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【タイ子育て】妊婦健診@サミティベート病院スクンビット

2024年6月に第3子をタイ・バンコクで出産しました。
3人目なので、これまでに妊娠&出産の経験があるとはいえ、これまでの2人は日本での妊娠&出産だったので、海外では初体験。日本とは異なるところがたくさんありましたので記録をしておきたいと思います。


1.病院選び

タイ・バンコクで駐在帯同中に日本人が妊娠・出産となると、主にはサミティベート病院スクンビットまたはバムルンラード病院のどちらかを選択することになるかと思います。

◎サミティベート病院 スクムビット・産科

◎バムルンラード病院:婦人科

https://www.bumrungrad.com/jp/centers/women-center-health-obgyn-bangkok-thailand

個人的な意見ですが、タイ・バンコクは渋滞がひどい場合が多いので、家から通いやすかったり、陣痛が来た時にスムーズに辿り着くことが可能な病院を選んだ方が良いと思います。

私はサミティベート病院に歩いて行ける範囲に住んでいるので、サミティベート病院を選びました。

上の子の通院でバムルンラード病院にも定期的に通っているのですが、渋滞していなければ車で10-15分くらいで着きますが、渋滞しているときは1時間以上かかることもあります。。。とにかく時間が読みづらい。また、帯同家族が自由に車を使用できる家庭は良いのですが、GrabやMuvmiを呼んで病院に行かなければいけない場合には、すぐに交通手段を確保できるとも限らない。。。渋滞がひどい時ほど、Grabなども来てくれない。。。そんな不安を抱えながら陣痛に耐えるなんて辛すぎるので、できる限り近いまたは行きやすい病院を選ぶのがとにかくオススメ。

これ以降は、サミティベート病院 スクンビットでの妊婦健診・出産について私が経験したことを記載していきます。

2.先生の選び方

1人目の出産は、日本の大きな大学病院を選択しました。
妊娠が分かってすぐに大学病院での分娩予約をしました。妊婦健診は仕事もしていたので、途中までは家の近くの小さな産婦人科で受診し、最後の方は出産する大学病院での妊婦健診となりました。大学病院では毎回健診を担当する先生は異なりました。分娩を担当するのも、その時に病院にいる先生なので、”はじめまして”の状態で出産をすることになりました。一方で、妊婦健診の内容は先生が異なっても病院内で統一されているため、妊娠週数に合わせてやることは大きく変わらないと思います(担当する先生が異なったとしても、大きく実施内容に違いがでることはない)。

2人目の出産は日本の小さな産婦人科病院を選択しました。
産婦人科の医師1名と、助産師さんが数人いる小さな病院でした。アットホームな感じで私は好きでした。妊婦健診から出産まで同じ先生にずっと見てもうらう形なのでとても安心できました。そして先生の選び方と全く関係ないのですが、入院中の食事やおやつも病院内で作っていて、とても美味しかった!!(1人目出産時の大学病院の入院中の食事は、「ザ・入院食」というい感じで美味しくなかった。。。笑)

そして3人目の出産は、タイ・バンコクのサミティベート病院で行う事になったわけですが、日本とは色々と異なる点がたくさんありました。中でも、大きく異なると思ったのは、担当医制であることです。

サミティベート病院では小児科もそうですが、基本的に担当医制になります。なので、外来で行われる妊婦健診から、分娩時の医師についても担当医が立ち会うのが基本になります。なので、最初に担当医を決めて、そのまま変更しなければずっと同じ先生が診てくれることになります。

そして、同じ病院内なのですが、先生によって診察の方針が少しずつ異なります。一人一人の医師がサミティベート病院内で個人経営をしているイメージです。先生を選ぶ際には下記がポイントとなると思います。

◎医師の診察費(Physician Fee)が異なる
サミティベート病院では、医師の診察費が毎回かかるのですが、ある先生は1,500THBで、ある先生は3,000THBだったりして、費用が異なります。何の要因で費用が決まっているのか良くわからないですが、、、専門性や経験値なのでしょうかね。

◎医師の出勤日や出勤時間が異なる
先生によって、出勤日や出勤時間が異なります。朝早くからいる先生や、午後は早く帰ってしまう先生、土日はいない先生など色々です。そのため、自分の生活スタイルに合った先生を探す必要があります。例えば私の場合は、子供達が学校に行っている間に行きたく、2人目の子供の保育園にお昼の12時に迎えに行く必要があったので、平日の午前中に診てもらいやすい先生が良かったです。

◎超音波の機械を持っているかどうか
日本では妊婦健診で毎回、経膣超音波または腹部超音波で赤ちゃんや羊水の状態などを診察すると思います。サミティベート病院では、この超音波の機械についても先生によって持っている先生と持っていない先生がいるそうです。私の担当医の先生は持っている先生だったので、基本的に毎回超音波での診察がありました。一方で、持っていない先生が担当医の場合には、超音波での診察は毎回しないそうです。ただ、下記のサミティベート病院の「よくある質問」にも記載がありましたが、必要な時には実施してもらえるし、胎児専門医による詳細な出生前超音波検査というのも定期的に行われるので、持っていない先生が担当医でも安心のようです。

私の場合も、担当医の先生が毎回超音波での診察をしてくれましたが、妊娠21wと34wに胎児専門医による詳細な出生前超音波検査がありました。その際には胎児の身体の形態や内臓の機能などに異常がないかなども精査してくれて、安心できました。

Q:超音波検査が毎回はないのですが、大丈夫でしょうか。
A:リスクが高くない妊娠の場合には、超音波検査をかならずしも毎回行なわず、尿検査、子宮底長・腹囲の測定、お腹の触診やむくみ、赤ちゃんの向きの確認、赤ちゃんの心音聴取で健康を確認するということが多くあります。

また当院では、どの妊婦さんに対しても妊娠第12週頃、妊娠第22週頃、妊娠第32週頃の3回、母体・胎児専門医と1時間の予約を取り、じっくりと胎盤や羊水の状態、胎児の大きさや性別、身体の形態や機能の精査をし、より安全なご出産を迎えるためのアドバイスを行なっています。(第12週については既に実施した検査により実施しないこともあります。)

超音波で赤ちゃんを診てほしい時には、「次の健診では超音波をしてほしい」と担当医に伝えた上で予約し、費用も確認しておくと安心です。

タイ出産時のよくある質問| タイ・バンコクの出産ならサミティベート病院 (samitivej-jp.com)

◎専門分野
医師の一覧を見ると、専門分野について記載がされていて、産科、不妊治療、母体胎児科、出生前超音波検査、ハイリスク妊娠など様々です。自分の健康状態などに合わせて、必要があれば専門分野の先生を担当医にするのが良いと思います。

◎日本語を話せるか
日本語、英語、タイ語、中国語など、先生によって話せる言語が異なります。サミティベート病院では24時間日本語通訳の方がいるので、日本語を話せない先生でも安心ですが、日本語が堪能な先生もいるので、その場合は通訳なしでコミュニケーションが取れるという安心感があります。


病院のホームページに医師紹介動画や医師のリストがあるので、そこで見てどの先生に担当して欲しいか考えておくのが良いみたいです。初診の予約をした時に担当になった先生が基本的に担当医となるみたいなので、希望の先生がいる場合には、その先生で予約をするとスムーズみたいです。

一方で、サミティベート病院の前期母親学級に参加したところ、医師が自分と合わないなと思った場合などは、途中での変更もモチロンOKという事でした!担当医制だからこそ、何か違うなと思ったら気軽に変更してみて、自分に合った先生を選びたいところです。

3.出生前診断(NIPT)

出生前診断は日本ではまだ一般的ではなく、保険適用外で20~30万円前後かかるので、1人目、2人目の妊娠・出産でも検査はしませんでした(正確には1人目の時には存在も知らなかった。特に先生からNIPTについての案内などもなかったです。2人目の時は存在は知っていたけど高額だし一般的ではないので実施しなかった)。

タイではNIPTは一般的なようで、私は妊娠12wの健診時に行いました。私の担当医の先生は、NIPTをやる前提で話を進めていて、私に対してやる?やらない?という事は特に聞いてくれませんでした。私は、タイでは一般的に実施するものという事や、価格などについても事前に調査していたので、もともと検査しようと思っていたので問題なかったのですが、、、もし検査したくないという場合には事前に先生に伝えておいた方が良いかもしれません。

SOFIVA Non-Invasive Prenatal Screening v2.0という母親の血液を採取して検査をするものでした。性別が分かるのと、ダウン症、エドワーズ症候群、パトウ症候群が99.5%の精度で分かるそうです。結果は2週間くらいで分かり通訳の方から電話で簡単な説明があり、4週間後の次の妊婦健診時に先生から詳細な説明がありました。

詳細な価格を忘れてしまったのですが、妊娠12wの健診時は32,765THBを支払っていたので、いつもの健診費用が7,000THBくらいなので、25,000THBくらいだったのではないかと思います(日本円で約10万円くらい)。

4.前期&後期 母親教室

サミティベート病院では前期母親教室と後期母親教室が行われています。

前期母親教室は、「サミティベート病院での出産を検討されている妊娠初期から妊娠27週までの妊婦さん」が対象です。私が参加した時は、妊娠6週くらいから24週くらいまで幅広い妊婦さんが参加されていました。

たまたま予約していた日が、子供の学校が休みだったことに気が付きましたが、子供を連れて行っても大丈夫でした!うちは年長さんだったので、任天堂switchして待っていましたが、スタッフの方も気にかけてくれていました。また、1歳くらいの小さい子を連れてきている方もいましたが、スタッフの方が一緒に遊んでくれたりなどもしていました。

先生を選ぶ際のポイントや、施設のこと、タイでの妊娠の事など聞けたので参加して良かったです。また、分からないことも気軽に質問できるので、妊娠が分かったら早めに参加した方が良いと思いました。2ヵ月に1回しか開催されないので、妊娠が分かったら予定を見て早めに予約した方が良いと思います!

後期母親教室は、「妊娠32週以降の妊婦さんでサミティベート病院での出産を決めている方」が対象です。こちらは1ヵ月に1回の開催のようです。

実際に分娩室の見学ができたり、出産・入院の流れの説明、バースプランの紙や入院時に準備しておくべき物のリストなどをもらえるので、当日のイメージがしやすかったです。こちらも参加して良かったと思いました!

体調などに問題がなく、サミティベート病院で妊婦健診・出産を希望される場合には、是非参加しておくと、安心感が違うなと思いました。

5.妊婦健診の流れと価格

基本的な妊婦健診の流れは、下記の通りで、日本と大きく変わらないと思います。
①産婦人科の窓口に行き、予約票または診察券を提出
②窓口で尿検査容器を受け取り、尿を提出
③体重・血圧・体温の測定
④先生の診察(問診 → 子宮底長、腹囲の測定 → 超音波)
⑤会計&薬の受け取り

妊娠週数によって、血液検査、血糖検査、詳細な出生前超音波検査、ワクチンの注射を行ったりしました。最初の5wと6wの価格は分からないのですが、その後の妊婦健診の費用と実施事項は下記の表のとおりです。


1人目も2人目もつわりはほとんどなかったのが、3人目でタイの気候?匂い?年齢?のせいか、吐きつわりがあったので、個人的にはこれまでよりも苦労の多い妊婦生活でした。ですが、こうやって振り返ってみれば、39週間はあっという間でした。

次回は、出産・入院についてと、産後ユーファイについてまとめてみたいと思います。


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