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I’m doing Business

平日の夜7時。
1月のインドは暗く、街頭がなければ真っ暗だ。

「ジュエリーはいりませんか?」

ソサエティと呼ばれる団地のような、マンションが4棟と公園などがあるエリア内を歩いていると、可愛らしく聞き取りやすい英語が聞こえてきたのだ。
声の元は、ソサエティに住んでいる9歳ほどの女子だった。

どうやら物乞いではない。
インドは色んなお祭りがあるので、ジュエリーにまつわるお祭りなのだろうか。何故こんなことをしてるのか、気になった。

「ジュエリーはいらんねんけど、なにやってるん?」
「うちら、ビジネスしてるねん!」

( ͡° ͜ʖ ͡°)

めちゃくちゃ賢そうな回答キタ!

お祭りとか脳内お花畑アラサーの回答をサクッと踏み散らした後、彼女からは自分たちのジュエリービジネスの構想なのかジュエリーデザインなのかノートに何かを描き始めた。

私は別の用事があったので深く聞く時間はなかったが、自発的に何かトライしているのは良いことなのではないだろうか。

このソサエティに住んでいる子は、教育をしっかり受けているような子どもたちで、小学生で2言語話せるのは当たり前ような社会的クラスだ。
それゆえに、もう自分でビジネスをやってしまっているのだ。何と末恐ろしい。

そりゃもっとすごい子もいるけど、遊びの一環に「ビジネス」が入ってるのが興味深い。私はささやかに尊敬の念を送りつつ、その場を後にしたのだった。

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