BTSのダンスを深掘る~JIN,SUGA,RM,JUNGKOOK編~
「BTSのダンスについて、1秒単位で語りたい!でもそんな事したらドン引きされちゃう!いっその事noteに書いてしまうか〜!!」
と、書き始めたのですが書いていくうちに熱が入ってしまって1万字を超えたこちらのnote
今回は、こちらの記事で取り上げたJ-hope,JIMIN,V以外のメンバーについて書いていきます。
続きとして書く訳ではないので前回記事を読んでいない方にも楽しんで頂けたらと思います。
念頭において頂きたい部分の文章を少し引用します。
前振りが長くなりましたが、それぞれがパフォーマンス中に織りなす個性溢れるダンスを掘り下げていきます。
はじめに
私がBTSのダンス、パフォーマンスを見て感動する点は
"踊り方が全然違うのに揃って見える"
そして
"どんなスタイルも我がモノにしてしまう適用能力"
です。
1人1人がメンバー内の誰にも似ておらず、個々の踊り方や表現方法は全然違う。しかし、K-popらしい群舞感もしっかりと守られている。
そして、様々なジャンルの楽曲をリリースし、それに合った世界観を毎回表現しています。
これらはBTSのダンスの特徴と言えます。
"J-hope、JIMIN、Vのダンスの個性について"
は前回記事に記しましたので、興味がありましたらそちらをご覧ください。
今回は
コツコツと積み上げられた基礎力、誠実なダンスJIN
ダンス × ジェスチャー、唯一無二の表現者SUGA
人生が反映される動き、立っているだけで物語るRM
パワフルかつスキルフル、黄金マンネJUNGKOOK
こちらの4名のダンスを
私がセレクトした振り付けから掘り下げて
彼らの個性、私が思う良さを綴ります。
誠実なダンス ~JIN~
JINは「振りを覚えるのが遅い」「ダンスが苦手」と公言している影響からか、"ダンスが苦手なメンバー"のイメージが付いてしまっているように見えます。
なんでそんな事言うの!!(私情)
JINのダンスの魅力は一言で"誠実"なのです。
どういうことか
振り付けを見ながらお話しします。
まず見ていくのは
GoGo
こちらの動画の(3:23)
首を横に動かす印象的な振り付けです
真ん中にいるJINが、真横に綺麗にびっくりするぐらい動いていますよね。
ダンスの基礎練習で欠かせないのが
アイソレーションと呼ばれる決まった部位を動かすトレーニングです。
首だけでなく腰や胸や肩など、ある部位だけを動かす練習をアイソレーションと言います。
J-hopeが個人練習で胸のアイソレーションをしていたのも印象的でした。
(引用元:200428 jhope)
GoGoの振り付けでは、首のアイソレーションを使っています。
そして、アイソレーションは練習すればするほど動く様になります。
それを踏まえた上でもう一度、先ほどの動画を貼ります。
JINがどれだけ基礎練を長く真剣に行ってきたのか、よく分かります。
この様に決まった部位だけを動かす振り付けはあまりないのですが
JINは『こういう動きをして』と言われた時、動きだけでなく音にまで忠実にこなせる基礎力が身についていると私は思います。
最近のコレオでは、DynamiteやBoy with luvの様な
少しの間やフリースタイルが取り入れられた余裕のある振り付けが多いですが、少し前の映像を見てみると、JINが振り付けに対していかに誠実なのかが分かります。
その中でも私が特にJINの良さが出ていると感じるコレオは
【Boy In Luv】
このコレオは、振りが隙間なく詰まっていて群舞感が強い振り付けです。
この様に、揃っているパフォーマンスを重要視するコレオで
彼は特に正確に踊っていると私は思います。
RMパート(0:35)
音にピッタリ合っていて高さが正確です。
そして何より、動きが綺麗。
『首を横に動かしながらステップを踏む』
この様に動きを言語化をした時、彼のダンスの正確さが浮き彫りになるのではないでしょうか。
"振り覚えが悪い"と公言していますが
誰よりも"振り付け"に向き合い練習を重ねているからこそ、JINの良さがダンスに反映されていると私は感じます。
唯一無二の表現者 ~SUGA~
SUGAといえば、デビュー前に「ダンスは必要ない、リズムを取るだけで良い」とパンPDに言われていたのにもかかわらず「テレビ局で僕たちの振り付けが1番大変だ」なんて嘆いていたのは有名なエピソードです(笑)
しかし、それを感じさせない踊りで一部ファンから"隠れダンスライン"なんて呼ばれていたりします。
そんなSUGAの私が思う最大の魅力をお伝えするに当たり、重要な部分を先にお話しします。
ダンスとは表現でありコミュニケーションです。
音楽に乗って歩いているだけでもダンス
タップダンスやストンプなど、体を使って音を奏でながら踊るのもダンス
だと私は考えています。
一方、ラッパーがラップをする際に手を使ったりリズムを刻む事は多々ありますが、一般的にそれはジェスチャーと呼ばれます。
Agust D(SUGA個人名義)のMVなどはダンスをするカットは少ないものの、ラップをしながら常に大きくジェスチャーをしています。
(引用元:대취타)
SUGAはジェスチャーとダンスを使い分けている訳ではなくどちらも表現の一環としてうまく融合しています。
SUGAに限らず、ラップパートはジェスチャーと振り付けを融合していることがほとんどです。
これは、音楽を作り、歌い、そしてパフォーマンスをするというステップが揃っているアーティストだからこそできる事です。
まずピックアップしたいのがMic Dorp
この動画の(1:07)
基本的にはジェスチャーがメインですが、途中でジョングク、ジミンに合流するシーンもあります。
この様に適度に振り付けを合わせながらも、自身が伝えたい歌詞や音楽にのせたジェスチャーにより、個性が浮き彫りになっています。
そしてダンスとジェスチャーの融合に違和感がありません。つなぎ目が滑らかで途切れて見えないです。
例えとして、SUGAが怪我により欠席した時にJ-hopeが代役を務めた映像を抜粋します。
2016 KBS 歌謡大祭典 Fire(0:48)
SUGAパート
あわわわ。めちゃめちゃかっこいい...
(失礼しました)
この様に、J-hopeのパフォーマンスは短い時間でも普段のダンス力の高さが滲み出ている様な少しトリッキーな動きになっていると私は思います。
そして、2016 MAMA Fire(2:15)
同じSUGAパート
J-hopeと比べ、動きがナチュラルです。
その日のテンションがそのまま動きに反映されており、その前後の振り付けも綺麗な動きでこなしています。
そして、"融合に違和感がない"
その理由は、彼のダンスの綺麗さ故だと私は思います。
例えば、No More Dream(0:41)
シルエットが綺麗です。
一言で言うと力強さや複雑な動きや個性的な動きによるクセが少ないというのもSUGAの踊りの特徴です。
型が決まっていない"ジェスチャー"と振り付けが決まっている"ダンス"の融合に全く違和感がない
むしろ、全部まとめてBTSのパフォーマンスにしてしまう。
それが、SUGAの"パフォーマンス"の魅力だと私は感じます。
そして上記の魅力が詰まっている私のベストセレクションは、Not Todayです。
まさに、SUGAにしかできない唯一無二の表現だと私は感じます。
人生を語る動き ~RM~
我らがリーダーRM
彼のダンスについての考察は特に私の主観が多めです。
引き続き、私の考え方の一環である事を念頭に置いて頂きます様お願いします。
RMはBTSのリーダーであり、頭脳明晰と有名です。
様々なインタビューやスピーチでインパクトのある繊細でありながらも男らしい発言をしています。
先ほどのSUGA編でもお話しした通り、ダンスとは表現でありコミュニケーション。性格や意志など、内面がダンスに反映されるのもダンスの面白いところです。
RMもまた、彼の内側を感じる素晴らしいパフォーマンスをしていると私は感じます。
私が思う、RMのダンスの魅力は振り付けの合間に見せる仕草です。
例えば、ON (0:45~)
RMパート
歩いているだけで、鳥肌が立つ様な威厳
自然にジャケットを直す仕草
指を刺す時の表情や、最後の首をかしげる仕草まで
BTSを全く知らない人が、このRMをみて
のちにリーダーだと知った時に、納得するのではないでしょうか。
それが、私の思う"人生が反映されている動き"の意味です。
RM編では、技術的な事よりも体現に重きを置いてお話しています。
スキル的な部分を深く知りたい方には少し物足りないかもしれませんが私がRMのダンスを語る上で欠かせない部分です。
と言うのも、RMは特に公演で重要なシーンに仕草を重要視した振り付けが見受けられます。
活動期のステージから抜粋すると
例えば、Dionysusの冒頭
Dionysusラストサビ前
Butterのラスト
陳腐な言い回しにはなりますが上記シーンのRM出番で「ラスボス感」を感じます。
BTSは人間らしい歌詞が特徴でもあり
その為、作り込まれたコレオだけを踊るのでは、歌詞に比例する人間らしさを表現し切れません。
人間らしい主張を表現できるRMはパフォーマンスの節々で大きな役割を担っていると思います。
そして、そんなRMの魅力が詰まった私のベストセレクションが先程も抜粋したDionysusです。
中でも(2:10~)
特にJINと向き合う動きは圧巻の迫力です。
パワフル×スキルフル ~JUNGKOOK~
メインボーカルでありながら、ダンスライン
誰もが認める黄金マンネJUNGKOOK(以下ジョングク)
彼は練習生時代「ダンスに感情がこもっていない」と言われLAへダンス留学へ行きました。
短期留学を終えて、アイドルではなくダンスの道を目指そうとしたのをジミンが説得し引き止めたというのも語り継がれるエピソードです。
私が、ジョングクのダンスを一言で表すなら
『センターにふさわしいダンス』
と言えます。
その理由をお話ししていきます。
まずみていくのはDNA(1:14~)
サビのジョングクセンター
この強いパワフルな動きは彼の持ち味です。
サイドにいるJ-hopeとJIMINは比較的クリアですが、センターにいるジョングクはヒットや肩の動き1つ取っても力強いです。
DNAのサビは歌詞が少ないため、ダンスがメインになっているので、ダンスを魅せるパフォーマンスになり、センターがいつも以上に軸となります。
つまり、センターにいるジョングクが全体のバランスの軸となる。
全体のバランスが強い印象になります。
身長もBTSの中で真ん中ぐらいなのでこの様にジョングクがセンターにいる事で身長のバランスも良いのが分かります。
そしてMic Drop(MAMA dance break ver.)
(1:58~)
クセがない綺麗な踊りにも関わらず、パワフルで力強い故にジョングク1人で踊っていても見応えがありますし、全員が交流しもバラけません。他にパワフルに踊れるメンバーももちろんいますがジョングクの場合、比較的デフォルトでパワフルです。
ジョングクの踊り方が『力強い踊り方』であり
そこにスキルが追いついているのでダンスがいい塩梅になっています。
しかし、彼はとても器用でもあり
楽曲や振り付けのイメージによって持ち前のパワフルさを抑えることができます。
例えばButterfly(0:49~)
サビのジョングクセンター
丁寧に繊細に踊っているのが分かります。
曲のイメージを考えると当然とも言えますが、普段はパワフルに踊っている彼がここではクセがない綺麗な表現をできているのは間違い無く技術です。
ジョングクのダンスは細かい動きも正確に踊ることができ、綺麗でクセが少ない
さらに、パワフルな動きで見ていて物足りなさを感じさせない
そしてさらに、筋肉量が多い為、床で踊る振りや誰かを持ち上げる様な難しいパフォーマンスもこなすことができる。
そして極めつけは圧倒的な集中力、そして体力。
センターにいる時間が長いにも関わらず、パフォーマンス中に気が抜けている表情をカメラやオーディエンスに見せない。
総じて、安心してセンターを任せることができる。
ジョングクは最も振付師がセンターに置きたい人物だと私は思います。
1人でもかけてはいけない理由 ~それぞれの役割~
前回記事と合わせ、BTSメンバー全員の個人個人のダンスについて私の視点で掘り下げてきました。
ここではBTSというグループ内に置いての彼らについてを綴ります。
BTSは、J-hope,JIMIN,JUNGKOOKの3人が"ダンスライン"と呼ばれています。
また、J-hopeとJIMINはデビュー前から熱心にダンスに取り組んでおりダンスにおいて2TOPと見ている方も少なくありません。
しかし、BTSはチームとして歌、パフォーマンスともにとてもバランスが良く、誰1人としてかけてはいけないと常々感じています。
そんなことは当たり前なのですが、改めて
なぜ、1人でもかけてはいけないのか
まずは私が思う、7人それぞれの役割を書いていきます。
JIN
JINは、身長こそVとJUNGKOOKとあまり変わらないものの
肩幅が広く顔が小さい為BTSの中でもかなり高身長に見えます。
その為、メンバー内で1番身長の高いRMと後ろで対照の位置になることが多いです。
JIN編では"誠実なダンス"という風に表現しました。
そのしっかりとした基礎力がある人物が、移動量の多い後ろの位置で
正確なダンスにより支えることで、個性豊かなダンサー達のパフォーマンスにまとまりが生まれます。
BTSのパフォーマンスにまとまりがあり、バラけて見えないのはJINの様に正確に踊る人物が存在するのも大きな要素です。
ここまで読み進めてくださった方の中には「つまり引き立て役なのでは?」と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私の一意見としてはその様には思いません。
BTSはチームです。
"息が合っている" "調和している" "バランスが良い"
などチームとしてのパフォーマンスには個人のスキル以外に重要なことの方が多いです。
その中で、JINの様なスタイリッシュな体型の正確性を持った人物は必ず必要です。
引き立てると言うよりは、BTSという個性派集団には必要な柱です。
JINは【BTSの影の支柱】と言えます。
SUGA
SUGAはラッパーなので、パートが少なくセンターになる時間が少ないです。
そして、ラップパートはあまり振り付けは踊らずジェスチャーがメインとなる為
パフォーマンスとして、とても印象に残りアクセントになっています。
SUGA編でお話しした通り、SUGAのジュスチャーはナチュラルです。
完成されたコレオの中に、SUGAの様なその日のテンションで動きが変わる人物がいると毎パフォーマンスで雰囲気が微妙に変わります。
同じ楽曲の活動中にも関わらず毎ステージが飽きない理由の1つはSUGAの様なその日のテンションでパフォーマンスが変わるのを視覚的に分かりやすくする人物がいるから
だと、私は感じています。
カムバックしてから、新曲の披露を短いスパンで行うK-popの活動に
飽きさせない要素は何個あっても困りません。
衣装やステージだけでなく、SUGAの様な唯一無二の表現を持つ人物がいるのはBTSの強みになります。
SUGAは【スパイス担当】と言えます。
J-hope
ストリートダンスの実力者だったJ-hopeはパフォーマンス隊長という役割を担っています。
BTSの振付師、パフォーマンスディレクターとして
デビューから彼らを支えているソンドゥク先生が以前インタビューでこの様に話していたそうです。
インタビュー内容からもJ-hopeの責任感が伝わってきます。
振り付けや、パフォーマンスに対して細かい指示を送る人物以外に
パフォーマンス隊長という役割をJ-hopeが担っているのには大きな意味があると感じています。
もちろん振付師にもよりますが
グループパフォーマンスをするに当たりリーダーの様な役割を設けるのは、ダンスの発表会やダンスチームでも一般的です。
その理由は様々ですが、実際にステージに立つ側が団結するのには1番有効的だからだと私は思います。
例えば移動のタイミング
同じフィールドに立っているからこそ、自分の立ち位置と他のメンバーの距離感を掴むことができ、同じ目線で話し合うことでタイミングや移動の仕方などを合わせることができます。
動画や第三者の見え方だけでなく、パフォーマーが話し合うことは
距離感を掴むのに重要なことです。
そして練習時間は有限なので、その様な話し合いにはリーダーが必要です。
パフォーマンスをする上で、舞台に立つ側が団結することは最も大切なことです。
メンバー内で合わせるということをするのとしないのでは全く見え方が変わります。
J-hopeはダンサー時代の経験により、その効果をハッキリと理解しているのではないでしょうか。
また、ストリートダンスの経験者である為、HIPHOPやストリートダンスの振り付けがほとんどであるBTSのコレオに置いて
ダンスにおける体の使い方をわかりやすくメンバーに伝えることができます。
パフォーマンス隊長はJ-hopeが最も適任であり、他に変われる人はいないと私は思います。
言うならばJ-hopeは【パフォーマンス隊長、見応え担当】です。
RM
RM編で、『彼は歌詞に比例する人間らしさを表す重要な役割を担っている』とお伝えしました。
重要なシーンでRMが目立ったパフォーマンスをするのは、RMがリーダーだからという理由ももちろんあると思いますが、強い意志を示すシーンやグッと心を掴み行くパートを作る時に
最も、自身の内面や感情的な部分をナチュラルに体現化できる人物だから
なのではないかと、私は考えています。
(楽曲としてのパート分けの影響もあると思いますが、あくまで私の解釈です)
特に、RMはリーダーです。
数々のインタビューやスピーチで印象に残る言葉を残しています。
Armyなら、RMの強く説得力のある言葉に励まされている人はとても多いと思います。
その言葉に比例したカリスマ性を動きで発揮できるRMが重要なシーンでパフォーマンスをすることで、ファンの心をより魅了するのではないでしょうか。
RMは、パフォーマンスに置いても【メッセージ伝達担当】と言えます。
JIMIN
彼も、J-hopeと同様にデビュー前からダンスしていました。
J-hopeと大きく違うのは現代舞踊出身という点です。
現代舞踊とストリートダンスでは姿勢や体の活かし方が全然違うし、当然雰囲気や表情も違います。
「最初はHIPHOPの動きに慣れず、苦労した」と語っているのも印象的でした。
デビュー当初こそ、No More DreamやN.O、We Are Bulletproof Pt.2の様なゴリゴリのHIPHOPスタイルでしたが
時を経て、ButterflyやSpring Dayの様な少しスローテンポな曲
しなやかさや雰囲気が大切になってくるコレオに置いて、JIMINはとても大切な存在です。
2020年にリリースされたBlack SwanのJIMINの踊りは、それを何より分かりやすく物語っています。
幅広いジャンルの音楽をリリースするBTSのコレオだからこそ
現代舞踊の経験から得た独特な雰囲気
練習生時代に血の滲む様な努力で手に入れた幅広いジャンルのスキルによる適合能力
これらを持ち合わせたJIMINの様な表現はBTSのパフォーマンスに必要不可欠です。
言うならばJIMINは【雰囲気担当】です。
V
前回記事で、私はVの事を
と表現しました。
バラエティーのイントロクイズで様々な音楽を歌詞まで歌えてしまうところや、LIVE配信でたくさん歌ったり常に音楽を流していたりするを見ていると
Vは、とてつもない音楽オタクだと感じます。
J-hopeやJIMINのことを一言で"ダンスが好きな人の踊り方"と表現するならば
Vのダンスは"音楽が好きな人の踊り方"です。
ダンサー出身であるJ-hopeやJIMINの様な見応えがある複雑なダンスでは表現し切れない、音楽性を最も表現している人物だと思います。
K-popアイドルはダンサーとも、ラッパーとも、歌手とも少し違い、歌いながら激しく踊るアーティストです。
自分がレコーディングした音楽に合わせてパフォーマンスをします。
当たり前ですが、どこかから音楽を選び振り付けを踊るのとは全く違い
自分たちの声、音楽に乗せて踊ります。
その為、Vの様な音楽に忠実なダンスをするメンバーがいることで
見る側の目に馴染む、見ていて気持ち良いパフォーマンスになります。
言うならばVは【心地良い担当】です。
JUNGKOOK
言わずともわかるかもしれませんが、ジョングクの役割は【センター】
メインボーカルなので、センターになることは非常に多いです。
J-hopeの様に重たく見える複雑な踊りや
JIMINの様なしなやかで世界観が強い踊りや
Vの様に音の取り方で遊んでいる踊り
など、個性的な踊りが溢れる中でクセが少ないけど強い踊りをする彼は
BTSの様な
ダンスグループでは無く、大衆音楽に分類されるアーティストグループの中では重宝する存在です。
グループアーティストのダンスパフォーマンスで、常に複雑でトリッキーな作品を見ていると時に胃もたれしてしまいます。
しかし、シンプルで柔らかい動きだけだと物足りません。
弱くなく、強すぎない
そんなジョングクは、振付師やパフォーマンスチームが安心してセンターを任せられる存在だと思います。
さいごに
BTSの7人の魅力
そして7人のパフォーマンスに置いての役割を
私の解釈で書いてきました。
繰り返しにはなりますが、私がBTSのダンスで最も感動する点は
"どんなスタイルも我がモノにしてしまう適用能力"
です。
これだけ個性的な7人が集まっているにも関わらず、様々なパフォーマンススタイルをBTSの物にし、毎ステージに花を咲かせている。
それは各分野で有能な7人が揃っており、支え合っているからこそだと私は思います。
しかし、最初からそうだった訳では無く、デビュー当時の隙がない群舞から、数え切れないほどのステージを一緒に作り上げてきたからこそ
Dynamiteの様な自由な楽しいパフォーマンスができる様になるまで、まとまったのだと感じます。
BTSのダンスのお父さん、ソンドゥク先生が受けた2015年のインタビューでこの様に話していたそうです。
"パフォーマンスよりやりたい音楽と話したい人生の話をたくさん披露してほしい"
2015年にそう語ったソンドゥク先生に
2021年から
『今や、パフォーマンスに置いても人生を語っているチームに成長していますよ。』と伝えたくなります。
(ソンドゥク先生、ガンガンパフォーマンスディレクター現役ですが)
長くなりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
何度もお伝えしていますが、ここに記した内容は私自身の
個人的見解、個人的な考察となります。
"答え"では無く"気付き"になっていましたら幸いです。
誰かの楽しみが、膨らんでいます様に...
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