「シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント」の読書レビュー、感想
以前に英語版をKindleで買ったのですが、やはり英語で読むには難しかったので改めて日本語版を読みました。
Kindleでも売っていますが、下記で無料のPDFを読むことができます。
https://www.sunmark.co.jp/book_files/pdf/978-4-7631-3979-5.pdf
富について
第一章は富についての章です。
下記の内容が頭に残りました。
富は特殊知識、レバレッジ、説明責任によって築ける
役に立つがまだ誰もその作り方を知らないものを作る
コード、ブログ、YouTubeなどでレバレッジをかける
経験や実績に裏打ちされた判断が非常に重要
自分がもっともできることをやる
一つのことに集中する
自分をプロダクト化する
正しい方向を選ぶことが大事
富とは自分にお金を入れてくれるもの
要は自分がもっとも社会で力を発揮できるものを見つけて、レバレッジ(労働力、資本、コード、メディアなどの拡散力)をかけて、責任を負うことで富を築けるよという話だと解釈しました。
また社会で大きな富を築く人がやっているのは基本的にはリソース管理です。
CEO、投資家、インフルエンサー、芸能人など。
これらの人々は労働力、資本、拡散力などのレバレッジを使っています。
その大きな力を有効に使うために一番必要なものは判断ということなのでしょう。
ベタな内容かもしれないですが、普段は忘れがちなので大切なことだと思います。
責任を負う、身銭を切る、リスクを負うということから自分は逃げがちなので自分が苦しくない範囲で少しずつやっていければと思います。
幸福について
この章は精神的なことが書かれた章だと思いました。
下記のような内容が心に残りました。
自分なりの解釈が入っているので、本とは完全に一致しないところがあると思います。
心の平安が最も大事
欲を無くせば心が平安になる
瞑想をする
習慣の力は大きい
一気に変えようとしない、少しずつ変える
子供ができると人生の主体が変わる
お金は幸福を考える時に大きな問題ではない
最後には皆いなくなる、この世での富や人間関係、全ての問題も大したことではない
学力のゲーム、身体能力のゲーム、富のゲーム、人間関係のゲームもちっぽけなものである、所詮遊びのようなもの
生活水準を上げない
恩送りする
東洋人には割と馴染みのある、色即是空(全てのものは移り変わっていく)のような考え方をベースにして書かれている章だと思います。
富についての章と相反するようにも見えますが、富を得ると結局この章のような境地に至るのかもしれません。
目標を追って、考えたり試行錯誤している時が一番楽しかったりするものです。
全体的な感想
言われてみれば当たり前のことかもしれないですが、普段忘れがちなことがわかりやすく書かれた本だと思いました。
普段ごちゃごちゃしている頭の中がシンプルになるような感覚を得ることができ、その点でも良いのではないかと思います。
生活に困らない程度のある程度の富→幸福の追求という順番は理に叶ったものだと個人的には思っており、昔の来月のクレジットカードの支払いも厳しい時に比べたら、私自身もこの2段階のうち後者の段階を考える時が近づいてきているのかもしれないと思っています。
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