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3.11 13年経過して思うこと

こんにちは。今日もおつかれさまです。

本日は3.11。
まず、当時のことを思い出して辛くなる方は、
ここから先はお控え頂ければ幸いです。

今回のお話は、私の体験、家族、そして東北への思いについてお話させていただきます。

私が伝えられることは、この時を風化しないこと。


あの日の私

忘れもしない3.11。
あの日、私は都内のオフィスにいました。

大きく揺れ、地上まで避難。
所持金は200円。

ケータイの充電は切れ、
そしてそのあと、電車もストップし、
約40㌔、自宅まで歩くことを決断。

家族とは連絡が取れず、
なんとなく大丈夫かなと、のほほんとした感覚でいました。

ひたすら歩く・・・
夜11時をまわり、あと15㌔という時に体力の限界もあり、
自宅まで歩くことは困難で同僚にお金を借り、残り一つとなったカラオケボックスで、夜を明けました。

そのカラオケボックスでみたTVには、火災で燃え盛っている画像が流れていました。
これは・・と絶句。

慌てて東北に住んでいる実家に電話してもつながらず・・

翌日なんとか自宅まで到着し、
体も疲れていましたが、心が一番疲弊していました。

実家崩壊

私の実家はもともと関東圏内でしたが、
父の定年退職とともに家族は福島へ引っ越し。

私はそのまま関東に住んでいました。

引越しして新築が立った新しい実家でしたが、結論から言うと、3.11により全壊でした。
あまり詳しくは語りたくないので控えます。

運よく家族は在宅ではなかったことが救いで、命だけは助かっていたことが後になって知ることができました。

高速道路、電車など、インフラはストップし、
実家と連絡が取れたのは、何日も何日も先でした。

そこから被災者となった家族。私は関東でそのまま暮らしていていいのだろうかという、自責の念がありました。

会社には実家と連絡がとれない不安などで、会社に行けない精神状態。
本当は、被災している現地の方の方が辛いはず。

でも、メディアで取り上げられているものが情報源であり、それを信じて祈るくらいしかできない。。
実家と誰とも連絡が取れない。
申し訳ない、でもどうしたらよいのか分からない。。

自分でもわからない葛藤が続いていました。

現在は、同じ福島県内で新たに家のローンを組み、私が保証人となった家で暮らしています。

東北への思い


私にできることはなんだろうか?
連絡がついたあと、被災した家族と会いました。
恐らくいろんなお金が必要だとも思い、まとまった額も持って渡しました。
辛かったと思うけど、当時の状況、思いなどいろいろ聞きました。

会社になんとか出勤し、直属の上司が優しく接してくださったことに感謝。

また、出勤した数日後、当時の組織の一番TOPの方から直接お声かけいただき、実家の生活基盤の立て直しにと、資金援助頂いたことにも感謝です。
言葉と一緒に、父にそのまま送り届けました。
本当に感謝感謝です。

3.11から2年経過した頃でしょうか。
お金を落とすなら、現地にと思っていましたので、
復興が少しずつでも進んだとわかった時点で、被災地となった沿岸地域まで旅行に行きました。
お店の方に「このあたりはいかがでしたか」とお聞きし、当時の状況やその方が思ったことなどをたくさん聞かせていただきました。

このあたりでしょうか。
自分自身の人生の軸は、「人のふれあい」であり、
生きる上で大切だということに気付けたことは。

メディアで報道されるのはごく一部であって、それで知った気になってはいけないと。

情報あふれる世の中。
嘘や歪んだ情報。
あいまいすぎる世の中。

やっぱり自分の目で見て、現地の人に直接聞いて、真実を知り、そこからどう感じるかが大事なんだと。

いま、どう思い、どう考えるか

現在、まだまだ復興中。
でも復興には終わりはないのだと思います。

これで終わりと決めてしまったら、誰にも見向きされなくなってしまう。

本当に大切なのは、どうしたらよくなるのか?を考えて実行していくことなんだなとつくづく思います。

そして、心と笑顔。
どんな人でも、「心」は持っているし、「笑顔」になる権利もある。

自分が悩んでいることはちっぽけかもしれない。
でも、それは人によって感じ方も異なるし、回復までもペースも違う。

抱えたまま生きている人もたくさんいらっしゃる。

だから自分の価値観って、押し付けちゃいけないよねということを、3.11で学ばせてもらったように思います。

変化する世の中。
頭では分かっているけど、それにすぐ適応するのって個人差もあるから、適応するのが早い人が、一緒に適応支援できるようにサポートできる世の中になれたらいいなと。

自分もアンテナを張って、何かしら支援できる人として生きていけたらいいなと思います。

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