自己分析の話

去年から今年にかけて、本格的に自己分析をやってみた。

就活生時代は、就活が本当に嫌で、早く終わりたくて、自分のやりたいこととか、何を考えているのかとか、分からないまま闇雲に40社くらい会社受けて、やっと内定を貰えた、ような感じだったので、きちんと自己分析をしてなかった。いや、したことはあるかな?でも多分上手くできてなかった。

昔から自分が考えていること、感じていることがよく分からなかった。〇〇についてどう思う?と聞かれても別にどうとも思わなかった。もしかしたら心の奥底では思ってたのかもしれないけど、あまりにも底すぎて脳まで届いていなかった。もちろん常識的にあり得ないこととか法外なことに関しては、「悪い」「酷い」と思う。
ただ、人それぞれ感じ方が違う話題に関して、自分がどんな意見を持ってるのかよく分からなかった。(ただその話題について意見を持つほど詳しくなかったのかもしれないけど)
(感情が底に眠ってしまった原因は、長くなりそうなので別のタイミングで記事にしよう)

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「自分の考えが全然分からない」と気付いた時があった。去年の夏秋頃だったと思う。生きている意味が見出せなくなってきた時期でもあったので、とりあえず自分のことを知るために、自己分析をやってみることにした。

ただそれがなかなか上手くいかない…!

よくある自己分析は、「失敗したこと」「成功したこと」「チャレンジしたこと」などを幼稚園、小学校、中学校、、社会人まで、3年くらいのタームで区切って、いくつか挙げていき、それに対してその時どう思ったか、なぜそう思ったのかを考えて、共通項を見出し、それがあなたの価値観に結びつきます!みたいな形式だと思う。
それがあまりにも苦手だった。
まずそもそも失敗・成功・チャレンジを思い出せないし、仮に「ああ〜図工で賞を取ったなあ」「漢字テスト一位だったなあ」と思い出せたとしても、その時に何を感じたか全く覚えていない。自己分析の用紙が全然埋まらない。でも、自己分析といえばこれというイメージがあったのでなんとなく埋めてみて、共通項あげてみて、価値観とやらを出してみたけど、あまりしっくり来ず……(これじゃ就活生時代にやったのと変わらないやないかい)

そこから今話題の診断系をやってみたり、本をいくつか読んでみたり、YouTubeで色んな話を聞いてみたり、ラジオは前からよく聴いているのでその中での話を自分なりに深掘ってみたりした。
結果的に、様々な媒体から他人の考えを取り入れて咀嚼するのが私にはかなり向いていた。

本はエッセイを読んだ。これは別に有名なものとかではなく、自分が気になったもの(好きなアーティストとかYouTuberとか)を少しずつ。ラジオも好きなものだけ。
YouTubeは、その人の考え方がわかる動画(質問コーナー系は良かった)をよく見た。退職を考えていたのでそういうのも見た。

そこで色んな人の考え方を知った。
その考え方の中に「自分はちょっと違うな」とか「そこはあまり理解できない」とか思うことがあって、そこから「自分は〇〇に対してこう考えていたんだ」と気付くことができた。中から価値観を成形することはできなかったので、外から形作ることにした。
今考えると、好きな人達の価値観を取り入れていたわけだから、その時点で自分の憧れとする生き方・世界をチョイスしていたのかもしれない。共感したり、こういう考え方いいなと思うことが多かった。

半年以上かけて自己分析をして、一生を賭けてやりたいことなどは分からなかったけど、自分がどのように生きていきたいかは分かった気がした。
これからはもう少し自分の感情に素直に生きられそう。

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