魅力的な60代＊街で見かけた一人の女性

(すごく魅力的な女性だなぁ)

フードコートのようなところで、
パン屋さんの野菜のお惣菜パンに、
ハンバーグをプラスして、
お菓子屋さんのところではお土産の豆大福と、
ホットチョコレートを頼んだ。

マフラーや手袋、コートを脱いで傍らに置く。

平日の午後の早い時間なので、余り若者はいない。

ハンバーガーショップの店員は手持ちぶさたの様子。

杖を片手のおばあちゃんが、誰かと一緒に買い物にやってきた。

旅行者らしいバックパッカーの男性が、
聞きなれない言葉でメニュー表片手に、店員さんとやり取りする。

上から下までモコモコ姿の赤ちゃんが、
ベビーカーに乗せられてママと通りすぎる。

アウトドアブランドを身にまとった、姿勢の良いご老人が、
窓際で本に目を落としながらランチを頬張っている。

左側には魚屋さんが、お弁当と、
そのまま夕飯のおかずになりそうなパックの商品を並べている。

窓際に腰を下ろして、買い物を整理して、
ハンバーグ+生野菜のお惣菜パンにかぶりついていると、
足元のキビキビした女性が歩いてきた。

紺色のスニーカーに、紺色の柔らかなタイツに、スッキリした黒のコート。

明るいカラーの入り交じった髪は、ポニーテールでゆるく結んで、
キリッと意思のある表情をしている。

足元からのぞく、レースのような白いフリルの靴下が、
ほんの少し可愛らしさを見せる。

皆ショートブーツや、冬物の包み込んだ服装をしているから、
その身軽さがより健康そうに見えて目に留まった。

ちゃんと鍛えてます、的な足首のしまり具合。

顔がシックスパックのような無駄肉のなさ。

でも、どう見ても60代に見える。

50代だろうか、、、なんだか気持ち良く綺麗な女性だ。

よし、決めた。

私もあんな風な綺麗を目指そう。

誤魔化しの日常とはドンドンさよならしよう。

まずは甘いもの断ち。

目の前のこれは、
最後のチョコレートドリンクとしよう。

チョコ好き返上。

来年は来年の風を吹かせて見よう。