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ありのままで生きたいけど、一生懸命になりたい𓂃𓈒𓏸

先日、

母校の吹奏楽部の
定期演奏会へ
お手伝いに行ってきた。

365日
部活のことだけ考えて、
バトンやフラッグを振りながら
踊っていた頃が、

つい昨日のことのように
思い出せる。

ただ実際は、
卒業して11年経つから、

現役の高校生から見たら、
もう身近な存在では
なくなっているだろうなと、

ぼんやり思いながら
車を走らせる。

*
到着すると、思いがけず
現役生・卒業生の子たちが、
声をかけてくれた。

聞けば、

もう11年も前になる、
私たちの現役時代の
マーチングショーの映像を、

何度も繰り返し
観てくれているらしい。

「あの曲の代の
あのパートを踊っていた、
あの濱﨑先輩ですよね。

ずっと憧れていました。
お会いできるなんて光栄です。」

ある子は、
私の前で涙を流している。

なんてことだろう。。。

*
演奏会が始まり、
楽器の音圧を感じながら、
現役時代のことを思い返す。

当時の私は、
「限界突破」
「継続は力なり」

そんなスポ根精神で生きる
女子高生だった。

その精神で就職した私は、
仕事でつまづいて、
空回りして、
職場で倒れてしまった。

*
以降、スポ根精神で
生きていた過去を、

戻ってはいけない時代として、
ネガティブなラベルを
貼り付けて仕舞い込んでいた。

あんなに楽しかったのに。
あんなに輝いていたのに。

*
私に声をかけて、
涙を流してくれた彼女との出会いで、

私の過去の意味付けは、
大きく変わった。

ありのままで生きることと、
一生懸命になることは、
相反するものだと思っていたけれど、

そうではないのかもしれない。

本当にやりたいことに、
心おどらせて、
全力を注ぐことは、

すごくすごく幸せなことで、

私はそれを高校生のときに、
すでに経験させてもらっていたのだと、
思い出すことができた。

私がいま、本当にやりたいことは...
これはまた、次の機会に書くとしよう。

*
大切なものを
思い出させてくれて、
ありがとう。

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