「意識の覚醒」に繋がる歌詞(5) ~地元応援! 千葉県にゆかりのあるアーティスト編~
シリーズ第5弾は、私の地元でもある「千葉県にゆかりのあるアーティスト編」と言う事でお届けしたいと思います。
前回の記事はこちらです。
今回この記事に取り上げる条件として、次の通りとします。
出身者
育ちが千葉県内である(だった)
グループの場合は、結成された場所が千葉県内である
この条件に沿って取り上げて参ります。
AKB48など大人数のアーティストの中には、千葉県出身の方も含まれていますが、今回の条件から除外とさせて頂きます。
1:ナオト・インティライミ
三重県生まれ、千葉県野田市育ちのシンガーソングライター。大学卒業の翌年である2003年から2004年まで世界一周の旅を行い、2005年にデビュー。
「今のキミを忘れない」「Brave」など数々のヒット曲を生む。
これまでシングルを22枚発表していますが、その中から3曲を選定しました。
Brave(2011)
ナオト・インティライミさんの5thシングルで、2011年4月20日に発売。MVの撮影は何と東日本大震災が発生してから8日後に撮影したのとこと。そこからの復興を願ってなのか特別な思いで臨んだという。
「Brave」は英語で「勇敢」の意味を持つので、歌詞は前向きなものが多いです。
この曲で「意識の覚醒」に繋がる歌詞はこちら。
両方ともサビの歌詞です。上が1サビ、下が2サビになります。
タイトル通り「勇気を出してさぁ一歩を踏みだそう!」という思いが込められていますね。
1サビはウォーミングアップ、2サビはスタートのイメージと言っても良いでしょう。最後にもう1度1サビに戻りますが、ここではウォーミングアップだった歌詞が「継続する」と言う意味に変わってくるかと思います。
勇気を振り絞って始めたいとか、暗い過去から抜け出したい方には非常におすすめしたい曲と言えます。発売が2011年と言う事もあり、東日本大震災への復興の意味もこの歌詞に込められていますね。
ナイテタッテ(2012)
2012年8月29日に発売されたナオト・インティライミさんの5thシングル。
フジテレビ系の土ドラ「主に泣いてます」の主題歌に起用されました。
1stシングル「カーニバる?」に近い感じの非常にノリノリな曲です。
この曲で「意識の覚醒」に繋がる歌詞はこちら。
1サビ、2サビの歌詞です。
「泣いてたって笑え!」「泣いてたって走れ!」などポジティブな歌詞が勢揃い。涙を流すのは暗くネガティブなイメージが強いですが、ノリノリの曲調とこの歌詞が来れば涙を流すのも忘れてしまうぐらい明るい気持ちにしてくれます。
1回聴くと「泣く」のイメージがガラッと変わりそうですね。
夢のありか(2016)
2016年12月7日に発売されたナオト・インティライミさんの19thシングル。
映画「モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ」の主題歌に起用されました。
初回限定盤Aと通常盤のCDジャケットには何と9歳の頃のナオト・インティライミさんご本人の写真が使われているそうです。
この曲で「意識の覚醒」に繋がる歌詞はこちら。
1サビと2サビの歌詞です。
「Brave」のサビにも近い感じですが、こちらは子供目線と言っても良いでしょう。(映画の主人公が中学生だからでしょうか)
「勇気を出してさぁ一歩を踏みだそう!」の気持ちはこの曲からも伝わってきますね。Braveとはまた違った1面を魅せてくれます。
2Bメロの歌詞。
「未来をひっくり返せる」のところがいいですね。独りじゃできなくても一緒だったら難を乗り越えられる気持ちが強く出ています。
【参考リンク】
ナオト・インティライミさんの歌詞を改めて見ると、世界一周の旅で得た人々の思いや過去の自分の経験を引き出したものが多く、日本人の心に響く歌だなと思います。
そこが「意識の覚醒」にも繋がって行き、自分自身の気持ちをも変えられる。音楽とはそう言うものである事を再認識してくれました。
2:氣志團
千葉県木更津市で結成された6名のロックバンド。1980年代の不良のようなリーゼント+学ラン姿の出で立ちが特徴。代表曲は「One Night Carnival」などがある。
今回は意識の覚醒につながりそうな2曲を選定しました。
Don't Feel, Think!!(2015)
2015年6月17日に発売された氣志團の19枚目のシングル曲。テレビ東京の深夜ドラマ「LOVE理論」のエンディングテーマに使用されました。
タイトルを見て貰えばわかるかと思いますが、ブルース・リーさん主演の映画「燃えよドラゴン」の中に出てくる台詞「Don't Think, Feel.」を捩ったものです。
PVでも氣志團のメンバー全員がそれを彷彿とさせる服装をしています。
この曲で「意識の覚醒」に繋がる歌詞はこちら。
直前のメロとサビの歌詞をそれぞれ1セットでご紹介。
メロの部分は回想、サビは実行の部分と思って貰えば宜しいでしょう。
「感じるな 考えろ!!」と何度も繰り返しているところがいいですね。本家は「考えるな、感じろ!」ですが、これを敢えて逆さにすると言う発想が面白い。
「考えるな、感じろ!」でも意識の覚醒は促せますが、「感じるな 考えろ!!」でも意識の覚醒を十分促せそうですね。
我ら思う、故に我ら在り(2015)
2015年12月9日に発売された氣志團の20枚目のシングル曲。表題曲は「仮面ライダーゴースト」の主題歌に起用された。
ロック調の曲ですが、全体を通すと「命」の大切さを教えてくれる曲とも言えます。
この曲で「意識の覚醒」に繋がる歌詞はこちら。
両方ともメロの歌詞から。上が1Bメロ、下が2Bメロです。
「生きる」「死ぬ」など、「命」に関わる言葉が使われていますね。1Bメロでは「生きる」、2Bメロは「死ぬ」になりますが、最後のフレーズをよく見てください。両方とも「生きる」「生きてる」に変わっているんですね。
メロの歌詞前半にネガティブなイメージ、後半にポジティブなイメージを押し出す事により、命について改めて考えて貰いたい、意識を目覚めさせて欲しいと言う気持ちが込められているのではないでしょうか。
メロの後に続くサビの歌詞です。
メロの歌詞と繋げると、「一人で抱え込まずに一緒に乗り越えようぜ!」の気持ちが大いに伝わってきます。
この曲の「深み」と言っても良い歌詞はこちらになります。
1つ目の「俺が守っからよ」は2Bメロ後の台詞。前の歌詞と繋げるとこの言葉の重みが解ってきます。
2つ目は最後のメロの部分です。私もそうですが人生は一度きりなんですね。「人生」や「命」を再認識するためと見て良いでしょう。
氣志團は攻撃的な歌詞も多いですが、その分意識の覚醒に繋がる曲はもう少し探せばあるかも知れません。
(紹介した「Don't Feel, Think!!」にはいくつか攻撃的な歌詞が含まれています)
3:BUMP OF CHICKEN
千葉県ゆかりのアーティストと言えば先ほど紹介したナオト・インティライミさんや氣志團もそうですが、忘れてはならないのがBUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)。
4人組のロックバンドで、全員千葉県佐倉市出身。メジャーデビューは2000年からでその後2枚目のシングル「天体観測」がヒットし、これを基にしたドラマも制作された。現在までに配信限定を含めてシングル28曲、アルバム9枚が発売されている。
ここでは、「意識の覚醒」に繋がりそうな4曲を選びました。
花の名(2007)
2007年10月24日に発売されたBUMP OF CHICKENの13枚目のシングル曲。
表題曲は映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の主題歌。歌詞や歌の感じから映画にふさわしい内容ともいえる楽曲です。
この曲で「意識の覚醒」に繋がる歌詞はこちら。
1サビの歌詞です。
全体の見方としては、「沢山の花の中から一つだけを選べば、あなただけの特別な存在になる」ことを指しているのではないでしょうか。
花を「人」に例えるとこの歌詞の深みが良く解ってきます。
2サビの歌詞です。
1サビと比べると、こちらの方は追い詰められた現実を描いている様に見えます。最後の「歌える唄」「聴こえる唄」が意識の覚醒を促しているように見えますね。「あなた」「僕」の立場が1サビと反転しているのが更に深みを増してくれます。
「意識の覚醒」をもっと増してくれるのがこの歌詞です。
3メロの歌詞です。
「会いたい人がいる」「待っている人がいる」この2つのフレーズがサビの歌詞をぐっと強めてくれます。この後1サビの途中までと2サビをくっつけた3サビに続きますが、間にこの歌詞を挟んだ必要性が理解してくるかも知れません。
アカシア(2020)
BUMP OF CHICKENの26枚目のシングルで、2020年11月4日に発売。
表題曲は「ポケットモンスター」のスペシャルミュージックビデオ「GOTCHA!」のテーマソングに使用されました。
(CDジャケットや上記動画を見ると良く解かります)
この曲は「意識の覚醒」に繋がる歌詞が多いのですが、その中からいくつか選定しました。
1サビの歌詞です。
歌詞から推測すると道中の事を指しているのかと思いますが、「死ぬ」「魂」など命に関するフレーズが多いですね。「道半ばで諦めるな!」の感じが伝わって来そう。
2Bメロの歌詞ですが、一見すると「何言ってんの?」みたいに捉えられるかも知れません。
恐らくこの部分は「暗くても道はまだ繋がっている」と最後まで諦めない気持ちが強く表れています。「ふざけながらいこう」がいい味を出していますね。
2サビの歌詞です。
もう少しでゴールと言う感じが伝わってきますね。長く続いたトンネル(→闇)の先にようやく見えた明かりが見えたと言ってもおかしくはありません。もう1つとしては「自立」を促す内容としても捉えられるかも知れませんね。冒頭のフレーズがそれを物語っています。
3メロの歌詞です。
2サビから続くような感じで来ますが、この後に繋がる歌詞は・・・
3サビから最後まで。
1サビでは「魂がここだよって叫ぶ」となっていましたが、3サビでは「魂がここがいいと叫ぶ」に変わっています。意識の覚醒が完了したような感じでしょうね。そして最後には「君がいることを 君に伝えたい そうやって始まったんだよ」と回想するシーンがあります。そこでやっと答えを伝えたのでしょうか。
これが表題曲の「核」と言っても良いでしょう。
Small world(2021)
2021年11月1日に発売されたBUMP OF CHICKENの配信限定シングル。
表題曲は「映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」の主題歌に起用されました。
日本語訳すると「小さな世界」となりますが、歌詞の内容とすみっコぐらしの世界を結びつけるとこの曲の意味が解ってくるかも知れません。
この曲も「アカシア」同様、「意識の覚醒」に繋がる歌詞が多いのですがその中からいくつか選定しました。
1サビの歌詞です。
前半だけを見るとネガティブなイメージを植え付けられそうな感じにも見えますが、後半の歌詞を見ると一転、自分のものにする気持ちが伝わってきます。
ポイントとしては「一緒に笑ったら」のフレーズでしょう。機転を利かせて自分にとって良いものにしていく様が見えて来ますね。
2サビの歌詞です。
1サビと比べるとどうでしょうか? 「苦しくて」「気付けなくて」などネガティブなイメージはありつつも、全体を見回すと自分にとって良いものへと変えた様に見えます。
3サビの歌詞です。
1サビを若干変更した形となりますが、自分にとって良いものとしていく様がさらに強まった感じでしょう。
オンリー ロンリー グローリー(2004)
BUMP OF CHICKENの8枚目のシングルで、2004年7月7日に発売。「孤独の栄光だけ」と言う意味を持っています。タイアップはされていませんが、「天体観測」に続くBUMP OF CHICKENの代表曲としても知られています。
この曲も「意識の覚醒」に繋がる歌詞が多いのですが、その中からいくつか選定しました。
1メロの歌詞(途中から)です。
ここは現実の描写と言える内容でしょう。「闇に守られて」「目隠ししたのも 耳塞いだのも」がいかにも今の日本・・・いや全世界を示しているのかも知れません。
1サビの歌詞です。
「何処かから自分を呼んでいる」と言うイメージが頭の中に思い浮かべるかも知れません。ポイントは「トロフィー」と「光」でしょう。これが何を指すかによって意識の覚醒の仕方が変わります。
このサビの歌詞をよーく覚えていてください。2サビ・3サビでイメージがガラッと変わりますよ。
2メロの歌詞です。
ここから覚醒が始まると見て良いでしょう。「本当の恐怖に気付いた」「目隠し外せ」などがまるで今を物語っている様にも見えます。
2サビの歌詞です。
1サビの歌詞と比較してどう見えるでしょうか? こちらの方が覚醒へ繋がっていますよね。「トロフィー」と「光」がここでも出て来ますが、1サビと立場が変わっています。1サビでは相手側、2サビでは自分自身になっているのです。
3メロの歌詞です。
意識を完全覚醒するまでの一歩がここに刻まれています。
最後のサビ。
「トロフィー」と「光」がここでも出て来ました。1サビ・2サビではそれぞれ相手側と自分自身側となっていましたが、最後のサビではそれを的にする、つまり「目的」へと変貌を遂げています。
そう、「自分自身で栄光をつかめ!」と言う感じに変わってくるのです。これこそが本当に伝えたいことなのでしょう。
BUMP OF CHICKENはどの曲でも意識の覚醒に繋がるものは多いですが、今回はその中でもふさわしい4曲のみを選定しました。
「オンリー ロンリー グローリー」を最後に持って来たのは、この曲が一番「意識の覚醒」に繋がりやすい内容だったからです。
最後に
今回は「「意識の覚醒」に繋がる歌詞(5) ~地元応援! 千葉県にゆかりのあるアーティスト編~」をお届けしました。
千葉県出身のアーティストは他にもたくさん出てくるかと思いますが、今回は特に有名なアーティストに絞って選択しました。
この後もまた見つけたらお届けしようと思います。
今回はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。
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