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自分の「好き」だけが盾になる*心の中の司法取引

春の、少し暑すぎる陽気と風は皮膚に心地よい。

鮮やかな原色の出現の風景に目が喜ぶ。

軽くなった衣服に、その肌の色の露出に、心が華やぐ。

私は声フェチだ。

私の耳はもしかしたらナーバスなのかも知れない。

あまり良い方の意味ではないけれど。

聞きたくないものは聞かないように出来上がっているけれど、
時として、ゆるい心構えになると聞いてしまう。

それは凝縮して聞こえて、自分の脳かどこかに広がった時に
マイナスの意味程速いスピードで私を包んでしまうので、注意する。

男性は重低音の声、
女性はビブラートがかったり、ハスキー気味の声が好き。

ひとことで言うなら力のある声、というべきか。

声はいつも、私に耳から力を注ぎこむ感じがする。

朝の連続テレビ小説「虎に翼」の伊藤沙里さんの声は好き。

朝ドラと言えば、私にとっても時計代わりで、
現在の、法曹界の女性をモデルにした朝の顔は興味深い。

ドラマ「Law & Order(法と秩序)」は、
アメリカ版もイギリス版も大好きだけど、
契約社会があるから詐欺が横行するのか、
騙すために契約があるのか、といった疑問も持った。

日本ではようやく言葉になじみが出来たけれど、
司法取引というものが、人間の心の隙をついて、
上手に、あたかもそれが当たり前のように切り札にもされる。

神様と取引するのは目をひそめられるはずなのに、人間同士で取引して、
その闇をさらけ出して、さらに虚しくドラマが終わってしまうこともある。

正義があぶり出されるわけでもないし、
自分の身を守るための手段、勝負をつけるため、
プライドを誇示するため、妥協して生きていくためと
さまざまな司法取引が繰り広げられることで、
「法律って一体何なのだ」と訳がわからなくなる。

朝ドラは今のところ、
もっと原点に絞った不平等社会への警鐘や、
考える事の大切さに焦点をあてているように見える。

ヒロインが頑張る姿、いつか報われるハッピーエンド、
そんなところが期待されるのだと思う。

見る人が自己投影できて、朝の明るさを力にできるような。

内容はどうあれ、私は伊藤さんの声を聞いてるだけで元気が出そう。

単純にとても好きな声だから。


いつだったか、テレビをつけたら、大河ドラマで、
まさに道長とまひろの
月夜のあばら家での逢瀬のシーンで驚いた。

話の流れは面白いけど、こんな陳腐な画像で女性に受け入れられるかなぁ。

吉高さんは美しい方だけど、舌足らずの声が少し損をしていると思う。

道長役の柄本さんも、良い俳優さんだとは思うけれど、
左右対称のお顔の方のキャスティングで、
もっと声に力がある方なら、私の女心も掴めたのではと思ってしまう。

どちらのドラマも人間のはかりごとの恐ろしさがテーマなんでしょうか。

まさに今の時代にピッタリではありませんか。

松田聖子さんの名門中央大学法学部通信課程卒業、には驚いたけれど、
何から自分を守らなければいけなかったんだろう。

得意や興味のバロメーターを計る年齢を過ぎて、
好きな勉強を始めるってそういうことだと思う。

そのまっとうな、戦う姿勢に敬服します。

彼女はキャンディボイスと称されるけれど、
余韻が残るその声の響きのようなものが、とても魅力的な歌声だと思う。



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