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挫折しないWordle生活~らくらくツールから正規表現まで

トレンドにのっかり手を出したものの、
「ちぇっ、あの葡萄は酸っぱかったに違いない」
とばかりに投げだしてしまった英語学習者と全国の受験生に捧げる企画。
(予告していた「子音だけの単語」は次回以降で)

♥各種パズル辞書を使おう

アメリカはさすが単語ゲーム大国。スクラブルやクロスワードなどを解くためのおたすけツールがネットに溢れています。
 それを使わない手はない!
  でもそれってさ、いわゆるチートぢゃない?
え?んなワケないじゃーん。
答え直に見るわけじゃなし。
そもそもネイティブさんたちが使ってるんだから、日本人のあなたが使わないいでどーすんの…ってことですよ。
 肉体的な鍛錬の場合もそうですが、「負荷」は小さすぎても大きすぎても効果は期待できないものです。
 ツールを使って絞っていく段階ではいくつかの「候補」に遭遇するわけですが、これこそがこの方法論でのお宝です。
 ネイティブさんたちはたどり着いた「答え」に対して、「その手があったか」となるところを私たち日本人は候補を含め「そんなワードもあるんだ」となるわけで、得るものはむしろ多いではありませんか。

♥無敵のパングラムワードを食らわす!

パングラムというのは「いろはにほへと」みたいに、(なるべく)ダブらずに全文字網羅するやつで、書体チェック用の
The quick brown fox jumps over the lazy dog 
なんてーのが有名ですが、この「ダブらない」はWordleではベンリ。
GLENT
BRICK
JUMPY
VOZHD
WAQFS
の5つを使えば「X」を除いた25文字が網羅できるので、1回残して、すべての使用文字が確認できます。
 なんとなく必勝法を見つけた気になってしまいそうですが、5つがすべて違う文字とは限らず、そのめんどくささの象徴が初回で紹介した「ills(病みワード)」という19の単語群です。

bills, cills, dills, fills, gills, hills, jills, kills, lills, mills,
nills, pills, rills, sills, tills, vills, wills, yills, zills

さらには
bared
beard
bread
debar

のような、いわゆるアナグラムなワードも存在します。
でも、このような混乱で遭遇する複数の候補こそがボキャブラーの戦利品といえるでしょう。

♥実践編~具体例とともに

さて、では実際にツール併用のメソッドを実践してみましょう。
まずはパングラムワードで様子見です。

かなりラッキーな展開になってしまいましたが、この段階で
■■CNK
■C■NK
C■■NK
の3パターンに絞れます。
ここでツールを使うと、上の2つは存在しないことが判明します。

となると残りは「C■■NK」パターンのみですが「G」「L」「E」「T」「B」「R」「I」が不使用ということも判明しているので
CHANK
CHINK
CHUNK
CLANK
CLINK
CLONK
CLUNK
CRANK
CRONK

のうち、「CHANK」「CHUNK」の2つに絞れてしまいました。
「AUDIO」などのワードを入れてもよいのですが、ここは2候補を直でいけば、うまくしたら「1手」で仕留めることができる可能性があるので、その方がいいでしょう。で、正解は「CHUNK」でした。

♥ツールを自作してみる

クロスワード・ファインダーみたいなものは自分でも作れます。5文字固定ならプログラミング的な知識も不要。私の場合はファイルメーカーというデータベースソフトを使ってみましたが、たとえばExcelとかでもきっと作れるんじゃないかと…知らんけど。 データ自体は私の前回のリストを使ってね♥これでWordleに特化した語彙のツールが作れちゃいます。

手順としては1文字づつtabでとばして、それをデータとして取り込む。
tabを入れるには「正規表現」を使います。
 正規表現を使えるテキストエディターはフリーソフトでもけっこうあるはず。
 ツールごとに決まりは微妙に変わりますが、私の使ってる超旧式Macではこんなかんじ。
^(.)(.)(.)(.)(.)\r
↓↓↓↓検索置換
\1\t\2\t\3\t\4\t\5\r
今、きづいたのですが、この正規表現って、直接的に単語さがしに使えたりします。
 今回の例でいえばクロスワード検索使用後に
C[^GLETBRI][^GLETBRI]NK

と条件検索すれば目でさがさなくても一瞬にして最終候補の2つに行きつきます。
 正規表現は画像とかの一括DLなんかにも応用できるので覚えたらいいかも。

★次回予告

さて、次回は今回流れた、「子音だけのワード」にしようと思いましたが、「Wordleの中のニホンゴ」にしようかと思います。けっこうあるんですよ。ワードリストの中に日本語のワードが。

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