kリッターの存在そのもの、エナジースタンドなどこちらにはどうしようもないものが多い。
これは"在る"分にはいいが、多いというのが問題で、どいつもこいつも一生自分の強行動を擦り続けているのは面白くない。端的に言って駆け引きがない。かつてポケモン対戦において最強だったメガガルーラの一番の敵はメガガルーラだったように、自分もそれをやるしかないレベルの最強が目立つ。
もっと言えば、こんなにもステージと武器とルールによる組み合わせ数が多いのにも関わらずだ。


編成がスーパーランダム

いわゆる編成事故というものが起きる。本来ある武器種を活かして公平を期すなら、ロールマッチシステムにすべき(サーモンランのような)。しかしその場合シューターでのキューはマッチング時間が絶望的になるだろうし、なにより戦略の自由度が狭くなってしまう。VALORANTでいう、ピックの幅がほぼ固定してしまったアイスボックスはつまらないという話だ。

問題はそれにしても事故と呼ぶべきマッチングがあまりにも発生しうることだ。オンラインゲームにおけるいわゆる2:6:2の法則で半自動的に勝ったり負けたりするのは仕方ないとして、加えて更にウェポンピックの運が発生するのは頂けない。


やりこみによる装備差(ギア)がある

今時の対人ゲームは課金やXP系による環境差を無くす傾向にある。
昔の無料系FPSなんかはその真逆であり、SAは課金でマガジン容量が増えた。またFPSではないが、昔のLoLもルーンという謎の基礎ステータスシステムがあり、初心者はまず1ヶ月以上やりこまないと中上級者には戦う前から装備差が付いているゲームだった。
splatoonのギア集めは、その行為自体は意外にもとても楽しいのだが、ガチの対戦ゲームとしてはいかがなものか。
逆にこの存在自体こそが、splatoonはガチのシューターゲームではないと自らアピールしていることの何よりの証拠だと思う。


結論

これらの文句がどうしても気になってしまう人、ウデマエを気にして気にして仕方がない人(あいつは前作Bだったのに簡単にS+に行った、自分はS+10に行ったがこれは上位何%なのか)、純粋にゲームに一喜一憂出来なくなってしまった人は……VALORANTをやるべき。
splatoonにはこういった競技性もしくは公平性を求めること自体が間違っている(はず)。


最後に……splatoonはなぜそれでも対戦がアツく面白いのか?

説明不要、明々白々やれば分かる面白さがあるから。

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