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とある夜の話

周りの音を掻き消すくらいの雨が降った夜の話

いっその事、傘をさすのをやめて
ずぶ濡れになって帰ろうかなと思った時。

あ、そーいや、蝉ってどこにいるんだろ
鳥は雨風が凌げるところに巣を作るけど
蝉って、、、、、、??

なんか羽とか濡れたらまずそうだし
え、土の中とか??いやまさかね。
でも木に止まってたらずぶ濡れじゃない?

一度気になったら、それしか考えられず
調べようと思ったが、画面に水滴がついて
上手くスマホを操作できない。

急いで帰ろう。帰って調べよう。
早く知りたい。今、蝉はどこにいるのだろう。

マンションのエントランスについて
傘についた水滴を払って、前を向いた瞬間

落ちてた


落ちてた。蝉が。ど真ん中に。

蝉のことだけを考えて帰ってきたから

「お前ぇぇぇぇえ、大丈夫かぁぁぁぁ!!!」

って思ったけど、触れないし怖いから
最大限の距離を保ち写真を撮って家に帰った。

家に帰って調べると、どうやら蝉は
しがみつく力は強いので、雨の時は
木の葉を傘にし、木にくっついてるらしい。

そっか、そーですよね。期待しすぎた。

と特に面白くもない答えに少し落ち込みつつも
ひとつ賢くなったと前向きに捉えることにした。

地面に落ちてるけど
まだ死んではない蝉は何を考えてるんだろう。

ジジジジッって悪あがきをしてる時
もー今日で7日目だし、そろそろだなぁ、、、
とか思ってるのかな。

「蝉が鳴き止むと雨」という言い伝えを無視し
鳴き続ける蝉は目立ちたがり屋なのかな。

オチは特にありません。はい。
ただ気になったことと、その答えと
その他、蝉に聞いてみたいことを書きました。

大人になってからもう一度自由研究したら
めちゃくちゃ楽しそうだな。

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