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インドの農業問題に挑戦するスタートアップたち

出張でインドのプネ付近にある農業周りを探訪してきた。
まわった場所は農地ではないのでもっと色々な農業があると思うがよく目に入ったのはさとうきび畑と貧しそうな家々だった。
農業の現状と今後を考えるきっかけになったのでポヨっと記しておこう。

インドの農業課題

インドの農業はさまざまな問題がある。

1つは、日本とも似ている課題、後継ぎ問題だろう。農業で稼げないので、若者は出稼ぎに行きそのまま別の仕事を続けたり、兼業農家として別の仕事をしながら農業を細々と続けるような人も多い。農業で食っていくのは大変難しいのだ。

2つ目の課題は、1つ目と関連してるが中間業者が多く売り上げが少なくなってしまうことだ。

3つ目は、ノウハウがアップデートされないことが課題だ。後継ぎがいないということは高齢化が進んでいると解釈できるとも思うが、高齢の人ばかりだと言うことはネットや新しい情報に疎いことが容易に想像できるだろう。ノウハウがアップデートされることで、より収穫高を増やせる可能性だってあるはずだ。

また、悲しいことに上記の理由が相まって、農業従事者の自殺者は多い。

農業関係者の自殺者数は15年で1万2602人に上り、全体の9.4%を占める。自殺原因は破産や負債が38.7%、農業関連の問題が19.5%と、経済状況に根差しているのが半数以上だ。
sankeibiz
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180515/mcb1805150500005-n1.htm

私も農地の近くにある家々を垣間みたが、3倍盛っても金銭的に裕福とは言い難い環境だった。レンガで積み上げただけのような家でさえマシなレベルだ。
多くの家は家畜も買い、生きるために自足自給に近い暮らしをしているのではと想像できた。

農業の未来をつくるアグリテックスタートアップたち

そんな農業問題を解決すべく様々なスタートアップが存在する。
AIを駆使したものから高齢の人でも使いやすいようにアプリだけではなくコールセンターでも対応するサービスを持って農法の情報供給を行なっている会社など多岐にわたる。
各課題ごとにピックアップされたスタートアップが紹介されている記事があったので共有してみます。

日本の技術をインドの課題に活かせないかしら🕵️‍♀️💭

そんなインドの農業市場・課題に、日本企業がノウハウを使える部分はたくさんあるのではないかと、私は思う(特に知識はない…😅)

物流面では、日本は確実にものが届くしスピーディな点はおそらく積み上げられたノウハウが日本企業にあるからだ。新鮮なものを届ける技術は活かせそうな気がする。
また、収入高を増やす方法も日本にはあると考えられる。実際に日本の農業の方が従事人口に対してGDPを占める率が高い。

インドの農家の収入が低い原因に、インドは子どもが産まれると土地を分割していく仕組みのため土地が狭くなっていく仕組みがある。仕組みを変えたり、貧しい土地でも農作物が作れる技術があれば土地を広げられるかもしれないが、インドで活かせる日本にはそのアイデアがないのだろうか。

また、日本ではドローンやロボットを使用したスマート農業の実証が行われている。インドでもドローンを利用した農業が行われているが、知見活かし、市場の大きいインドへ進出できたら、日本企業にはメリットがあるのではないだろうか。

インドの農業事情を考えながら、今後の課題解決と、日本との関わりについてぼやっと考えてみた。

なかなか広くて深い問題だし、政策が絡んでくる市場でもある。今後どんな動きがあり、あと10年後20年後はどんな未来が待っているのだろうか。

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