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TBSアナウンサー熊崎風斗氏の何が問題なのか?

 5月16日のTBSラジオ「アフター6ジャンクション」で週刊SPAという雑誌でTBSアナウンサー熊崎風斗氏がグラビア案内人として登場しているといっていた。
なにするものぞ?
そして図書館の順番がまわってきた。
 ぱっと見の印象がフジテレビの広告だらけという雑誌にTBSのアナウンサーが登場するというだけで違和感があるが、そんながっつり外部のしかもメディアのシゴトということはTBSは会社レベルでシゴト内容は精査しているのであろう。ということはこれがTBSの総意ということ。
 

「エロすぎる清純水着」

の推薦人って。
 前回ふれたインティマシー云々のことを差し引いても、これ単体だけでもキー局のアナウンサーのシゴトとして充分不適切だと思うが。
 そもそものはなし、前回ふれた熊崎氏プレゼンツのキモ企画、「グラビア総選挙」(2022年12月05日(月))のゲストの倉持由香さんが「業界の改善のきざし」として力説していた事前打ち合わせで選択可能となりつつあるNGリストはむしろヤバい。

下乳
Tバック
アイスなめ ソフト
アイスなめ 棒
ローション
乳液
乳液白濁

リストを見るとそもそもグラビアはかなり自覚的に性的な物だということがわかる。(…乳液白濁って。)
 事実、倉持氏は隠している部分の色やかたちなどをいかに想像させるかという演出をして露出割合ではかなわないAV女優と勝負していると言い切っていた。
 仮に500歩譲ってインティマシー案件がなかったとしても、これがアナウンサーが推薦するにふさわしいコンテンツといえるのか?。
 これってつまりは清水富美加さんが嫌悪した「おかず」ってこと。
つまりは
「今週のおすすめAV」
と同義ってことでしょ。
そして
「健全化してほしい」「よくあって欲しい」
などと他人事のように言ってたけど。
 この言葉のうらをかえせば現状は
現状は
「不健全」「よくない」
ということだ。
そもそも
そもそものはなしとして
NGリスト以前の問題として、遠藤舞さんや清水富美加さんが被った、水着になりたくないという選択肢がないという大問題はすっかりぬけおちている。
 戦隊シリーズの女優たちは来年、グラビアをやってないかもしれないし、彼女たちはグラビアアイドルと呼ばれたくないかもしれないなどという説明のうらに「売れるための通過儀式」という慣習的グラビア強要がいまでもあるのではないかとうかがえる。
 前回紹介したフジテレビ「オールナイトフジコ」において雑誌フライデーのグラビアオファーを受けて、一人目の水着NG宣言が出たとき元48グループの村重杏奈さんが
「それは事務所的に?家柄的に?」と詰めより。それを見た森田哲矢(さらば青春の光)氏が
「ギョーカイにそまりすぎ、水着がふつーちゃうからな」とつっこむと、今度は
「うちら48グルーフのときは水着NGとかはなかった」
とやはり元AKB48の峯岸みなみさんと共に口を揃え、暗に48グループには選択肢がなかったことを示唆する発言をしていた。

ジャニーズはBBCという外圧によってやっと問題化したが、実はAKBもCNNが「ヘビーローテーション」のMVを問題視して特集まで組んだ。未成年が下着姿になっているのは世界基準からすると児童ポルノとみなされるからだ。
 こちらは蜷川実花さんが監督というのが事態をややこしくしている。かつてのガーリーフォトブームにおいて女性写真家に対する偏見や差別と闘ってきたという立場はある種の「お墨付き」を与えてしまうからだ。

 一方でテレビの画面からも水着が消えた現在において男性アナウンサーが全肯定してしまうというのはグラビア界には強力な「お墨付き」になってしまう。ましてやインティマシーコーディネーターなどというものをわざわざ特集まで組む「意識高い系カルチヤー啓蒙番組」の出演者なら性的に間違った考えを持っているはずがないという。

 総選挙の「雑談」の中で倉持氏が
「ラウンドガールというものが減ってきて残念」
などと言っていたがアナウンサーという多少なりともジャーナリスティック寄りの立ち位置にいる職業でしかも「評論家」などと名乗るならそのタイミングで、なぜラウンドガールやレースクイーンが世界的になくなる方へ向かっているのか?とかそれに対する自身の見解も述べてほしかったし、「評論家」などと名乗るなら遠藤舞さんの本を紹介したとき(2021年07月05日(月))も遠藤舞さんが死にたくなるほどいやな思いをした水着グラビア強要の現状についても自身の見解を示して欲しかった。
 世間では18歳以下の水着には規制をという意見も出ているようだが10代のグラビアを喜々として紹介していた氏はその動きについてどう考えるのか教えて欲しいものだ。 


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