音読の鬼👹

「さあ!始めるよ!」

学校から帰宅すると
母がいいました。

「えーー、いいじゃん、めんどくさい」
私は答えます。

「いいから、教科書出して!」
有無を言わせない、強い口調。

仕方なく「国語の教科書」を出します。
毎日の「音読」の時間の始まりです。

今、音読は宿題に必ず出されます。
けれど、私が小学生の頃は、ありませんでした。
何故、母が始めたのか?正直、わかりません。

授業中、
先生が
「次、読める人」と言いました。
誰も手をあげません

「仕方ないな」
先生が指します。
宿題に出てませんから、みんな、練習をしていません。つっかえたりかんだりします。
「家で少し練習してみて」
先生がいいます。

(みんな練習してないの?まさかね)
私の方が上手い。
なんて思ったりしてました。
生意気ですよね😅💦

ある日
「…じゃあ、もゆら、読んでみて」
先生が私を指しました。
(え?私?自信ないな)
いつもの生意気な気持ちはどこへやら…
本番に弱いのはこの頃からだったのかな

さて、震えながら、音読開始
鬼軍曹(母)に鍛えられているとはいえ
ドキドキ…
読み終わった時、力が抜けました。
「お!すごいな!」
先生が褒めます。

ここから、家での音読が好きになりました。

不思議なことに音読するようになってから、国語が好きになり、ちょっとだけ成績が上がりました。

詩を書く、作文を書く
読書をする
そういう事が楽しくなったのは
この音読がきっかけだったのかもしれないです。

遠い親戚に文章のスペシャリストがいると知ったのはだいぶ後ですが、母も読書家なので
何処、遺伝子がつながってるのかな?と思ったりします。

まぁ、私は、ほんのちょっぴりしか混ざっていないと思いますが😅💦

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