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心コロコロのラブソング*ときめく言葉

あなたに 触れて いたいと 願い
一度も 触れられず 悲しく 泣いた
もしもまた この星に 降り立てるのなら
人間として生きるのは 辛すぎるから
この体 この心 サヨナラを告げて
空に なろう
あなたを 守る 梢に なろう
永遠に いつまでも いつだって そばに
いられるなら 言葉さえ手放してもいい
この体 この心 サヨナラを告げて
ここに 座ろう
あなたの 好きな 梢に なろう
あなたに 触れられて いたいと夢見る

作詞 春嵐


春嵐こと小川糸さんの歌詞には、いつも心惹かれる。

これが女性ボーカルなら、ありがちで、どこか悲しみだけが浮き上がる。

男性だと悲しみを内包しながらも、もっと深く、もっと広く、
優しさと、力強さを感じるのは、私が女性だからだろうか。

シンプルな言葉の羅列が見せる世界は、遠い宇宙のようで、
ひらがなという素粒子に質量をあたえたヒッグス粒子のようで、
さまざまな色をアルゴリズムでゆっくりと塗り散らかした絵のようで、
静かなのに、穏やかなのに、涼やかなのに、情熱的だ。

太陽の表面温度が6000℃なのに、
地球に届く初冬の陽ざしを、小春日和と呼ぶのに似ている。

歌詞のある曲は、歌詞を読むためにメロディーを聞いてるような気がする。

その反対に、
メロディーを聞くために歌詞がリズムをつけているものもある。

私は言葉を知るために、歌詞を聴くのが好き。

好みの声で。

こんな風にシンプルに、心をどこまでもころがしていたいなぁ。


海辺の町に 一陣の風が吹いた

風は あなたのスカートの すそをひるがえす

それだけで 私の胸はときめくのだ


書き込まれて渡された栞には、確かこんな文章。

詩なのか、ラブレターなのか確認できなかったのは、
自分の気持ちを、はかりかねていたせいなのかも知れない。

それも神様という、風のいたずらなのかも。


花の種じゃなくて、苗を買ってもいいですか?あなたのサポートで世界を美しくすることに頑張ります♡どうぞお楽しみに♡