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24時間働けますか?

いわゆる「バブル」時代に生きた

バブルだったんだな

そんな風に思ったのは
「バブル」が泡のように弾けた後だった

よく、バブルの恩恵を受けたんでしょ?
と言われるが
そんなの感じた事ない

過去映像で煌びやかで派手でイケイケで
豪華でお札に羽が生え、飛び回ってるそんな感じの映像が流れるが、
私の周りにそんな風景などなかった。

私の周りでは疲れた顔の人ばかりだった

高卒で何も資格がない私が職につけたのだから、いい時代ではあったのだろうが。

景気が良かったから忙しかった。
連日の残業。週休2日なんて、とんでもない!

「我が社、日本の会社ではないので」
上司が得意先との電話でいうくらいだ
下手したら国民の祝日も出勤だった。

給料も安くて、激務。
「辞めたいなぁ」と言いつつも続けられたのは職場の人間関係が良かったのだと思う。

今ならセクハラ、パワハラで訴えられてもおかしくないような事も普通にあったが、
「やめてください!」とか「また、冗談きついですよ」と言える環境でもあった。

朝の満員電車で痴漢にあってから
私は満員電車に乗れなくなった
私が通勤に利用していた電車は
「急行」「準急」「各停」とあり、
「急行」「準急」は言わずもがな、満員電車だったので、私は「各停」で通勤していた。

「急行」「準急」が出発するまでは発車しない。開けぱなしのドア
冬場寒くて、震えていた
それでも、満員電車よりはマシと思っていた。
ただ、仕事終わりは仕方なく「急行」に乗った。終バスに間に合わなかったからだ。
同じ方向の会社の上司に一緒に乗ってもらって。

今思えば、よくやっていたなぁと思う
毎日、しんどくて、目眩を起こしたりして、
名ばかりのロッカー室で少し仮眠したり。

嫌なみな先輩もいたし
わがままな得意先もあったから

毎日しんどい中で、なんとか、楽しみを見つけようとした

昼休みにはあのパン屋さんのパンたべてみようか?
とか
今度の休みはあの気になってたお店行こう!
とか
夏休みはどっか旅行に行きたいな
そうだ、〇〇ちゃんに聞いてみよう
遠距離恋愛中の彼の所に行ってみようかな

こんな風に自分に「ご褒美」を作るようにした。

さして
高くない給料だったのでお金をかけない方法を探した。

派手に遊び回るような人達は周りにいなかった。忙し過ぎたのだ。

だから、バブルが弾けても
変化はなかった。

物事や出来事には
必ず、裏表がある

バブルで弾けまくった人達もいれば
弾ける事もなく、淡々と働いている人達もいた。

お立ち台でジャリセン振り回して
踊っていた人がいる中、
営業実績上げるために、走り回っていた人もいる

24時間働けますか?

そんな言葉が流行った時代

できるわけないじゃん
今ならそういうかもしれない
だけど
あの時代は、やらなきゃいけなかった

それに見合った給料をみんながみんな
もらったかというとそうではないのだ

派手に見えた時代の裏でそれを支えた人達がいた事も忘れないで欲しい

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