連載 #夢で見た中二物語 67(2023 初夢)
皆様、明けましておめでとうございます。
昨年は、大変お世話になりました。
元旦が過ぎて少し挨拶が遅れてしまいましたが、今年も一年宜しくお願い致します m(_ _)m
とりあえず、今年も生きて年を越すことが出来て感謝ですね🐇
さて、例によって初夢を見ましたので書いていこうと思います。
初夢の定義については諸説あるようですが、やはり自分にとっては大晦日の夜から元旦にかけて見るものが初夢かなぁと思うので、今朝見たものを投稿しておきます。
(自分の場合は朝方や起きる直前に夢を見ることが多いようなので、そういう事にしておきます。)
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世界でも珍しい標高3000メートルの高山の上に建つ寺院に、修学旅行でやってきた少年。
少年の通う高校は非常に荒れていて、地域でも非常に有名なヤンキー高校だ。
少年もその性質に逸れず、高校内でもトップを争うくらいの荒くれ者だった。
故に集団行動を強制される修学旅行も気に食わず、列から外れてそこら辺をうろつこうと考えていた。
☆
到着した寺院はとても神秘的な雰囲気で、さすがの少年もその建物を思わずじっと眺めていた。
すると担任の教師がやって来て、今から自由時間だからちょっとついてこいと言う。
教師であれワザワザ自分から少年に話しかけてくる人間などなかなかいないし、この担任の教師も滅多にこんなこと言わないので、なんとなく付き合う気になった。
教師はそれから何も言わずに少年を寺院内に案内し、この寺院の管理をしている最高責任者であるという人物に少年を引き合わせた。
その人物は変わった力を持っていて、少年に見合った特殊な武器を授けることで、その心を「義」の方向に向けることが出来ると言う。
実はこの修学旅行はその為に行なわれたもので、他にも何人か似たような武器を授けられるのだという。
少年はその人物を怪しいと訝しむが、その人物は少年を少し観察した後に剣のような武器を渡してきた。
そしてその人物は用事は済んだとばかりに、少年を追い立てるように寺院の外に出したのだった。
☆
下界に戻った少年は、その奇妙な武器を持っていると少しの悪でも許せなくなっていることに、程なくして気が付いた。
確かにポイ捨てや騒音などの被害は簡単に許してしまえることではないかもしれないが、それで斬り捨てたくなるという心情はいかがなものか。
そんな事、話し合いで解決することが出来ない者がすることではないか。
善とはなにか、悪とはなにか。
判断するのは、結局人間の勝手な思考ではないか。
この武器はどこかに置き去りにしてきても、いつの間にかすぐ足元に転がっている。
まるで呪いの道具ではないか。
だったらどうする?
そもそも、あの寺院はなんだ?
頭の中で疑問を繰り返す少年は、他者の目など構わずに、いつしか「義」の為の力を思いのままに振り回し、再びあの寺院へ向かうことを決意した。
あの人物の正体と目的、「義」に対する疑問を持つはずのない自分がその疑問を持ってしまった以上、どうすれば良いのかという答えを探し求めて。
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今回の初夢は随分と重い内容となってしまいましたが、特に現実の何かに意図的に言及したというわけでは勿論ありません。
ただ、いわゆる「ダークヒーローもの」なのかなぁという気はします。
今回のお話の舞台になっている高山の上の寺院は、私の夢ではよく出てくるモチーフです。
(以前にも、少し似た感じの夢を投稿したことがありましたね。)
とても美しい風景なので、見ていてとても楽しい種類の夢の一つです。
(イラストの池は、ただ単に夢の中で見て印象的だったので描いただけです。)
とりあえず、今回はこんなところで。
ご愛読いただき、誠にありがとうございました。
改めて、今年も宜しくお願い致します m(_ _)m
中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。