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子供を育てる

数年前、子供と関わる仕事を少ししたことがある。

その時に、研修の一環で受けた講演会で聞いた、とある、発達障害の研究をしてる大学教授の話が衝撃的だった。

“発達障害”という言葉が一人歩きして、
ちょっと、変わった子がいると
「発達障害では?」という人が増えたり、
「発達障害の子が増えた」という声が聞こえてくるようになった。

その講習会で、教授は
“発達障害が急に増えた、と感じるのは、医学の進歩により生存率があがった事と、昔は発達障害児を隠し(座敷牢に監禁)戸籍も作らなかったから、その存在がわからなかっただけ。そして、検査の仕方も精密になり、見つけやすくなり昔なら見落とされた特性を早く見つけられるようになり、療育につなげることができるようになったから。”と言った。

差別が今よりも酷かった時代、
発達に障害のある子を隠すというのはよくあったようだ。

座敷牢って言うのはどんなものなのか、気になってYouTubeなどで検索をかけてみた。

座敷牢という表現から
蔵の中に畳が敷かれて…というイメージだったが、とんでもない!

動物のように檻に入れられて、
粗末な食事しか与えられていない
そんな光景を見て、呆然とした。

何人もの子供達が檻の中で名前もつけられず、命を落として行った…

戸籍もない彼らを知る術はないのかもしれない。
あの時代に差別がなく、今のように、早くから、療育していたならば…

発達に障害を持つ子は体が弱く、医学が未発達でたくさんの命が失われたとも聞いた。

私の子供の頃には、発達障害という言葉はなく、今でいうグレーゾーンの子供達は生きづらさを感じながら生きてきた。
「ちょっと変わった子」と思いながらも手助けをしてもらいながら、育った子は、自分はちょっと違うかな…と感じながらも順応しがから大人になった。適切な対応を受けれなかった子供達は、なんで?と我慢をして苦しんで成長して、最近になって、そうだったのか…と気づくことが多いのだと思う。

私が個人的に発達障害に感じてるのは
食べ物や公害などの影響も少なからずあるとは思うけど遺伝的要素の方が強いと思っている。

発達障害は特性の一つなので食事などで治る事はない。食事はきちんと食べることで健康な体をつくる事ができるから、それは大切な事。でも、治る事はない。

ただ、その子その子の特性を理解した接し方をすれば子供も親も生きにくさを少し緩和できる。そのためには、早いうちに診断をつけて、療育が望ましいという事で検査の精度が上がった、と聞いた。

ちょっと気になる話を小耳に聞いた。

親の躾が悪いから発達障害が増えた。
というものだ。

確かに親の躾が悪いと感じる事は多々あるけれど、それは、何も発達障害児が増えたからではなく、怒らない親が増えて
個性を大切に。の意味を間違えて捉えている大人が増えたからだと思っている。

悪い事をしたらちゃんと叱る
周りの人が不快にならないように
きちんと躾ける。

何も発達障害だからではなく、子供には
必要な“躾”である。

何でもかんでも、発達障害のせいにしないでほしい。と思うわけ。

発達障害児を抱えている親御さんは、神経擦り減らし、周りに気を使いながら生活している。追い込むような発言はいじめと変わらないと思う。

大人のやる事を子供は見ています。
大人が差別をすれば…
大人がいじめをすれば…

子供は真似します。

だから
なんでもかんでも
一括りにしないでください!

一人一人の
本当の“個性”を大切にしてください!

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