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突然の、ひとり鉄道の旅 #1

2023年1月の、とある日曜日、父と名古屋へ旅行した帰り道のこと。
実家の奈良へ帰る父と、千葉へ帰る私。
それぞれ、帰りの新幹線の切符を予約し、エスカの喫茶店で
のんびりランチをしていると、「新幹線運転見合わせ」の情報が!
どうやら、途中で原因不明の停電が起きたようで、復旧作業が終了するまで、運転を見合わせるとのこと。

時刻は13:30。そして明日は月曜日。
もし運転が再開しなかったらどうしよう・・・
新幹線以外の帰り方ってあるのかな・・・
調べると、高速バスで帰る方法や、在来線を乗り継いで帰る方法があるみたい。

しかし、最寄りに着くのは21時台・・・せっかく早めの新幹線を予約したのになあ。と、帰り方を決めかねていると

「長野周りで帰ると、19時過ぎには最寄りに着けるみたい」とスマホの画面を見せてくれる父。

特急しなので長野まで行って、北陸新幹線 かがやきで東京まで。
かがやき?!かがやきに乗れるの?!
特急しなのも、普段なかなか乗れなさそうで、なんか楽しそう!
さっきまでの不安な気持ちが薄れ、ワクワクする気持ちが強まってきました。

14:00 名古屋発の特急しなのに乗らなきゃ間に合わない!
ホットコーヒーを3分の1程残し、慌てて喫茶店を飛び出して、JR線の窓口へ!

乗り換えアプリの画面を見せ、「この電車に乗りたいんですが、切符買えますか?!」と聞くとサクサクっと手続きをしてくれる駅員さん。無事に切符をもらい、改札前で父と少しバタバタしたお別れ。
「ありがとう!気を付けてね!またね!」
心なしか心配そうな父の表情に、なんだかジーンとしながらも、ホームへ向かいました。

切符と照らし合わせて、電車の確認

これを逃したら、大変だという思いから、ドキドキしっぱななしの私。ホームで待つこと5分。特急しなのがやってきました!

無事、乗車し、席に着くと一安心。これから、ひとまず長野までの鉄道の旅が始まると思うとワクワクしてきました。長野には何時に着くんだったかな?と、ふと切符を見ると、16:56着。約3時間。結構あるなと思いながらも、車窓からの風景をのんびりと眺めるのでした。

思い出の切符

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