母親と対決1ーというほどでもないけど

話としては、ここからの続き

親に100万円を振り込んでもらったわたし。

せっかく久しく実家とは疎遠にしていたのに、わたしを心配した母親から、ここぞとばかりに電話がかかり、手紙が届くようになります。

電話にて
「Kくんとは別れなさい」

は?なんで?
Kくんと別れないといけない理由がわかりません。
そもそもアナタが決めることじゃないでしょう。

「おばあちゃんち(母親の母親)でKくんと暮らしたら?部屋も空いてるし、今介護が必要になったおじいちゃん、おじちゃん(母親の弟:あんなに念願の男の子だったのに)がいるから。飯炊きしてるだけで住まわせてもらえるよ。今、妹が通ってるよ」

田舎がイヤすぎて都会に出てきたのに、なんでそんな訳のわからないところで、楽しくもなさそうなことをしなければならないのか。
わたしは好きで今の場所で仕事をしてます。
全く意味がわかりません。
というか、妹は今何をしてるんでしょう?
相変わらずアナタの言いなりですか?

このあたりはその場でつっぱねるにしても、送りつけられてくる手紙には、身の毛もよだつことが書いてあったりします。覚えているのは次の2つ。

「私最近すごく体調が悪いのよ。常に目眩がするの。道端で倒れてしまうかもしれない。その時のためにね、救急車の人に手紙を書いているの。『もし道端で倒れていても病院には運ばないでください。病院に行くお金がありません。そのまま放置しておいてください』って。」

『アンタたちにはね、私等の老後の迷惑をかけたくないから、お母さん献体に申し込んでいるのよ。妹も申し込んでいるからね。でもお父さんはしてないから。死んだ時のために簡単な葬儀分の代金10万円はもう前納してあるからね」

ーわたしに何をどうコメントしてほしいのでしょう?

わたしに言えるのは1つだけ、
中学から大学まで私立に行ってごめんなさい。
老後のお金まで使ってしまってごめんなさい。


あとは、寄せ書き。
母親が家族全員に書かせるところがありありと目に浮かびます。
母親の一言から始まり、わたしに手紙というか文章を書いたこともない父親が「元気でやってるか?」みたいなのと、引きこもりの弟からと、得体の知れない妹からそれぞれ一言ずつ。

何の拷問でしょうか。
書く方も書かれる方も。

わたしがもし妹の立場でこんな状態の姉に手紙を書けと言われたらたぶん突っぱねると思います。
もらっても気味が悪いから。
でも母親の命令は絶対なので、だから家族みんな書かないといけないのです。

もうわたしは母親からの手紙はまともに読んではいませんでした。
薄気味が悪く、できるだけ見ないように千切って捨てていました。
せっかく書いた字を見たこともない父親が、何もしてくれたことのない母親が、わたしのために一言かけてくれているというのに。
ただ、届いた手紙をいきなり破くのは危険でした。
昭和の親あるある、手紙に混じってお金や商品券が入っていることが。。。!
中をあらためないと破らせても貰えない、ステキな手紙です。

じわじわと母親からの圧迫を受け、どの手紙をもらったときか、電話を受けたときか忘れましたが、とうとうわたしも耐え難くなっていたので言いました。

ーーーお金も返す、わたしが悪かった。もう関わらないでください。


母親が毒親と知るまでまだ5年ほどありました。



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