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【撮影試験】SONY Xperia 5 III

2022/06/02更新:日中晴天時の撮影分を追加しました。既存のものは「曇天時」として分離しました。

ソニー製のスマートフォン「Xperia」のフラグシップモデルとなる「Xperia 5 III」。それに付いているカメラで撮影試験を行いました!

↓紹介記事はこちらです。


カメラの構成

Xperia 5 IIIはカメラの構成が次の通りとなっています。

超広角(16mm相当)
センサーサイズ:1/2.5インチ 有効画素数:1220万画素
F値:2.2

広角(24mm相当)
センサーサイズ:1/1.7インチ 有効画素数:1220万画素
F値:1.7

望遠可変(70mm相当、105mm相当)
センサーサイズ:1/2.9インチ 有効画素数:1220万画素
F値:2.3(70mm相当)、2.8(105mm相当)

フロント
センサーサイズ:不明(1/3.5インチ?) 有効画素数:800万画素

今回こちらで取り上げるものはリアカメラ(超広角、広角、望遠可変)の3種のみとなります。
その他の条件は下記の通りです。

モード:プログラムAE
AF測距点:中央
ISO感度:64(日中)、400(夜間)、200(室内)
ファイル形式:JPEG


各焦点距離別撮影(日中・晴天)

DLO:Dレンジオプティマイザー(D Lange Optimizer)
HDR:ハイダイナミックレンジ(High Dynamic Range)

DLO・HDR未設定

16mm相当
24mm相当
70mm相当
105mm相当

DLO

16mm相当
24mm相当
70mm相当
105mm相当

オートHDR

16mm相当
24mm相当
70mm相当
105mm相当

各焦点距離、DLO・HDRの設定などで地元近くの公園にて撮影。
16mm・24mmはどれも大差なしだが、70mm以上ではオートHDRが勝る結果となった。写りや色乗りについては一眼カメラとまでは行かないが画質は問題ないとみて良い。

各焦点距離別撮影(日中・曇天)

DLO・HDR未設定

16mm相当
24mm相当
70mm相当
105mm相当

DLO

16mm相当
24mm相当
70mm相当
105mm相当

オートHDR

16mm相当
24mm相当
70mm相当
105mm相当

各焦点距離、DLO・HDRの設定などで上野駅を撮影。曇天においても画質は問題ないとみて良い。
未設定とDLOありでは雲の変化はないものの、HDR設定すると雲それぞれの暗さなどがはっきりするので、RAW現像が面倒な方はHDR撮影でも良いだろう。DLO設定時、超広角(16mm相当)の場合は影の部分が暗くなる。

各焦点距離別撮影(夜間)

DLO・HDR未設定

16mm相当
24mm相当
70mm相当
105mm相当

DLO

16mm相当
24mm相当
70mm相当
105mm相当

オートHDR

16mm相当
24mm相当
70mm相当
105mm相当

各焦点距離、DLO・HDRの設定などで地元の駅からショッピングモールへ向けて撮影。
DLO・HDRを設定しても影の部分が若干明るくなる程度で、あまり大きな変化はない。ISO400の設定でも写りは問題ないが、アップにするとノイズが顕著けんちょに目立つ。24mm相当以外の焦点距離はカメラのセンサーサイズが小型になりノイズが目立つため、夜間撮影の場合は1/1.7インチセンサーを持つ24mm相当が良いと言える。

物撮り(日中)

DLO・HDR未設定

16mm相当
24mm相当
70mm相当
105mm相当

DLO

16mm相当
24mm相当
70mm相当
105mm相当

オートHDR

16mm相当
24mm相当
70mm相当
105mm相当

各焦点距離で植物を撮影してみたが、オートHDRを作動させると明るさを抑えた写真になるのが見て取れる。色乗りはどれも同じと言えそう。
16mm相当の超広角では未設定・DLO・オートHDR共に大きな変化は無く、オートHDRにて背景の明るさが抑えめになったのと、白トビが全体的に抑えられた程度だった。

物撮り(室内)

※焦点距離は24mm相当に固定しています。

DLO・HDR未設定
DLO
オートHDR

室内でEOS RPを被写体にして撮影。
未設定とDLOは大した差はなく、オートHDRにすると蛍光灯の光が当たっているところが抑えられた印象。
しかし、被写体がやや暗めとなるので、通常の蛍光灯の光を使用する場合はDLO辺りが無難と言えそう。背景が白の場合はオートHDRを使用するとグッと良くなる可能性がある。

気になる点

全体的に画質等は問題ないが超広角レンズにすると画像端にて色収差が生じる。気になる方はRAW撮影(DNG)→現像で対応した方が良い。
(DLO、オートHDRでも同じ現象が発生します)

本文でもご説明した通り、夜間撮影の場合は超広角・望遠のレンズになると小型のセンサーサイズによる影響からISO感度を上げるとノイズ影響が出やすくなりザラザラな写真になりやすい。夜間は24mm相当での撮影をおすすめする。

感想

ミラーレス一眼「α」の技術を取り入れただけあり、カメラの画質・オートフォーカスなどが「α」に近いという印象である。画質や色乗りも「α」譲りと言っても良いだろう。
iPhoneを含む他のスマートフォンのカメラではオートフォーカスが1点程度のみに抑えられていたが、Xperiaでは測距点が画面の70%かつ像面位相差AFを搭載しているため、「α」に搭載されているファストハイブリッドAFにほぼ近い印象を受ける。

これまでXperiaでは2000万画素台に画素数を上げて高画質化を進めていたが、2019年に発売された「Xperia 1」から1200万画素程度に抑えて来たため、画質がデジカメに近い感じとなって来た。
私も最初に所持していたスマートフォンであるXperia acroではカメラの画素数は800万画素であったが、画質や色乗り共に非常に良かった。しかし、後に購入したXperia VLでは画素数は上がったものの画質は今一つだったので、画素数よりも画質を優先した結果、撮影結果の様な画質の良い写真になったと言える。

(参考)Xperia acro IS11Sで撮影した写真

他にも色々と撮影していたが、これまで持っていたiPhone XRのカメラよりも一眼カメラに近い写り方だったので、陰影や明るさなども非常にはっきりしていた。
私としてはこのカメラを一眼カメラのサブ機としても良いのではないかと思う。

今回はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。

※画像は全てJPEG撮って出しのものを使用しています。

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